FAQ

いち川/さきこ、ぼくはほんとうは人間じゃないんだ …… : Ichikawa

此处的感想是根据消费者的主观意见及感想而成,并非客观评论餐厅的价值。请把它当作参考即可。此外,此处的感想为消费者当时光临餐厅的情况,内容、金额、餐点等可能会与实际情形有所出入,请在前往餐厅务必以电话或其他方式咨询。更多资讯请往这里
此页面上的文本已使用 Wovn.io 自动翻译。请注意,翻译中可能存在不准确之处。

4.2

~JPY 999每人
  • 菜式/风味4.0
  • 服务5.0
  • 气氛3.5
  • 成本效益4.0
  • 酒类/饮料-
2022/04访问第 13 次

4.2

  • 菜式/风味4.0
  • 服务5.0
  • 气氛3.5
  • 成本效益4.0
  • 酒类/饮料-
~JPY 999每人

いち川/さきこ、ぼくはほんとうは人間じゃないんだ ……

朝方降っていた小雨もあがったよう。
春を運んできてくれる雨なら歓迎だが、夏に向かう雨というのも、どこに隠れていたのかいきなりやってくるこのじっとりとした湿気に、毎年悩まされ続けるだけの為す術無きぼくである

―― 音楽や映画は暗く湿ったeuropeanを好む私だけれど、それをウィークデイの真っ昼間っから求めているわけではないのである

<R4.4.27>

「いち川」

「おそばあったかいのでいいですかあ」
「冷たいので」

もしや ! こないだ冷たいのでと言ったのに聞こえたか聞こえないか、あったかいので出て来てしまったおそばを無意識のうちに電子日記で詰ってしまっていたか、それを気にしてのことじゃなければ良いのだけれど、いつもより気にするような素振りを見せるお母さん。

ぼくはというと、めずらしく昭和通り沿いの席に着いて、それほどクリアでもないガラス越し、道往くおろかな人間どもをまたまた観察してる。
実は地球征服の為の先発隊としてやってきた私なのだが、この星で一番高い知能を持つ人間という生物を一目見た瞬間、これは我々の価値基準で言えば、即座に全滅させて良しという判断を下すしかない下等生物だと結論付けてしかし、M78星雲からやって来たヘンなメガネをかけると途端に強くなる男がやけに彼らに思い入れており、命懸けでこの種を守ろうとしていることが不思議でならなく、私もちょっと興味が湧いて来て、ならばこの生きものたちを、もう少し観察してみようかと思えてきたのだ

“かき揚げ丼とミニたぬき” @850也。

今日もかき揚げの無駄な甘辛さが唸る !
その無駄を、カボチャというvegetableがさらに無駄に補強しちゃってて、でもそこがうまい !
おそばも、やはりこの“冷やぶっかけ”式のものが、あらたまった蒸籠式のものよりもはるかに調子が良い気がして、向こうでそれ(もりそば)をやっている御方のそばを気にしてみるのだが、永年の地球生活で最近ますます視力が落ちてきてしまっており、いまいちよく分からない。
一方でどんつゆには依存せず、ご飯の白い部分を探してお新香と口中調味させてゆくというこのworkが、いつしか私は好きになっていた。

この星の住人は、知性も理性も我々よりはるかに劣っているがしかし ! ご飯だけは我々よりもはるかにうまいものを食っている ! ということだけは、悔しいが認めざるを得ないと思う今日この頃

そのうちに、M78星雲からやって来た男は、べつに人間たちぜんぶに思い入れているわけではなく、自分の同僚のアンヌという、とりわけユニフォウムがぱつんぱつんで恐ろしく美しい流線形のプロポーションを持った、たったひとりの異性に対してだけ思い入れているということがわかった。
そしてそのことに気付いたときにはメトロン星からやってきた私もまた、地球の相武紗季という個体にぞっこんになってしまっていたのだ !

―― 任務と恋との狭間で、ぼくはもう気が狂いそう ……

だから母星には、「よくよく調査を進め、地球は私たちの生息には適さない星であることが判明しつつある」との報告を続けているのだが、それがいつまで通用することやら ……

だから私は決めたのだ !
もしも我が母星がこの緑の地球に総攻撃をかけてきたとき、私は故郷を捨て、M78星雲からやって来たダンという男とともに母星を敵に回して全力で戦うことを ! それには私も、あの男の持っているウルトラアイというメガネがなければならない !
この星の住人たちには、“メガネは顔の一部です”、という古い諺があるというが、ダンに教えてもらったところ、そのメガネは新宿の眼鏡屋さんに売っており、フレームとレンズで7万円を超える高価なものだというではないか !

だから私は今、嫌々地球人のふりをして、そのお金を貯める為に一緒懸命働いてる。
ほんとはお前ら人間なんてひと捻りなんだけど、そしてそんなお前らを守る為に頑張ってるんだけど、お前らなんにも分かってくれなくて
ぼくはもう悲しいヨォ~

  • Ichikawa - お店

    お店

  • Ichikawa - これが地球のご飯です

    これが地球のご飯です

  • Ichikawa - 宇宙人であることを捨て、そして地球人にもなれないぼくの行く末は ……

    宇宙人であることを捨て、そして地球人にもなれないぼくの行く末は ……

2021/11访问第 12 次

4.2

  • 菜式/风味4.0
  • 服务5.0
  • 气氛3.5
  • 成本效益4.0
  • 酒类/饮料-
~JPY 999每人

いち川/ひたすらに不言実行

私が気が付かなかっただけかも知れないが、久々にジョディ・フォスターの新作が封切られたなと知りミッドナイトタウン日比谷に向かって歩いていると、コドナから、今日は仕事なので(東京に出てきているので)ごく軽くいきますか ? とのLINEが入る。
こちらは日比谷なので彼のofficeのある八重洲からも近く、ごく軽くいきますかと返信し、スマホの電源をoffした。

その夜、早々にコドナが例の如くグロッキーとなり、とことんへなちょこなヤツだなと軽蔑しつつお会計。
すると彼がその状態からラーメンだけは食べて帰りたいというので(笑)、望むところだと点光源揺らめく路地に入って行ったら、一件だけ営業しているラーメン屋が見つかり、入ってみることに

ぼく 「つめたいお酒もらえますか ? 冷酒 !」
コドナ 「お猪口二つで」

―― お前らどこが“ごく軽く”だよ ……

ただ成すべきことを成していくだけのぼく。
コドナはうまく頭が回転していないらしく、お猪口を二つもらってお酒が一つであればお会計も半分になると思い込んでいるようだが、二人でやるなら同じこと、だということは武士の情けで黙ってる。

最初に舞い降りた餃子が立派でうまい !
続きコドナが辛味噌ラーメンと、私は何かご飯ものを、と思ったら、お店のおじさんが堂々、ラーメンはもう一食分しかなく、ご飯は既にないという。
(潔いなぁ、このおじさん。よくそれでお客入れるわ/笑)
私たちのあとに続き入って来て横に着いた男性二人組とトラブらなければいいけど、と思いつつ、最後のラーメンと麻婆春雨を注文
(何も食べられなかった彼らのショックは大きそうだったが、その怒りがこちらに向かってくることはなかったので助かった)

ラーメンは辛くそして熱く、春雨も辛くそして熱かったが、熱き二人の男たちは、そこで仲睦まじく一杯のラーメンを二人で分けあい、冷酒を二人で三つだったっけかな。
そのあたりで豪快にラーメンを啜っていたコドナが、今夜2度目の電池切れを起こす。春雨が未だけっこう残っていて、注文しておいてこんなに残すというのも後ろめたいが、私一人ではもうどうすることも I can nat !
仕方なくお会計するべくコドナとともに立ち上がったのだが !

