店名 |
Fukagawa Juku(Fukagawa Juku)
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类型 | 乡土料理 |
03-3642-7878 |
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预约可/不可 |
无法预订 |
地址 |
東京都江東区三好1-6-7 |
交通方式 |
東京メトロ半蔵門線清澄白河駅、都営地下鉄大江戸線清澄白河駅 距離清澄白河 273 米 |
营业时间 |
营业时间和节假日可能会发生变化,因此请在参观前与餐厅联系。 |
预算(评价总数) |
¥1,000~¥1,999¥2,000~¥2,999
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付款方式 |
无使用卡 无使用电子钱 无使用二維码支付 |
座位数 |
16 Seats ( 小あがり2テーブル(4席ずつ)、炉端8人まで) |
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个人包厢 |
不可能 |
包场 |
可能的 |
禁烟・吸烟 |
严禁吸烟 |
停车场 |
不可能 |
空间、设备 |
平静的空间,有日式包厢 |
此时建议 |
许多人推荐的用途。 |
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服务 |
提供外带服务 |
网站 |
旬のうちに旬のものを食べておきたい。
冬ならばあんこう鍋やおでん、熱々のラーメン、牡蠣。実はうなぎも冬が旬なんだそうな。季節も移ろいそろそろ春。春といえばGWから初夏にかけての風物詩・潮干狩り。潮干狩りといえばアサリ。そのアサリの旬もまた春である。
アサリというと酒盗やボンゴレパスタが思い浮かぶが、ふと深川めしなるものを食べたくなった。
まだ埋め立てられる前の江戸。すぐ目の前に海が広がり、海苔やアサリの一大産地だった深川(当時は深川浦といったらしい)。そこで働く漁師がまかないとして食べていたのがぶっかけ飯。明治に入ってからは大工や職人がわっぱに詰めて持ち歩き食べていたというのが炊き込みご飯。どうやら似て非なる深川めし、これは楽しみ。
この界隈には深川めしを食べさせてくれる店が何軒かあるが、その両方を出すとなると限られてしまう。
こちら「深川宿」ではぶっかけ飯の深川丼・炊き込みご飯の深川飯の両方を楽しめる辰巳好みなるセットメニューがあった。もちろんほとんどの客が注文する。
開店時刻を目指しての到着だったが、既に先客が数組。なんとか1巡目には滑り込めたが、後からも続々と来客があって人気のほどが窺える。
店内はこぢんまりとして狭く、囲炉裏をぐるりと囲む相席上等な椅子席と小上がりの座敷のみ。
甘口の味噌で煮立てたアサリとネギを白飯にぶっかけた深川丼、やはり深川名産だった海苔をたっぷり乗せたまさに漁師飯。卓上にある七色唐辛子を振り、熱いうちに底に沈んだご飯を天地返しよろしくよくかき混ぜて召し上がれとの御指南をいただく。味噌汁よりもさっぱりしていてやや甘い口当たり。美味しくて丼いっぱい食べたくなった。
深川飯はややパサついてご飯は硬めに炊かれている。個人的には硬く炊かれたご飯が好きなので言うことなしだが。おにぎりにして出先で食べたら美味いだろうな。なお、懸念されたアサリの砂抜きは完璧に処理されており杞憂に終わった。
軽く茶碗に一膳ずつあるけど、意外とぺろっといけてしまう。味付けがちょうどいい塩梅だからかな。お通しに出されたお土産の試供品だとかいうアサリの佃煮と塩昆布も下町情緒があってよろし。
ほどよく漬かったお新香、すまし汁、おつくりのねぎぬたが地味に嬉しい。さらには盆に乗る可愛らしい団子以外にも葛きりがデザートとして別途ついてくる。ちょこんと乗った緑色の葉は自家製塩ようかんとか聞いたような。
当時はいくらでも獲れたというアサリが思ったより入ってないけど、庶民のまかないなんてそんなもの。農家が野良仕事の合間に食べていた武蔵野うどん然り、厳しい冬を乗り切るための保存食の意味合いもあったお焼き然り。。。
深川めしは日本五大銘飯のひとつに数えられるだとかで、一度食べてみたかった。とはいえ所詮は郷土料理。元来の日本人は清貧を美徳としていたし、今と違って美味いものを好きなだけ食べられるという時代でもあるまい。
昔の深川めしはもっと粗末で磯臭く塩辛くて、土地柄いくらでも獲れるアサリは栄養豊富で調理も簡単なゆえ、肉体労働に明け暮れる労働者の賄いだったとも。それが時代が下って洗練され、B級グルメなどともてはやされたりするんだから、何が流行るか分かったもんじゃない。