【都内志乃多寿司巡り その2】 稲荷寿司とかんぴょう巻きの2点のみで勝負! その心意気とアットホームな雰囲気が素晴らしい 四谷志乃多寿司さんの稲荷寿司6個、のり巻き5個入りパック 960円(税込)
「志乃多寿司」と言えば、緊急事態宣言発令直後の4月上旬に神田淡路町の神田志乃多寿司さんに初訪問。味はともかくその接客ぶりにかなりの違和感を感じたこともあり、もうご縁はないかもと思っておりました。
ところが、偶々食べログ検索を掛けていたら、志乃多寿司は神田のお店を含め都内に4店舗、しかも私の日常行動圏内の四ツ谷にもあると知り、再び注目。
お店のホームページや食べログの口コミを見たところ、神田志乃多寿司さんとは全く違う雰囲気のお店のようなので、テイクアウトランチウィークのこの週に訪れてみることにしました。
予め志乃多寿司の歴史を調べてみると、あの西南戦争が起きた1877(明治10)年、広島藩の武士だった初代が自分の好物だった稲荷寿司の製造販売を人形町で始めたのが最初だとか。これが現在の人形町 志乃多寿司総本店さんです。
そして、1902(明治35)年に暖簾分けして創業したのが神田志乃多寿司さん。さらに、その神田志乃多寿司さんから暖簾分けして創業したのが浅草志乃多寿司さんと四谷志乃多寿司さんなんだそうです。
つまり、四谷志乃多寿司さんは、人形町の総本店さんから見ると孫暖簾に当たる訳ですね。
場所は、私のお気に入りの和菓子屋さんの一つである寛永堂四谷店さんのすぐお隣り。でも新宿通り側ではなく三栄通りに向かう裏道側に面していることもあり、これまでその存在に気付いていませんでした。
口コミによると、このお店は注文してから容器に詰めるとのことでしたし、昼どきは他のお客さんも訪れて待ち時間が長くなる可能性もあると思い、予め当日朝電話して注文個数と受取り希望時刻を伝えておきました。
直前にお隣りの寛永堂さんに立ち寄り、いつも通り黒豆茶とお菓子(今日は寛永傳)のおもてなしを受け、色々世間話をしながら和菓子を買い求めて外に出ると、ほぼ定刻。そのまま白い暖簾を潜って志乃多寿司さんの店内に入りました。
店内は外観同様かなり年季を感じさせ、元はイートインもしていたような造りですが、カウンター席であったと思われる場所も現在は作業場として使われていて、テーブルの上には物が置かれて雑然とした感じ。
入店したときは人の姿は見えませんでしたが、入口扉を開けると奥でチャイムが鳴るらしく、それに気付いてすぐにアラフォーくらいの女性が出てきました。こちらのお店は今年で創業100年だそうなので、丁度4代目くらいの若女将でしょうか?
予め電話で伝えてあったので、既にプラスチック製のフードパックに入れ、紙で包み、手提げビニール袋に入れた商品を待つことなく直ぐに受け取ることができました。
稲荷寿司6個、かんぴょう巻き5個で960円(税込)。品数は稲荷寿司とかんぴょう巻きので2種類だけとは言え、千円札1枚でこれだけいただけるのは、中々のコスパ。神田志乃多寿司さんよりお得感があります。
しかも、腰が低くとても丁寧な客応対。この点でもあちらよりかなり高評価です。
お店を出る前に、若女将と少し会話。
私「今年で創業100年だそうですが、お店はずっとこの場所で営んでいらしたんですか?」
若女将「はい、戦災で焼け出されてしまった時期以外は。」
なるほど、色々ご苦労があったみたいですね。
さて、持ち帰って早速いただいた四谷志乃多寿司さんの稲荷寿司とかんぴょう巻き。
稲荷寿司は、神田志乃多寿司さんのものより一回り大きく、しかも中の酢飯が多くて膨らんでいる感じ。味は、油揚げが甘い味付けで汁だくの一方、中の酢飯はほとんど酢の酸味を感じません。
一方、かんぴょう巻きは、中に巻いてあるかんぴょうが濃い醤油色に染まっていて、しかも透き通っているのが特徴。そして、かんぴょうの濃厚な味付けに負けないくらい、中の酢飯の酸味が強い。これほどかんぴょうと酢飯の味が強いかんぴょう巻きは食べた記憶がありません。
そして、これまた異色なのが、付け合わせの生姜漬け。見た目はどこの寿司屋でも見かけるごくごく普通のガリ(生姜の甘酢漬け)なんですが、箸で摘んで一口食べてびっくり! 何と全然酸っぱくないどころか、只々塩っぱい。これは甘酢漬けではなく、塩漬けですね。