無言で麻婆春雨の皿を見下ろしたコドナが、何者かにとり憑かれたようにふたたび着席 !(笑)
私が辛くて熱くて手こずっていたそれを、大きなspoonでまさしく飲むように吸い込んでいったのだ ! もしも人間ポンプという生きものがこの世にほんとうに存在したとしたならば、それはこんな生きもののことだろう。

その雄姿を、ただうっとりと見つめることしか出来なかった
そしてさっき彼のことをへなちょこだと思った自分を、心底恥じた。彼こそがいつでもおれの誇りなのだと !

<その翌日 R3.11.1>

「いち川」

胃が重く、もう「小諸そば」で“冷やしたぬき”でもよいかと思ったんだけど、そうだ ! 昭和通りのおそば屋でざるそば食べよう ! と閃いた。
そうなったら何か生きる希望のようなものがふつふつと湧いてきて、国鉄高架をくぐってさらに加速。

暖簾を割ると、まだ早い時間だったが既に先客がいる。
卓一つ空けで腰を据えた私は、お水を出してくれたお母さんに即座に正義の注文を試みた。すると息子さん(私が勝手に息子さんと決めつけている男性)の姿が今日は見えなく、お母さんが茹で場に消えていき、弥が上にも高まる期待と不安 !!

―― えっ ? 不安 ?

“ざるそば” @650也。

鋏切りの海苔は想定内。
しかしながらお母さんおそば違うでしょ ? これ。
いつものダクロン系細身のおそばじゃなくって、(満留賀標準仕様方向で)少々伸びる系にかわっているのは、これはお母さんの湯で加減の問題では断じてなく、生そばの銘柄の問題であろう。
となれば先日の「あづま」の“あづスパ”のスパゲッティのように、このまんま定着しないこと、あくまでも一時的な調達困難に依る緊急避難と祈るばかり ……

―― あ~あ、それもこれも新型ウィルスのせいだとしたら、心底呪うわ …… 新型コロナにあたしの黒魔術かけてやるわよ !
(でもその後こちらの料理写真を見比べていたら、やっぱ前から同じおそばなのかなぁ ? って気もしてくるぼく)

そして大きなスゥートゥケースに、スーツケースじゃなくってスゥートゥケースに、親亀の背中に子亀をのせるようにふつうの鞄をのせて顕れたビジネスマンが私の左に着き、未だ早い時間、10万分の1秒のタイムラグに拘った超音響のそば啜り三重奏が厳かにはじまった ……

お客さんが戸を引くたびにお母さんが拘り続けた戸の隙間に正確に則る隙間を残し、お店をきれいに立ち去る。
こういうことが当たり前のように出来る客は少ないが、べつにそれで誰も評価してくれないことは分かっているし、それを求めてもいない。

ただひたすらに不言実行。
まるで都心を南北に移動するには非常に重要な役割を果たしているものの、まったく評価されずに寧ろ嫌われ続けてしかし、文句一つ垂れずに黙々と役割を果たし続ける昭和通りのように ……

  • Ichikawa - おそば

    おそば

  • Ichikawa - 残されていた、コドナとやった餃子の画像

    残されていた、コドナとやった餃子の画像

2021/08访问第 11 次

4.2

  • 菜式/风味4.0
  • 服务5.0
  • 气氛3.5
  • 成本效益4.0
  • 酒类/饮料-
~JPY 999每人

いち川/こぼれ陽の中で

<R3.8.27>

「いち川」

戸を引けば初めてではないと思うのだけれど、いつもは茹で場を守る彼が開店準備か、そこらへんをうろうろしている。
この彼とお母さんが親子がどうかは、誰も知る由がない。唯一つ言えることは、二人が口聞かないってことだが、それは私と父との関係とて、同じことだった ……

その昔東十条のスナックで、よくその近所の手打ちそば屋の息子さんと顔を合わせていた。
もう何年、十何年越しに顔は知っているが、話をしたことがない。お互い煩わしいことが苦手なようで、その意味では息が合っていたと言って良いだろう。その彼が女の子との会話の中で、どういう脈絡でか「うちは親子の中が良くないから」、と寂しそうに語ったことを鮮明に覚えている。
そこの店のご主人(彼にとっての父親)が奥さんを早く亡くしたことは、私でも知っていた。
女の子が間髪を容れず、そんなの(親子がうまくいかないことなんか)どこの家でもそうじゃない ! と、おそらく女の子がシリアスを逸らす為に放ったのであろうその言葉に、今度は息子さんのほうが反射した。

「いや、うちのは、そういうんじゃないんだよね ……」

息子さんは、うちのはふつうの親子の仲違いの範疇をはるかに逸脱しているのだ、と言ったのだと私は解釈していて、私の家も親子の仲違いが常軌を逸しているので、そのときも心で頷いたものだ ……

還って昭和通りのおそば屋さん。
彼も寡黙で私の入店に対しウンでもなきゃスンでもない、ような気がして、勝手に着席して一寸待つのだけれど、お母さんもこちらに背を向けたまんまコップにこおり水を充填する作業に余念なし !
そういう意味では親子かな ? とも思う (笑)。
仕方なく、ああ、これは気付いてくれてないかも知れないなと、そこはかとない淋しさに包まれながら声を掛けてみたところ、

「いいですかぁ ? 注文」
お母さん、背を向けたまんま首だけ180°回転させ、当然のように 「どうぞ~ !」

―― やっぱちゃんと分かってんじゃん、おれが入ってきてたこと

“かき揚げ丼とミニたぬき” @850也

時間が掛かっているのは、一番乗りしてしまって釜が沸騰していなかった為か。
しかし一旦膳が舞い降りてみれば、そこにあるのは溢れるdreamだけだけであり、そのかき揚げの黄金色だけが、この空間のすべてを、親子の仲違いも含め(笑/それは分からないでしょ ? 親子かどうかも知らないくせに !)補償しているようだった。
線路の向こうの湯島のおそば屋さんよりは、そばの品質は一歩落ちるかも知れないがどうして ! こちらに伺えば常に申し分のないお昼ご飯が堪能できるという期待を必ず満たしてくれるという、この安定感がすごい !

―― このミステリーがすごい ! みたいな感じ ?

おかあさんが、柄にもなくコップに水を注いでくださった。おそらくそれが、お母さんが私に見せてくれた最初で最後の優しさとなるかも知れないと思うと、なんとも感慨深い ……
(笑/そのうち怒られるよ !)

木洩れ日というのはあるが、首都高速高架からこぼれ落ちてくる陽に激しく打たれつつ、親子の在り方を考えながら進む。
対する線路の向こうのおそば屋は、大将である息子さんが奥さんとお母さんに対し威張っていて、こちらの息子さんと東十条の手打ちそば屋の息子、そして私は、親と口も聞かない(笑)。
そのどちらが親孝行かを考えたら、子供に激しく罵られる親のほうが、もしかしたら反発であっても呼応してこられるだけ、まだ倖せかも知れないよなぁ、なんてね ……

―― そう考えたら金属バットで殴られる親なんかほんと、親冥利に尽きるって感じに違いないかもね !

