東京の名酒場と言えば : Mimasuya

あまり居酒屋へ好んで行っているという感覚は無いのだが、居酒屋使いできる店はよく使っているということか、いつの間にか「よく行くジャンル」で居酒屋が199件に。
たまたまこちら、〈みますや〉に久方ぶりにお伺いすることになり、どうせだったらこれを200ヶ店のマイルストーンに置いておこうかという塩梅。

元々は、今は亡き父がこの店を気に入って、私と弟を連れて来て飲んだのが、もう14, 5年前のこと。
足繁く使っているお店ではないけれど、それから、折に触れて使うことはあった。コロナの渦中においては最も打撃を受けた業態の一つだろうけれど、こうやって生き延びてくれたことは有難いかぎり。

古いお店ではあるけれど、昔ながらの酒に拘らず、全国から銘酒を選び抜き、リーズナブルな価格で飲ませてくれる（1合750円から）。
料理は「何でもある」。刺し身あり、煮物あり、焼き物あり、鍋あり。カキフライや桜肉の刺し身もある。そのメニューの豊富さに目が慣れるまでは何を頼もうかと迷う。高級な食材に頼るでもなく、たとえば焼き物は鯖や鮭。そして何を頼んでも、真っ当においしい。それは、本当にすごいこと。
ほぼ満席という繁盛ぶりで、それでも注文をしたい時、あまり待たずに気付いてもらえる。この基本的なところが揺らがないというのは、やっぱり強いのだよね。
久しぶりに訪れたけれど、ここは、コロナ以前に何度かお邪魔したときの心地よい賑やかさが健在だった。食事・酒も、カキフライをはじめ、グダグダに酔うまで色んなものを飲んで食べてしたけれど、一人7,000円行かなかった。
気の置けない仲間と飲むなら、〈みますや〉に敵う店はほとんどない。というか、ここよりもいい居酒屋なんて存在するのかな。ふだん、あまり居酒屋を使わない私には、追究しようという気も無いのだけど。
ここもまた、「死ぬまで使い続けたいお店」の一つかな。