火の入り方が芸術的！ 最高峰の天ぷら : Mikawa Zezankyo

深町さん以来の久々の天ぷら。
１ヶ月前にWebサイトをみたところ偶然週末で予約が取れたので
訪問してきました。

１９：００開始ということで１０分前に到着したところ
３階に通していただきます。
焼きものとか掛け軸などが飾ってあり、少し見たりしながら
ゆっくりと時間を過ごします。
１９：００でお席にご案内をしていただけますが
モスグリーンの落ち着いた壁に蓮の葉のような換気扇デザイン
そしてテーブルの木の食器たち。
土・緑・蓮の葉と自然界にあるセンス良き雰囲気をお店全体から感じます。

塩と天つゆと大量の大根おろしが準備されており
食べ方は毎回おすすめをお伝えいただきます。

まず最初は車海老×２本からスタートです。
目の前で生きている海老をさばいたものを揚げてくれているので
プリップリです。
頭も別で揚げて出してくれるのですが、これも絶品。
身体部分はみずみずしさを残した揚げ方でしたが、頭はカリッカリに揚がっており
美味しいです。

その後
キス
スミイカ×２
ウニ大葉巻（写真のもの）
しらうお
めごち
アナゴ
野菜（４-５品からお好みで２品選ぶ）さつまいもとナスを選択
最後に天茶か天丼から選べますが天丼をチョイス
デザート

この中でこれはすごいと思ったのはスミイカ
厚みがあるイカで、薄めの衣で揚がってますが
中はほんのり熱が入っており、イカの甘さを最大限引き出しており
これは本当に驚きました。

キスって天ぷらネタの好み的に上位にあたるのですがも
厚みがすごく、食べごたえが十分でおいしい。

ウニの大葉巻きはウニにほんのり熱が入っていますが
イカ同様完璧な火入れで、ウニのジューシーさがしっかり残っています。

アナゴはやはり圧巻で、目の前で箸で切ってくれるのですが
ジュっ！と蒸気があがる様子は素晴らしいですね。

最後は天丼を選択。天丼は衣に卵がしっかり入っていて
カリカリというよりは、厚みがあって柔らかさを感じられるかき揚げでした。
ふわふわな感じで、天茶の場合には明石焼きのような食感で楽しめそうだなと
思いました。

最後にデザートが来て終了となります。

アルコールはあまり種類はなく、日本酒も熱燗と冷の２種類のみでした。
お酒が充実しても良いかもなぁと思う反面
天ぷらを真摯に楽しめる場という環境なので、変にバリエーションは
無くてもよいのかもなとは思いました。

日本料理において鮨が生魚加工の唯一無二だとすると、
天ぷらは油を使った蒸し料理みたいなもの
だと思うので、火入れの瞬間を見極めて提供する唯一無二能力だなと
改めて感じました。

深町さんでは正直あまり感じられなかった心の奥底からくる感動を
感じられたごはんでした。

早乙女さんが微笑みながらお仕事をなされる様子がとても印象深く、
お店の良き雰囲気を作り出している原動力のひとつなのだろうなと思いました。

本当に美味しかったです。
次は鮎のタイミングで再訪したいと思います。
ご馳走様でした！