  • Ichikawa - ただそこに在り続けるということ

    ただそこに在り続けるということ

  • Ichikawa - お母さん、ちゃんとひっくり返ってた箸袋、おもてに返して撮りましたよ。いいですか ? こんな感じで

    お母さん、ちゃんとひっくり返ってた箸袋、おもてに返して撮りましたよ。いいですか ? こんな感じで

  • Ichikawa - フグも気持ち元気をなくすほどの残暑

    フグも気持ち元気をなくすほどの残暑

  • Ichikawa - そんな中でも昭和通りだけは、誰に対しても常に平等を貫く

    そんな中でも昭和通りだけは、誰に対しても常に平等を貫く

2021/02访问第 10 次

4.2

  • 菜式/风味4.0
  • 服务5.0
  • 气氛3.5
  • 成本效益4.0
  • 酒类/饮料-
~JPY 999每人

いち川/ただお前がいい

真ん中にぽつりの遊星席を、ここで良いかと指さすY~ちゃん、そこで良いよと指さす私。
カウンターで半身に構えたおじさんが、指一本で語り合うこいつらはいったい何だ ? と訝り顔をみせたので、なるたけ目を合わせないように心掛ける。いや、ちゃんとカウンターに向かってくれれば目なんか合うわけがないのだけれど ……

グラスは、ロックグラスに戻っていた。いや、こないだは割ってしまったとのことで、ごく小さ目ではあったがビールジョッキのようなハンドルの付いたのでウィスキィをやらされたのだ。
それから、やおらちびっ子パソコンではなく文庫本をとり出して読書に勤しむ態勢に入ったのは、お昼ご飯日記の材料が無くなった為

<その翌日 R3.2.4>

「いち川」

これ以上申し分のない天気の昭和通り、高架下。
朝、今日は日中南風が強く吹き、春一番の可能性があるとお天気お兄さんが言っていた。ポイントは風速が8m/sを越えるかどうかとのことだが、この穏やかな様子ではむずかしいのかな ……
そんな中、いつものぎくしゃくした戸を引き、水を持ってきてくれたお母さんに間髪を容れず“例のもの”をあたたかいので、と注文して、「おそばでいいですか ?」 と返ってきたのは、これは優しいdevilであるお母さんの優しい意地悪。
それを「きしめんで !」 と返す度量が私にあったならと思うのだけれど、今のところは無理ダヨォ~ !(笑)
(その後ニュウスをみたら、ビル風の強い上野広小路にして随分と平和な天気となっていたと思ったが、関東地方でもちゃんと記録上最も早い春一番が記録されたということで、ちょっとびっくり)

BGMは、ちゃんとアコースティックのインストゥルメンタル。
私の注文により、そのピアノフォルテに天ぷら鍋から奏でられる軽やかなスタッカートが加わって、さらに昭和通りを行き交う大型小型の車のロードノイズが加われば、この傾(かし)いでちっぽけな空間ににわか仕込み、ながら臨場感のあるオルケストラが広がった

“かき揚げ丼とミニたぬき” @850也。

ただお前がいい。
再会した瞬間 ! ただお前が良かったんだ、と思った。落とすものなどもう何もないのに、失うものなどもう何もないのに、何か無くし物をしたような気になって、それを埋め合わせようと無駄な注文ばかりを繰り返してきてしまったような気がする。
ほんとうは、ただお前たちがいれば良かったのに ……

かき揚げの照り返しを頬に映しながら、夢中で頬張った。
ふと、この黄金色からneroの間にすべての答えがあるような気がしたが、それを追うことは、ハンターと狼との間にも休戦協定があるように、今はやめておくことにし、このGolden Pondへのdiveに暫し微睡むことにする

とんがらしがその漆黒の流体摩擦をさらに軽減し、お新香が黄金のかき揚げ丼にさらに艶を与えれば、呼応するように私の敏感が、お客さんへの“圧”の軽減を図るためのtechnicとして伝票に目を通すふりをするお母さんの、しかしこの空間全体にしなやかに張り巡らされたプロの意識を察知する。
ミリタリーパワーを発揮したジェット戦闘機がそのエグゾーストノートをはるか後方に置き去りにするように、いつも“お腹いっぱい”が後からついてくる、或る意味恐ろしい揃いものをまたしても堪能させていただいた。

また会う約束などすることもなく支払いを済ませる私を、お釣りを手渡し様追い越して動きの渋くなった戸を開けてくれるお母さん。
果たしてそれはお母さんの優しさか、はたまた一刻も早く追い出したかったか、それを知りたいような気もするし、永遠に知ってはならないような気もする。
そのどちらともつかないお母さんもまたいい

  • Ichikawa - この黄金とneroの間に

    この黄金とneroの間に

  • Ichikawa - 照り返しを頬に映して

    照り返しを頬に映して

  • Ichikawa - この高架下にさえ青春のかけらが

    この高架下にさえ青春のかけらが

  • Ichikawa - 飛び跳ねることだってあっていいと思う

    飛び跳ねることだってあっていいと思う

2020/10访问第 9 次

4.0

  • 菜式/风味4.0
  • 服务5.0
  • 气氛3.0
  • 成本效益3.7
  • 酒类/饮料-
~JPY 999每人

いち川/あなた恋しくて

マドンナ 「ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの ……」
運輸省関係(白ナンバーのトラック野郎)の人 「いい歌ですねぇ~ ! 都はるみでしょ !?」

私は今、人生の中で憤っていることがあって、それは現在巷のそこかしこでかかっている、あの「ドルチェ&ガッバーナのせいだよ~ん !」 という歌の醸す不快感。その理由は余りにもあちこちから聞こえてくることであって、普段耳にしなければそこまで気にならないかも知れないのだが ……
もしも都はるみさんがご存命であってこの歌を聴いたならば、果たしてなんと仰ることか !
恋する人だけは暖かくいて欲しくて、でも自分は凍えながら、なかんづく着てももらえないかも知れないセーターを編むというその思いが、果たしてどんなことなのか !!!

―― 着てはもらえぬセーター、編むなってゆ~の!
by 淡谷のり子さん

「いち川」

未だ時間が早かったので、春日通沿い地下の、いつも混んでいるとの認識でこれまで避けていた大盛り系スパゲッティ屋さんへの階段を下りてみることに。
と、食券販売機の前で男性が食券を選んでおり、フロアのほうへと目をやれば、もうカウンターいっぱいに先客が埋まっていたので、恐れをなして、下りてきた階段をそのまんま上った。
となれば、後はどんな店に向かったとしても、そこへ真っすぐに向かわなかったという罪だけが私に残されて、だから私には、もうここ以外に行き場がなかった ……

「あなたは有罪の罪だ」
「私の罰は ?」
「ふつうの罰ですよ」
「ふつうの罰 ?」
「孤独、ですよ ……」

“もりそば” @550也。

まさか、“もりそば”を注文したのは初めてではないと思うが。
“ざる”はこないだ注文した気がする。海苔以外にせいろうの形状が、ざるは丸、もりは四角と差別化されているのだろう。
となると中国の古い諺では「丸より四角が大きいの !!」ということがあるが、どうなのだろう ……