同じ志乃多寿司でも全く毛色の違う個性的な稲荷寿司、かんぴょう巻き、そして生姜漬け。物珍しさも手伝い、若女将が2人分だと思って割り箸を2本添えたほどの分量だったにもかかわらず、あっという間に腹の中に収まってしまいました(笑)。
稲荷寿司、かんぴょう巻き、生姜漬けのそれぞれを取り上げれば、その味付けにはかなり賛否が分かれそうではありますが、私なりに勝手に考えると、これは3品組み合わせで味付けを考えているのではないか?稲荷寿司の油揚げの甘味、かんぴょう巻きの酢飯の酸味、そして生姜漬けの塩味。この3つの味のアクセントで最後まで食べ飽きないように工夫したのではないか、と思い至りました。
お店のホームページには、「稲荷寿司とかんぴょう巻きの二つのお品揃えですが、それだけに味には自信があります。」との一言。人形町の総本店や神田のお店のような華やかさや品揃えの豊富さはありませんが、この味を貫いて丁度一世紀、地元の多くの方々に愛されてここまで暖簾を守り続けて来たというプライドを感じさせます。
その心意気と、お店に入ったときのあのアットホームで温かくホッとさせてくれる雰囲気に魅せられた私。これからも時々お邪魔したいと思います。
四谷志乃多寿司さん、これからも末永くこの地でこの味を守り続けていって下さいね。ご馳走様でした!
店名 |
Yotsuya Shinoda Sushi
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类型 | 寿司、稻荷寿司 |
预约・查询 |
03-3351-5330 |
预约可/不可 |
可预订
電話予約時に以下の5点を伝える。 |
地址 |
東京都新宿区四谷1-19 |
交通方式 |
東京メトロ丸ノ内線・南北線、JR中央線【四ツ谷駅】徒歩4分 距離四谷 284 米 |
营业时间 |
营业时间和节假日可能会发生变化,因此请在参观前与餐厅联系。 |
预算 |
~¥999 |
预算(评价总数) |
~¥999~¥999
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付款方式 |
无使用卡 无使用电子钱 |
服务费收费 |
なし |
座位数 |
( テイクアウトのみ) |
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个人包厢 |
不可能 |
包场 |
不可能 |
禁烟・吸烟 |
严禁吸烟 |
停车场 |
不可能 近くの有料駐車場:四谷1-8-14四谷一丁目ビル60台収容、ほか |
此时建议 |
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服务 |
提供外带服务 |
网站 | |
备注 |
1920(大正9)年、神田志乃多寿司からの暖簾分けにて創業とのこと。 |
この日は、私の行きつけのバナナジュース専門店、めっちゃバナナFC新宿荒木町店さんが年末限りで閉店と知り、名残を惜しみつつそちらへ最後の訪問。
そのついでに、テイクアウトランチを買いに四谷志乃多寿司さんに伺いました。何と約1年半ぶりです。
開店時刻の朝8時過ぎに電話で予約を済ませ、前回同様直ぐお隣りの寛永堂さんに寄ってからこちらへ。
店内に入ると前回と変わらぬ如何にも老舗を感じさせる雰囲気。今回も若女将がお一人で店番をされていて、とても丁寧な応対。予約時刻より少し早めでしたが、既に出来上がり手提げビニール袋に入れて右手のテーブルの上に用意してありました。
注文した品は前回と同じく、稲荷寿司6個とかんぴょう巻き5個のフードパック詰めで、お値段も変わらず960円(税込)。
持ち帰って早速開けてランチにいただくと、中身の詰め方は前回とは変わっていましたが、味は変わらず。その中でも今回はかんぴょう巻きのかんぴょうの甘めで濃い味付けが印象に残りました。
まだ2回しかお邪魔してないのに、お店の雰囲気も稲荷寿司やかんぴょう巻きの味も何だかとても懐かしく感じるお店。
コンビニ飯に飽きたら、また足を運びたいと思います。