歯ごたえたのしい麺がおいしい冷やし麺 : Hidaka ya

冷やし中華を食べたくなって、日高屋のお店にポスターが貼られていたのを思い出す。
商品名は黒酢しょうゆ冷やし麺。
麺と具材を別々にして、具材が別皿でやってくる。だから冷やし中華じゃなくて冷やし麺となづけたのでしょう。
はじめてたのむ。
麺に比べて具材がたっぷり。
きゅうり、薄焼き卵にビアソーセージ。全部同じ長さに幅、厚さで整えられていて茹でたわかめでひと揃え。
具材が少なかったときのためにキムチを追加してたんだけど、それもたっぷり。得した感じ。
麺に黒酢のタレに浸かってて、刻んだ紅生姜が添えられている。具材を全部麺の上にのせ、冷やし麺から冷やし中華に完成させる。
麺と具材、タレを丁寧に混ぜていく。ほどよく混ざったところでズルリ。麺が硬くてゴリゴリ奥歯を叩くような噛みごたえ。ツルンと喉越しなめらかで黒酢のタレも涼しいおいしさ。こりゃうまい。

キムチの酸味に辛み、お皿に乗せられてた練り芥子で味をととのえてズルリズルリ。具材はシャキシャキ、ふっくら、むっちり、スベスベと食感多彩で口がにぎわう。
本格的に暑くなったらもっとおいしく感じるだろうなぁ…、って思った。オキニイリ。

仕事を終えてお腹ぺこぺこ。家に帰る前に腹ごらえをと思うもお店が見つからない。
９時ちょっと過ぎという時間でほとんどのお店がもう閉まっているかラストオーダーを終えている。
コロナのときには８時をすぎると町が真っ暗になるほど早仕舞い。
それに比べれば夜は明るくなったけど、飲食店の営業時間はなかなか後ろに伸びていかない。
夜の外食という習慣自体が終わってしまったんじゃないかと思うほどに飲食店の夜は静かで店を探すのに難儀する。
すごくひさしぶりに「日高屋」に来た。
五目ラーメンに半チャーハン。
あんかけ料理が大好きでだから五目焼きそばだとか五目そばだとかがあれば選んでしまう。お供を餃子にしようかと思ったけれど、厨房の中で大きな火柱を立てながら中華鍋をふりチャーハンを作る姿が目に入り、あれはおいしいに違いない…、と思ってたのんだ。味変用に辛味味噌も注文をして炭水化物万歳な夜。

濃いめの醤油色した五目あん。ぽってりしていて野菜たっぷり、豚バラ肉がちらりほらりといい感じ。
シャキシャキ感を残して仕上がった野菜がおいしい。悪くない。スープや麺は個性がないのが特徴で、それも決して悪くない。
予想通りにチャーハンがよい。ご飯の粒のひとつひとつが焼き切れていて見事のパラパラ。口に入れると踊るようにして散らかって、噛めば奥歯をフカッと沈める好きな食感。味はほどよく五目ラーメンの野菜をあんと一緒に乗せてあんかけチャーハンのように仕立てて食べるとこれがたまらぬおいしさ。
辛味味噌をくわえると辛味よりもニンニク風味が強くなりほんのちょっとだけ味が韓国寄りになるのがおもしろく、お腹も満ちる。さぁ、帰る。