繰り返しとなるが、そば、つゆともに機械打ちとして湯島の「多なか」さんには及んでいないが、所謂ふつうのお蕎麦屋には十分に達している。
いつもご飯のどんぶりとの揃いものを注文する私にとって、こちらはもしかしたらかき揚げ丼の“漆黒”が、そばを圧倒的に凌駕しているかも知れないが、それを更に凌駕するお母さんの凄みが、もう誰にも有無を言わせない !(笑)

薬味は葱、大根おろし、粉ワサビ。
ふつう盛りなのにつゆ徳利がついてきたのは、mother(お母さん)の慈愛。それを猪口にたっぷりと注ぐのは、私のson(息子)としての我儘。
今頭の中にあることは、薬味の山葵、大根おろしを存分に用いてしかし、このつゆを絶対に汚さぬこと。そして私の技巧は、幸か不幸か十分にそれに適うだろう ……
限りなく透明に近い湯がつゆの香をスパークさせる私に訪れたこのクライマックスを、しかしお母さんは、それをどんな客にも平等に分け与えつつしかし、何食わぬ顔でポーカーフェイスをキープし続けていた。
日本蕎麦屋の花番さんたちだけが持つこのゴージャスなmagicに、暫し酔いしれる。

あなた変わりはないですか
日ごと寒さがつのります
昭和通りの高架下、放り出されたこの女心の未練
ただあなた、ひたすらに恋しくて ……

  • Ichikawa - “もりそば”

    “もりそば”

2020/09访问第 8 次

4.0

  • 菜式/风味4.0
  • 服务5.0
  • 气氛3.0
  • 成本效益3.7
  • 酒类/饮料-
~JPY 999每人

いち川/ノスタルジア、傾いで ……

コドナからLINEが入り、男の友情を優先して新橋の地下で待つこと暫し。
そしたら、「駅に着いたらおれは直接天ぷら屋か中華料理店に入りたい」とふたたびLINEをよこすので、ママに、今夜は二人と言ってしまったけど私一人で終わることになってしまったと申し訳なく告げて、立ち上がった。
ママの、「私が泣いてるとお兄さんに言っておいて !」とのダイイング・メッセージを、その男はお兄さんではない、もう十分におっさんだと背で受け流しつつ、地上への階段を上がる。

今日は天ぷら屋は割と混み合っているようで、城島リーダー似の彼がテンパっているよう。なので我々も協力し、お運びを手伝う。
(その実ただのセルフ式)
いい加減酔って、ほんとうはここで切り上げなければならないのだけれど、強烈な磁力で向かいの高級中国料理店に引き込まれ、そして私のダイエットは憐れ、明日からとなった ……

<R2.9.16>

「いち川」

まだ早い時間だったので先客は一人。
いつもは“かき揚げ丼とチビたぬきそば”を注文すると決まっているが、今日からダイエットなので揃いものを避けた注文をする。

壁のメニュウに目をやれば、酒のお供用にいろいろと面白いつまみの短冊が並んでいて、もしも仕事帰りに訪れたならば、それでもいつものおばちゃんなのか、そして仮にそうだとすれば、おばちゃんのテンションは昼間のまんまなのか、それとも夜の顔を見せてくれるのか、どちらにしてもちょっと想像がつかず、いや、正確に言うと空恐ろしくなって、それ以上考えることをやめる ……

“ざるそば” @650也。

つめたいそばの単品注文は初めてとなるだろうか。
薬味の小皿はよく見るとわずかに仕切りがついており、粉ワサビ、大根おろし、葱、を搭載したまま冷蔵庫で出番を待っていたようで、無駄にキンキンに冷えていた。

たっぷりのつゆ徳利から、ならばそれ相応猪口にたっぷりと注ぎ、確信犯でそこへそばをちょっと深めにに落とす。
とくになんでもないそばなんだけど、町場の大衆そばとしてどこにも破綻しているところがない、というところが今となっては希有で、そこにそこはかとないノスタルジィを覚えつつ、表面の海苔化粧をなるたけフラットに食べ進めるべく、技巧の限りを尽くした

ひとつ、そばだけでいくなら大盛りとやってもいいかなと思ったんだけど(そばはいくら食べても太らないと死んだお婆ちゃんが言っていた)、いつもの揃いもののボリウムからそれは不要だろうと判断してやった“ふつう盛り”は、それでもちょっと洒落たおそば屋の大盛りくらいのもので、それも私の未来予想図どおりであった。
感心したことは、これは偶然かもしれないけど(笑)、真ん丸の蒸籠に敷かれた簾が完璧に横目にされていたこと。だからそのまんま角断面の割り箸を垂直に立てれば、歯切れのそばも最後まで気持ちよくピッキングできるというもの。

気分上々で席を立ち、傾いだお店をあとにする(笑)。
本来であればここでお母さんが引き戸を閉めてくれるはずなんだけど、後客への対応が立て込んで手が離せないよう。
となれば、いつもはつい余計なことをと思ってしまっていたが(おい !)、なければないで、ちょっぴりさみしい ……

  • Ichikawa - “ざるそば”

    “ざるそば”

  • Ichikawa - 変わらずに有り続けるためには、変わらなければならない

    変わらずに有り続けるためには、変わらなければならない

  • Ichikawa - おまえの言葉を欲しいだけ mirror

    おまえの言葉を欲しいだけ mirror

2019/11访问第 7 次

4.0

  • 菜式/风味4.0
  • 服务5.0
  • 气氛3.0
  • 成本效益3.7
  • 酒类/饮料-
~JPY 999每人

いち川/今日のツンデレ

石田ゆり子さんの美しさに魂を抜かれた夕方。
陽は完全に落ちて三越のあたりもすでに暗く、肌寒い風が吹いていた。そのままメトロに落ちても良かったが、火照った心をクールダウンしたく、一直線に並んだ街路灯の明かりだけを頼りに中央通りを神田に向かって歩きはじめる。

その明け方、全然ショパンの調べではなく不安しか突きつけてこない雨音と風の音が、しめた窓をぬけて鳴ってる。
月曜日の荒天ほど心を憂鬱にさせるものはなく、途方に暮れていたのも束の間、私は毎朝7時に家を出るのだが、濡れて黒光るアスファルトの頭上はまさか急速に明るさをとり戻しつつあり、雨もさっぱりやんでいるではないか ! そうなればにわかに心も晴れてくるから不思議というか、こんなにも単純な自分で良いのだろうか、というか ……

<R1.11.11>

「いち川」

「ミニたぬきの冷たいそばに出来ますか ?」
「ミニは何でもつくんですよ ! 頭はなんにしますか !」

いきなりおばちゃんから怒られた(笑)。
あらためて品書きを見てみると、確かにミニたぬきの頭にはいなり寿司とかき揚げ丼とそぼろ丼がついている。しかしそれが言えなかったというだけで、果たしてこれほどまでに人格否定されなければならないものなのだろうか。生きていくことはただそれだけで辛いことだと知り尽している私でさえ不条理を感じるような ……(笑)

