店名 |
Yanaka Oka No Eisen(Yanaka Oka No Eisen)
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类型 | 日式点心、大福麻糬 |
预约・查询 |
03-3828-5711 |
预约可/不可 |
可预订
豆大福は ご予約頂ければ1つから お取り置きしています。 |
地址 |
東京都台東区谷中6-1-26 |
交通方式 |
距離根津 639 米 |
营业时间 | |
预算(评价总数) |
~¥999
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付款方式 |
无使用卡 可使用电子货币 |
个人包厢 |
不可能 |
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包场 |
不可能 |
禁烟・吸烟 |
− |
停车场 |
不可能 |
此时建议 |
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网站 |
レトロな街並や寺町が好きで、谷根千散策にハマっていたことがある。
アド街をはじめとしたグルメ散歩系番組が谷根千特集を組む前だったから、もうかれこれ20年以上前かな。
その頃の谷根千は人通りもまばらで観光地でもなんでもなかった。だから「みかどパン店(廃業)」の店先にも撮影禁止なんて物々しい貼り紙なんてなかったし。散策の途中に休憩がてら立ち寄った「カヤバ珈琲」だの「愛玉子」などは今もって健在で安心。
銭湯を改装したギャラリー「スカイ・ザ・バスハウス」がどうしても見つからずに交番で尋ねたら目の前にあったというのはいい思い出。
そんな思い出を辿るように歩いてみる。恐らく当時と街並は変わってないはず。変わったのは人であり、世の中であり。。。ふとだいぶ年季の入った商家を見つけると「岡埜栄泉」の看板。一も二もなく飛び込んでしまった。
店の奥の小上がりではおかみさんがご近所さんと談笑中。何度か声をかけて出てこられたおかみさんに豆大福はあるかと尋ねてしばし談笑。何とはなしに立ち話してしまうのも下町散策の楽しみのひとつ。
こちらは戦前から続く老舗でもあり、廃業してしまった上野駅前「岡埜栄泉総本店」よりの暖簾分け。その本家は最近になってちょっとだけ業態を変え麻布にて復活したけど、こちらは名実ともにその遺伝子を受け継いでいる模様。
戦時中は空襲の噂が絶えなかった谷中において一旦は廃業するものの、戦後すぐに有り合わせの木材を集めて建て直したのでこんな風情ある建家になっちゃった。でも看板だけはお寺に預けておいたので戦前の在りし日の姿のまま。
米軍だって馬鹿じゃない。ちゃんとその辺はリサーチしているので、日本人の心の拠り所である寺社が集まる谷中は空襲の対象外だったとのこと。なので谷中界隈は戦前の雰囲気を残す風情ある街並なのだ。
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ファンクラブがあったら入りたいくらいに「岡埜栄泉」が好きなので、見つけ次第片っ端から飛び込んでしまう。今まで訪れてきた「岡埜栄泉」のなかでもここの豆大福は恐らく最小。
別に小さいからダメとかそういうんじゃない。戦前戦後の物資が不足するなかにおいても、苦労してつくったであろう和菓子のサイズが小さくなってしまうのは至極当たり前のこと。昨今の原料高騰による商品のサイズダウンとは事情が違うのだ。豆大福もその当時のままだったとしたら、それはそれで素晴らしいこと。
甘さ控えめというか、ほとんど甘みを感じないのも砂糖が高級食材だった頃の名残かもしれないし。。。贔屓目に見ても、お茶請けにはこれくらいがちょうどいいのかな。
ちなみに「岡埜栄泉」から分かれた支流のひとつ「竹隆庵岡埜」はここから出たんだとか。ということは、こちらの豆大福がこごめ大福のご先祖様ということになるのかな。