つくづく難しいとおもう食の世界 : Gim Men

豚骨鯏ラーメン６９０円＋かしわめし２００円を注文
ラーメン屋というよりは、麺屋。一押しはラーメンだろうけど、うどんとパスタもある。

臭みも一切感じさせないまろやかな豚骨に、アサリのタレを合わせる豚骨醤油系（と思う）アサリを活かすためか、ベースの豚骨スープはきっちり乳化してこってりしてるけどギトギト感は無く、バランスはとても良いと思う。個人的にはちょいしょっぱいけど、極細ちぢれ麺との相性は良く、素直においしい。具材は、あさりのショウガと薄口醤油煮？、細もやしとキクラゲ、葉ネギ。それぞれ結構なボリューム。ただし肉っけ、チャーシューは無い（別売り）。無いのかーと最初は残念に思うけれど、食べてみみると、チャーシューは確かに無くてもいい要素だと思う。付属のショウガのみじん切りもフレッシュで良かった。

半ライス的存在のかしわめし、これは絶品。もも肉、ゴボウなどの具材と九州っぽい甘さが旨い。

店内は、赤と黒を基調としたカフェバーっぽさとラーメン屋が同居してるようなちょっと特殊な内装。豚骨ベースながらそのような匂いは皆無、清潔。でっかいテレビではワイドショウが流れ、注文は食券制。接客レベルも非常に高い。おしぼりは厚ぼったい使い捨ての紙製おしぼり、お水はライムとレモンスライス入りがサーブ、塩こしょうは電動ミルとか、ティッシュはなんとスコッティのカシミアだ！好きですけど、こんなところにお金かけてて凄いなと思います。

総じて思ったのが、丁寧な仕込み、材料も原価率高そうなのに、ものすごい分かりにくいなということ。この値段でこの味は凄いなと思う反面、アピールポイントがほぼ無い。豚骨アサリと聞いて、アサリがガツンとくることを想像してると肩透かしだ。もはやえぐみとしか言えないレベルで煮詰めてくる煮干しラーメンのようなインパクトは無い。またやっぱり丁寧に作っていても、豚肉！とあさり！は、受け止め方が違うだろうなと思う。

おいしくてコストパフォーマンスも良くて、接客も良いし、内装は慣れれば良いかで、良いお店だなと思うんだけど、アサリラーメンだよと一点突破でおすすめもしにくいなとも思う。ただ、個人的には、うどんとかパスタとか居酒屋メニューも試してみたいなと思った次第。