そしていつもはあったかいそばを注文するんだけど、今日は敢えてつめたいのを注文してみることに

“かき揚げ丼とミニたぬき” @850也。

今回冷やしのぶっかけというスタイルで食べてみてつくづく思ったことは、ちゃんとしたおそば屋というのは常に、あったかいつゆ、つめたいつけつゆとつめたいぶっかけつゆ、それらのすべてが、そばとやったときに適切な塩分濃度となるように上手く調整するものだと感心させられる。
そんなの当たり前じゃないか ! という声が聞こえてきそうだが、私のように西は西日暮里から東は東十条まで、無数のおそば屋を巡ってみれば分かることだが、ひやしのぶっかけとなると途端につゆが辛すぎるとか(ぶっかけスタイルは食い手のほうでそれを調整出来ないことが悲惨である)、果たして自分で食べてみているのかな ? と疑問に思れるお店の実に多いこと ……

食べ終わっていつもの重い引き戸に手を掛ければ、もう、「いいですよ~ ♥」とおばちゃんが戸の開け閉めを手伝ってくれて、ついさっきの私への人格攻撃はいったいなんだったのかと(笑)、今日もおばちゃんのツンデレが首都高速1号上野線の高架下、昭和通りに炸裂しまくるだけの午後であった

  • Ichikawa - “かき揚げ丼とミニたぬき”

    “かき揚げ丼とミニたぬき”

2019/10访问第 6 次

4.0

  • 菜式/风味4.0
  • 服务5.0
  • 气氛3.0
  • 成本效益3.7
  • 酒类/饮料-
~JPY 999每人

いち川/俺のノワール

日本海側にあった台風が熱帯低気圧になって尚彷徨っているとのことで、朝方は強い風と、通勤時間帯にはくわえてざ~ざ~降りの雨だったのが昼になったら完全に晴れ、今日も暑くなりそう。いや、今まさに暑い。

こないだ成功した不忍通り作戦を今日も果敢に試みるも、昌平橋通りから中央通り間ではやはり飲食店自体が疎らで、憐れ中央通りにぶつかってしまい、それを渡ってしまったが最後いつも通りの流浪 ……

<R1.10.4>

「いち川」

今日はBGMがいつもよりより些か元気が良い気がするが、これは映画音楽であろうか、ぱっと出てこないことがもどかしい。
先客はサラリーマン三人組とお一人様のおじさん。おじさんはお店のお母さんと世間話に耽り、三人組は頻繁に、お酒はやっていないんだろうけど居酒屋級の高笑いを連続的に弾けさせていた。そのチーム全員がランチタイムにも拘わらず良い調子で煙草をふかしていることが、如何にも昭和をひき摺る下町のそば屋らしい。
そしていつもこちらでの注文はそれに決めている、というかそれだけを目指してここまで歩いてきた揃いものを、天気予報では“季節が逆戻りした”と評される今日の暑さの中でさえ、あったかいおそばと注文。

ちょっと説明的になってしまうが、私はふだんこうした立ち食いではないふつうのおそば屋では、まずつめたいそばしか注文しない。ということはつめたいそばが好き、ということが無論あるのだが、形式美追及ということもある。
だから私がふつうのおそば屋であったかいそばを注文する時は、そのおそば屋のそばがそもそもつめたいそばにこだわらなければならないステージまで達していないという時に他ならなく、その代表例が湯島「誠月」なんだけど(おいおいおい !)、でもそこの私のことが好きなおばちゃんは、私があったかいおそばが好きなんだと完全に勘違いしていて(笑)、私が揃いものを注文するとにこにこしながら「おそばあったかいので !♥」と先回りしてくれることが嬉しいと言えば嬉しいんだけど、同時に後ろめたさを覚えてしまうのよ ……

―― どうでもいいおそばだからあったかいの頼んでるんですよ ! なんて、いくら俺でも言えないからね ……

※ それでは何故どうでもいいおそばをあったかいので注文したくなるのかといえば、それを論理的に説明するのはちょっと難しいんだけど、ざっくり言ってあったかいそばはおでんなどと同じようにスープ料理の側面を持っているので、その料理への期待に対し、相対的にそばへの依存度を軽減できるということだろうと考えている

“かき揚丼とミニたぬき” @850也。

しかしこちらは、もしかしたら私が積極的にあったかいそばを食べにいく唯一のそば屋と言っても過言ではないかも知れない、稀有なお店である。前述の「誠月」は、言わば後ろ向きの注文だが(笑)、こちらはこの暑さの中での積極注文。
そして料理は美味しい料理と不味い料理と一先ず分類できると思うが、別の基軸として正義の料理と悪の料理があるとしたならば、こちらのそれは紛れもなく正義の料理と確信している。
何故ならば、つゆの色が黒いから。東京の人間なもので、そばのつゆが黒くないと興奮しないのである。また興奮できない料理なんか、料理じゃないでしょ ? いやいや、黒、言い換えてノワールとはそれこそが悪の象徴じゃないかと訝る方もいらっしゃることと思いますが、「白」と書いてクロと読ませるハードコアパンクバンドの存在を引き合いに出すまでもなく、分かる人には分かっていただけることかと ……

お新香、ご飯、そしてどんつゆの申し分のない協調が保たれた庶民の味方、即ちこれも正義のかき揚げ丼。つゆの滲みてただでさえ華奢なそばが儚ささえも湛える、自分がこんな繊細な憂いを読みとれる人間に育ったという倖せを噛み締めつつ、そのきわどいヴァランスをとんがらしでぶち壊しにすることも忘れはしない ……

“子供は親の言うようにはならぬ 親のしている様になる”

ふと壁に目をやると、誰の言葉か知らないがそんな訓辞が。
言葉よりも行動を見せることが大切なのだということであろうが、人間という複雑な入出力装置は時として、というよりも往々にして、それとは真逆の出力をしてしまうことがあると私は実感している。
ちょうど私が自分の父親の姿をみて、母親(親父にとっての連れ合い)の死を何年経っても受け入れられずに毎朝毎朝仏壇に電気を灯して何かをぶつぶつと語りかけているのは女々しく(まず電球付きの仏壇というものが滑稽極まりないけど)、そんな人間には絶対にならないと決心するように。

―― そんな自分の親を忌避し続けてきた俺なんだけど、あるときおばちゃんから、法事か何かの席でお酒のグラスにつく露を異常に気にする(笑)が故おしぼりをコースター代わりにする癖を見破られ、「あんたもほんとお父さんそっくりになってきたね」と指摘されて、もう脳天をハンマーでぶん殴られた気分になったボクです ……

  • Ichikawa - “かき揚丼とミニたぬき”

    “かき揚丼とミニたぬき”

  • Ichikawa - 子供は親の姿を見て育つ。とは限らない

    子供は親の姿を見て育つ。とは限らない

2018/08访问第 5 次

3.5

  • 菜式/风味3.5
  • 服务3.5
  • 气氛3.0
  • 成本效益3.7
  • 酒类/饮料-
~JPY 999每人

いち川/この酷暑に敢えて

今日も暑い。
国鉄の高架をくぐって昭和通りに出た。私は、天気は青空が一番好きだけど、でもここ昭和通りだけは、重たい鈍色の曇天がお似合いな気がする。ただ、あまり好きな通りじゃないけどね (笑)。

路地裏には中華料理屋は点在するが、粗方見て回って、とくに良い印象として脳裏にレコードされている店は無し。地下のカレーやと日本蕎麦屋は高頻度使いさせていただき過ぎ状態なので、最終避難所として今は温存。
と本気で思ってたんだけど、実際脚を引き込まれたのは、こちらも高頻度使いとなっている奔流沿いの日本蕎麦屋

