アボカドチーズバーガー : Mos Premium Chidagaya Ten

細君がGWに東京に1年振りに遊びに来たが、それも終わり祭りの後の寂しさみたいな感じがした。でも、その二週間後には今度は当方が関西に数日戻るのだが・・・

この日は在宅勤務だが午前中は仕入先を訪問、打ち合わせ。その後、家に戻る前に久し振りに訪問。都合、二度目の訪問である。広い店だが、未だ11時半だったので店は空いていた。タッチパネル方式のタブレットでの注文。アボカドチーズバーガーを頼む。少し前まではアボカドにまるで食指が動かなかったが、高血圧に良いと聞くし、食べてみると色んなものに合わせやすいので自ら購入してまでは食べないが、以前と比較して結構食べる様になった。ハンバーガーを頼む際は、大体、ベーコンチーズバーガーを頼むことが多かったが、野菜を摂る必要も考えて、今は、アボカドチーズバーガーを頼むことが多く今回其れを見つけたので、迷わず注文した。暫し待って提供された。

アボカドの量も充分。パテの厚さは普通だが、チーズとの鉄板の組み合わせで全体としてのバランスはとても良い。先にモスフーズは決算を発表したが赤字に転落である。多店舗展開しているハンバーガーチェーンとしては一番美味いと思っているので残念なこと。頑張って欲しい。1,680円という価格はチェーンの店としては些か高いが、モスプレミアムということで通常のモスバーガーの店よりは高い設定だが、その分素材等が上質ということになる。となると比較してみてその差異の価値が果たしてあるかということになるが、そうでなくとも、まず、満足した。

多店舗展開しているハンバーガーチェーンでは、モスバーガーが一番好みに合っている。蘇州駐在時には隣接するショッピングモールのフードコートに店舗があったので幾度と利用した。でも、中国の人は他の麺類だとか何だかの方が安いからだろうか、店はいつも空いていた。日本よりは幾許か安かった記憶だが・・・　マレーシアでは見たことがなかったし、バングラデシュは言うまでもない。マクロナルドでさえ1店舗も無かったのだから。まあ、これはモスリムの戒律や現地の物価などを考えると難しいからだろうが・・・　無論、それは5年程前のことで今如何だかは知らぬ。

この店は、モスバーガーの中で上位に位置付けされるのだろうが、全国では千駄ヶ谷の駅と神奈川にもう一つあるだけの様だ。あまり、際立った商売上の旨味が目立たぬかも知れぬ。ふと、思い付いて、休日の昼下がりに出向いた。

店は、結構大きなスペースで、座席間もゆったりとしていて、通常の店舗とは全然異なり、ゆるゆると落ち着ける環境である。入店して一人である由を告げると「今の時期、1時間だか2時間しか滞在出来ない」様なことを丁寧に告げられた。ファストフードの店でそんなに長く居座る客もいるのかと訝しんだが、在宅勤務の一つの形態としてそういう客もいるのかもしれぬ。店内での注文はタッチパネル方式である。操作は簡単。従来の店でよく食べていた「チリチーズバーガー」を頼んだ。
ハンバーガーにチーズは必要と勝手に思っているが、ジョージ・フォアマンも食べ物の中で一番何が好きかと問われ、チーズバーガーと答えている。当方に何の関係もないが・・・

結構、供されるまでに時間が掛かる。注文を受けてから作る様だ。其れは立派なものでバンズも厚みがある。運ばれた際にスタッフがナイフとフォークで食べるか、この紙の袋に移して手でお食べ下さいと説明された。前者の様な上品な食べ方は好きではない。切り方に余程の練達がないとバラバラになって見苦しいのも嫌である。全体を一度に頬張ることで、ハンバーガーの醍醐味は味わえるとこれまた、勝手に思っている。移す際に、中の具が零れ落ちそうで少し難儀をした。

食べた感想としては、やはり、一般のモスバーガーのものよりはやはり全体に大振りで味わいも品がある。バンズは外は少しカリッとしており、パテも二枚重ねか厚みがある。チーズもとろりとしており、その見た目こそ「アルプスの少女ハイジ」で溶けるパンの上の其れではないが、食欲をそそるものである。コーヒーとセットで1,450円。安いとは言えないし、普通の其れの2倍程はするので、果たしてそれだけのものかという相対では何とも言えぬが、最近は、色々な店が結構値の張る充実したハンバーガーを提供しているので、それと変わらぬ値段であることからすると、とても満足のいくものであった。
店の雰囲気や寛げる緩やかな時間は、ファストフードの其れとは一線を画すものである。