<H30.8.1 御徒町>

「いち川」

おばちゃんは、愛想はないんだけど特別無愛想でもない。
小じんまりとしたお店だけど、それでも他客の頭を飛び越えて、向こうで洗い物に精を出すおばちゃんへと注文を飛ばすのも、とりわけ謙虚な私というオトコにして、ちょっと憚(はばか)られていた。

隣の卓には、同じ職場の同僚と思しきおじさんと、娘ほどに若い女性の二人連れ。
女性にざるそばが届いた。同時に戸が開き、新規客が舞い込んでくる。私としてはおばちゃんが接近してきたこの瞬間を狙ってたんだけど、その隣のおっさんがおばちゃんに、「お客さんきたよ !」なんて余計なことを宣ってくれた為、やっと訪れたチャンスを逃してしまった ……

―― ああ、新しく入ってきたお客さんに注文越されたよ。でも素のざるそばかもりそばの大盛りみたいだから、特段 (それによって私への料理の提供が遅くなるという) 影響はないかな。それにしてもこういうおじさんって、とくに一杯居酒屋にたくさん生息してるけど、お店の人の目の行き届かない部分を指摘してあげることが、その店の中での自分のステイタスを上げることなのだと信じ切ってるようなんだけど、現実にはほとんどの場合、その逆の結果を招くというのが (お店から好かれるどころか逆に嫌われるっていうのが)、悲しいかな、俺のまわりの女の子たちの共通意見 (笑)

“かき揚げ丼とミニたぬき” @850也。

非常に葛藤したが、敢えて温かいそばでとやった。
小ぶりのボアに、でも深さのある器。やはりこの揃いものの温かい蕎麦の器の面持ちが、それに盛られたそばと漆黒のつゆの艶とも相まって、抜群に魅力的であって、期待のそれに再会できたことに満足 !
添えられた蓮華は、日本蕎麦をやるにはちょっと邪道に見えるかも知れないが、陶器の為に熱くなって手持ち出来ない丼ゆえに、これも納得できる。

まずは蒲鉾からいく。他人には嘘をついても、自分にだけは嘘をつきたくないから。
そして前回私でさえもちょっと辛すぎに思えたかき揚げ丼は、今日は適切な甘辛さであり (前回記事をご参照あれ) とくに玉葱への熱の入りかたが最高 !!

隣チームの話題が、おじさんの孫の話に突入している模様。

「孫に対しては何も責任無いから。もう (責任を持たなければならない) 子供は三人育てたから、十分だよ ……」
「孫はただ可愛がってればいいですからね ♪」

―― いやいや、いっくら可愛い孫でも、悪いことしたら怒ってくださいよ、お爺ちゃん ……

  • Ichikawa - “かき揚げ丼とミニたぬき”

    “かき揚げ丼とミニたぬき”

2018/06访问第 4 次

3.5

  • 菜式/风味3.5
  • 服务3.5
  • 气氛3.0
  • 成本效益3.7
  • 酒类/饮料-
~JPY 999每人

いち川/昭和 BLACK

大学の実習が途切れたのか、長いことシフトに入っていなかったんだけど久々、いつもの居酒屋に Yの姿が。
木曜日の夜。週に一度の恒例である「週刊モーニング」の堪能しつつ、同時に Yにちょっかいを出したい気持ちが募って目で追いかけてるんだけど、ここのところ続ける三人体制恨めしく、なかなか手が空かないよう ……

【その翌日】

今日から六月。
気温はそこそこ上がっていると思うが、湿度が低く、心地よい風もあって、三時間しか寝ていないにもかかわらず (笑)、非常に気持ちが良い。見上げて蒼天。空気がつき抜けていて、まるで PLフィルタを介しているかのようにたっぷりと濃い blue

―― 上野広小路が明るく爽やかなのはいつものことだけど、昭和通りの高架下でさえもそんなふうに思えるほどに ……

<H30.6.1>

「いち川」

おっかけ入店の女性へ出されたコップが、何故か私のとくらべてぜんぜんデカい (笑)。
それとなくお隣でビアをやっているご夫婦、或いは不倫カップルの卓に (やめなさい !)目をやっても、やはりコップは私と同じサイズのようだけど ……

“かき揚げ丼とミニたぬき” @850也。

いつもそうなんだけど、今日はとりわけかき揚げ丼のたれが辛い (しょっぱいの東京弁) ような気がする。
辛いもの好きの私の口中調味にして、もっと白いご飯が欲しくなるくらいの。

そのカラーリングの黒さに、昨日いつもの居酒屋でかかっていた「秘密の県民SHOW」を思い出した。
フィーチャされるは、富山はブラックらーめん。その直接飲めないほどの塩辛いスープは、戦後の労働者たちの塩分補給を担い、また各々が持ち込んだ白いご飯のおかずを兼ねることも要求されたことがその流れなのだと、そんな話だったと思う。

それを観ていて、これは酔ってるせいも多分にあったとは思うんだけど、高度経済成長期の経済至上主義というか、そんなうねりの中での昔の人の過酷な、しかも危険であったろう労働環境を思うと、胸がつまるような感覚に襲われて、もう熱いものがこみあげてきちゃって ……

で、何とかこの思いを誰かと共有したく、富山の隣、同じ北陸出身の Yになんとか縋ろうとするんだけど、また彼女も私のことを気にして要所要所で、「もう水になってんでしょ !」とか言っておかわりすすめてきてくれるんだけど、でももうちょっとのところで、でも永久に、お喋りできるような“間”が生まれてくれなくって ……

―― 俺も富山で食べたっけ、ブラックらーめん

富山駅近くの、ということは、ほんとの本家からくらべるとまだマイルドだと評価されるお店に。それでも私にはそのスープが飲めなくって、でもその漆黒のスープが良いなと思ったことは、私の苦手なチャーシューを残しても (けっこう入ってたよなぁ、お肉ゴロゴロと)、完全にマスキングされてしまうので、残したことを周囲にさとられなくて済む、ということかな (笑)

  • Ichikawa - “かき揚げ丼とミニたぬき”

    “かき揚げ丼とミニたぬき”

2018/04访问第 3 次

3.5

  • 菜式/风味3.5
  • 服务3.5
  • 气氛3.0
  • 成本效益3.7
  • 酒类/饮料-
~JPY 999每人

いち川/昭和通りの河原のミステリー

いつもの居酒屋。今夜のシフトは Sちゃんと Y。
いつものカウンターに憑き、いつもどおりにやり始める。何故ならば、それしかできないから。一口目、逆流性食道炎で喉が焼けつくよう。でも飲み続けていれば、次第にそれも麻痺してくるから大丈夫 !
早く帰らなきゃ早く帰らなきゃと思って、また午後十時をかるく超えてゆく。名残惜しみつつ最後の一口を含み終えた瞬間、向かい合う“ドリ場”の Yからもう一杯いけとの指令が発報されたが、泣く泣く左右の人差し指を胸の前でクロスさせた。

―― ごめん Y。俺昨晩、というか今朝、二時間しか寝てないのよ。と胸の中で思いつつ、またそっから鉄板焼き屋寄るんだけどね ……

<その翌日 H30.4.26>

夏用の背広を羽織ってるんだけど、それでも汗ばむくらいの陽気。
午後一時半を過ぎている。ガードをくぐって昭和通りに出てしまったら、私にはこちらのお店に縋るしかほかに、もう方法が思いつかなかった

「いち川」

BGM は NHK のなんかの番組。のテーマ曲だと思ったら、何かのインストゥルメンタル集のよう。前時代的な感じもするけど、そこが新しいような気もする。
ちょうど私が目の前に差し掛かったとき、五名程度のパーティが出てきたところであったので卓は空いているだろうな、と思ったがその通り、まだバッシングの済んでいないところへと勝手に着席させていただいた。

何故ならば、ぼぉっと突っ立って案内を待ってたとしたならば、逆にお店のお母さんに怒鳴られそうな気がしたので (笑)
そして今日はいってみよう ! 未体験ゾーンへ ……

“天丼ともりセット” @1,400也。

いきなりとち狂い、大衆蕎麦屋にあるまじき価格のものを注文してしまった。
蕎麦の姿が無くって一瞬訝ったが、二段重ねのお重の下段か。期待一心海老二尾の天重の蓋をはずしてみれば、そこへ圧縮された蕎麦が白日の下に晒される。

―― 笑。もりそばも圧縮陳列かよ ! そして“丼”じゃなくって“重”じゃないかよ ! なんて細かいことは言わないわよ ♪

海老は別段のフレッシュを感じさせるものではないが、でもそれでも、火の通ってちゃんと身を白くするもの。心肺停止状態の蕎麦にフレッシュエアーを送りこんで蘇生させる。
薬味は粉山葵の他、大根おろし。
こちらのそばは、別に大したことのないおそば (笑)。こちらのつゆは、堂々甘つゆ。でも私にはそれで十分、いや、十分満足に足るこの天重とそばの二重奏。今は唯々、その耽美にいつまでも微睡んでいたく、甘いつゆを熱き湯で ……

何かが敷かれ、まるで空中浮揚しているようにみえるお重を不思議そうに眺めつつ、そば湯をやった。
でもその謎解きはまたの機会に。
人生には科学と同じくらいの割合で、一方すべからくミステリーが包含されるべきだと思ってる私なもので ……

  • Ichikawa - “もり”

    “もり”

  • Ichikawa - “あくまでも天丼”

    “あくまでも天丼”

2018/03访问第 2 次

3.5

  • 菜式/风味3.5
  • 服务3.5
  • 气氛3.0
  • 成本效益3.7
  • 酒类/饮料-
~JPY 999每人

いち川/俺たちの原風景

今日の御徒町界隈というか、アメ横界隈は、制服のお巡りさん総動員で、桜も満開だというのにいったい何をやってるのかと思ったら、路上看板撲滅大作戦を展開している模様。
ある店のあんちゃんが、看板をしまう場所がないからとゴネはじめたか。そしたらお巡りさんたちは間髪をいれず、じゃあお巡りさんたちで撤去して処分してあげるからと、涼しげなる恫喝を …… (笑)

―― この人たちに抵抗しても時間の無駄なのよ。何か確固たる後ろ盾でも持ってれば全然別の話だろうけど ……

<H30.3.26>

「いち川」

BGMは、何だか分かんないけどゆったりとしたインストゥルメンタル。
入り口左手の、一番昭和通りに近い席が空いていたのでそこへ陣取った。私の左手には“過去の”お姉様方二人連れが、談笑しながら、例のプラスティクのケーシングに被さった煙草を、揃ってやっている。やおら壁に貼り付けてある揃いものに目をやれば、天丼もりセットで 1,400円とのこと。こんなに高かったかなぁと訝りつつ、卓上の品書きに目をやった。

―― 今日は、ちょっと捻っていってみようか ……

“かき揚丼とミニたぬき” @850也。

舞い降りた膳を見て、ああ、これいつも俺が頼んでるヤツじゃん ! と。完全に初めての注文だと思ったのに ……。
つゆの nero の沁みこむまでもやわらかい (イコール腰のない/笑)、というよりも、私は優しいとさえこれを呼びたいが、限りなく大衆的な、寧ろ懐かしささえ覚える黄昏のお蕎麦。定石をまったく無視するかのようにボアの小さめのどんぶりに蕎麦を圧縮盛りすることさえも、こちらに関しては何故か許せてしまう。
そして水面(みなも)にひとりぽっちで踊らせられている蒲鉾がまた、とりわけ愛おしい。

一方のかき揚げ丼だが、相変わらずカボチャが俄然良い仕事をしてる。
タレは限りなく甘く、そして辛く (東京弁でここではしょっぱくの意味)。度を過ぎていたとしても、それで興奮を覚える辛さと抵抗感を感じる辛さがあって、この丼は間違いなく私にとっては前者。
かき揚げはほんと、造形だけに奇を衒ったお店が多いんだけど、こうやって玉葱やわらかくするだけで、あとは衣に甘辛いタレ纏わせてあげればそれで美味いってことに、逆言ってそれができてなきゃそれなりだってことに、何故だか気付いていないお店の多さには、もう閉口するばかりだわよ ……

界隈の会社員と思しき男性四名組が来店。迷うことなくそれぞれ気のままにもりと大もりを注文してゆく様、なんとも凜々しく。
BGMがカーペンターズの“Superstar”に変わった。願わくばこの曲だけは、インストゥルメンタルではなくカレンの美しい歌声で聴きたかったが、そこまで求めるのはもはや贅沢というものであろう。午後一時半を過ぎて尚続く客足に促されるように、ふたたび昭和通りを漕ぎ出した。

昭和通り。キーワードはハイサイド。
かつて私の恋敵が、売り物の、当時のスーパー V-Twin、HONDA / VTR1000F FIRE STORM を全損させた曰く付きのストリート。高架の首都高を突っ切るクルマに勇敢にバードストライクを果たす鳩の羽根降る白昼も、もう今は昔の原風景 ……

  • Ichikawa - “かき揚丼とミニたぬき”

    “かき揚丼とミニたぬき”

2016/06访问第 1 次

3.3

  • 菜式/风味3.2
  • 服务3.0
  • 气氛2.8
  • 成本效益3.7
  • 酒类/饮料-
~JPY 999每人

いち川/昭和通りの河原にて

厚い雲に覆われていたが、今はまだ雨粒は落ちてきていない。
結局ガードをくぐって昭和通り側に来てしまった。こちらに出てくればとりあえず、同じビルの地階によく利用させて頂いているインドカレー屋さんと蕎麦屋さんがあるので、お昼ご飯遭難はぎりぎり免れると思っていたからだ。

【 平成28年6月/再訪録追記 】

ふと、ちょっと上野よりに歩けば、如何にも下町の町場らしいお蕎麦さんがあったなと思い出した

「いち川」

戸を引いてすぐ横のテーブルに着いた。
直ぐ様、何か違和感を覚える。まるでトリックハウスのように、5%程度の勾配で床とテーブルが右肩下がりに傾いているのだ。フロアに張られた、何というのか知らないが装飾の木目の床敷きには、その屈曲ストレスからか戸から厨房まで直線的にクラックが入っており、入り口を入って左手側の床は、まだ比較的平行を保っているようである。

―― 大震災のときに傾いちゃったのか。ああ、なんか酔いそうだ ……

BGMは蕎麦屋にしては珍しく、上品なリコーダーのインストゥルメンタル。
大衆店だと思っていたが、壁に掛かった短冊の中の天丼とお蕎麦のセットは @1,400。まあ、ある程度まともな天丼とお蕎麦を出すにはこれくらいとらなきゃやってけないのだろうけど ……。
腰が引けて妥協し、財布へのインパクトが少ないセットを見繕って注文を告げた

※ このあたり、過去の訪問時とまったく同じ道をたどっているということが昔の電子日記を見返して判明し、我ながら、俺はブレのない男だと自画自賛した。誰も誉めてくれないので ……

“かき揚げ丼とミニたぬきセット” @850也。

まったく記憶になかったが、二年前とまったく同じものを注文してしまった。
愛用のちびっ子ワープロにリアルタイムでその様をレコードしていたのだが、料理に対する感想が過去のものと完全に被っていたので、それを以て私の拙い料理評と変えさせていただきます。

―― でもただ一言、黒いつゆは正義 !

向こうのテーブルには、界隈のオフィスレディー二人組。
帰りしな(“~しな”というのは関西弁なのだろうか、使い勝手が良いので時折使わさせていただいている)、どちらもカレー南蛮系を絡ませたセットをやっていたそのお姉さん二人組と、そして花番のお母さんのやりとりには些か痺れるものがあった

店のお母さん (心配そうな顔で) 「足りた ?」
ふくよかなお姉さん 「え~と、足りたかなぁ」
スレンダーなお姉さん 「足らすの !」

―― ああ、こういう人間交差点って良いな、沁み沁みと ……

--------------------------------------------------

久しぶりに青空の広がった東京。
意気揚々と中央通り、春日通りの順に渡って路地裏、目星をつけていたとんかつ屋の前まで滞りなくやってきたはいいが、午後一時に達したというのに未だ数人の行列が……

<H26.9.2 御徒町>

どうしたら良いものか、途方に暮れた。
頭の中のほとんど全てをいつもの地下のカレー屋が支配し始めたが、念の為に昭和通りに出て左を向くと、運良くか悪くか、蕎麦屋の幟を見つけてしまった。
一方、右を向いてかなり向こう、歩道に設置された灰皿に群がる煙草のみの群れ。その中に、一人すらりとしたパンツスーツ姿の女性を見つけた。昨今の情勢によって世間の隅に追いやられた者同士、おっさんと女性との間にそこはかとなく生ずる共犯関係。やがてアヴァンチュールを求め合い、湯島ホテル街への坂を上ってゆく男女の後ろ姿……

そんなことを想像して一寸嫉妬に狂ったが、よく見ればそのスーツ姿の女性がおばちゃんだと判明し、一瞬でどうでも良くなった

「蕎麦霞 いち川」

天丼ともりセットというのを見つけたが、@1,400だった為、ぎりぎり踏みとどまって、今一歩正体不明のリーズナヴルなものを注文した。
店内は常連客と思しき男性客が一定の間合いを保ちつつ卓に着いており、そこはかとくマカロニ・ウェスタンの雰囲気が漂っていたが、東十条の場末スナックに長けている私にとって、その雰囲気とは逆に妙な居心地の良さすら覚えるほどである

セット物
“かき揚丼とミニたぬき” @850也。

たぬきというのが、そんなわけはないが、何かのジビエ料理だったら嫌だなと思って恐る恐る注文したら、おばちゃんが「冷たいの? あったかいの?」 と返してきたので、とりあえず蕎麦なのだろうとひと安心。

そして、おばちゃんは何気なく持ってきた。
何気なく持ってきたが、いったいこれは !!
この鮮烈の“ネッロ”はいったい何なのか。
即座に、これは試されているのだと気が付いた。そのことに気付かない者もいると思う。それは率直に言って、よほど鈍感な奴だろう。こちらのお店はこの“黒”を突きつけて、「お前は東京もんか?」 と、全力で客を篩(ふるい)にかけてきているのに間違いなかった。

敵に不足はない。割り箸の、昭和通り~云々の鞘は捨て去った。

―― 別に昭和通りの河原に佇んでいてもいなくても、俺は骨の髄まで昭和の男だ ……

見たこともない、これでもかと器に圧縮された細身の蕎麦。その正体、冷やしたぬき蕎麦と、これはどこかで見たこがあるかも知れない漆黒のタレを纏ったかき揚げ丼。
そのタッグチームは、まるで全盛期のハンセン/ブロディ組のような、異様な威圧感を発揮していた。

対して私は今日、赤いパンツを穿いてきていない。
しかし何れにしても最強、そして最狂の彼らに通じる私の技は、これしかなかった。常に、迷いは無い。自分を勇気づける為、心の中で日テレスポーツのテーマを熱唱した。私は割り箸を握り直し、渾身の力をこめた脳天唐竹割りを、漆黒のかき揚げにマッハのスピードで放った。
かき揚げが、私のマッハのスピードに一瞬気圧された気がした。そして私の右手が、骨伝導に拠って確かな手応えを伝えてきたのだ……

先ず気づいたことは、漆黒のたれは酸化一辺倒のものではなく、けっこうに醤油辛さを残し、且つ甘かった。カボチャの断片を織り込むことも、この甘さを効果的に補強していた。連動して蕎麦の汁も黒かったが、圧縮された蕎麦のボリウムが、汁の存在感を遙かに凌駕していた。買い物の蕎麦のようだが、細身で素直な直進性を保つ、嫌みのない蕎麦だった。

手強い相手だった。
私が彼らに勝利出来たのかどうか、実際のところ分からない。それでも兎も角、私は彼らを制圧し、消化したのだ。私一人で闘ったわけではない。私は、私のこの死闘を天国で見守ってくれていた往年のパートナー、石川に感謝した(石川がまだ生きてるかどうか知らないけど)。

鞄を持って立ち上がった。
最初、見た瞬間から無愛想だと確信していた(失礼!)おばちゃんが、最後は何故かちょっと優しくなったような気がした。
私は、案外認められたのかも知れない

  • Ichikawa - “同じやつ”

    “同じやつ”

  • Ichikawa - “かき揚丼とミニたぬき”

    “かき揚丼とミニたぬき”

餐厅信息

细节

店名
Ichikawa
类型 荞麦面、乌冬面、油炸食品
预约・查询

03-5688-3651

预约可/不可

可预订

地址

東京都台東区上野6-7-19

交通方式

JR御徒町 地下鉄銀座線上野 徒歩10分

昭和通り沿い 上野6丁目

距離御徒町 262 米

营业时间
  • 【営業時間】
    11:00~22:00

营业时间和节假日可能会发生变化,因此请在参观前与餐厅联系。

预算(评价总数)
~¥999~¥999

检查支出金额的分配情况

付款方式

可使用卡

(JCB、AMEX、Diners)

无使用电子钱

座位、设备

座位数

24 Seats

( 6テーブル24席 補助椅子あり)

个人包厢

不可能

包场

可能的

可容纳20~50人

禁烟・吸烟

可全面吸烟

自2020年4月1日起,有关被动吸烟对策的法律(修订后的《健康促进法》)已生效,因此请在访问前与餐厅联系,并且可能与最新信息有所不同

停车场

不可能

空间、设备

平静的空间,座位宽敞

菜单

酒水

有日本清酒,有烧酒,对日本酒讲究,对烧酒讲究

料理

对蔬菜菜式讲究,对鱼类料理讲究,健康/美容食品菜单

特点 - 相关信息

此时建议

与朋友/同事

许多人推荐的用途。

服务

可提供两个半小时以上的聚会,可提供庆祝・惊喜的服务,可自带饮料,提供外带服务