店名 |
Bekari Kafe
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类型 | 面包、咖啡店 |
03-3433-1111 |
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预约可/不可 |
无法预订 |
地址 |
東京都港区西新橋3-25-8 高木会館 B1F |
交通方式 |
距離御成门 205 米 |
营业时间 |
营业时间和节假日可能会发生变化,因此请在参观前与餐厅联系。 |
预算(评价总数) |
~¥999
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付款方式 |
无使用卡 无使用电子钱 无使用二維码支付 |
座位数 |
80 Seats |
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个人包厢 |
不可能 |
包场 |
不可能 |
禁烟・吸烟 |
严禁吸烟 |
停车场 |
可能的 |
此时建议 |
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2022年4月の消費者物価指数が、前年同月比2.1%上昇したというニュースが流れていました。
日銀は物価安定目標として従来から2%水準を掲げていますが、日銀総裁は、今般の消費者物価指数上昇は「基本的にエネルギー価格等の輸入物価が上がっているということで2%を安定的に達成したことにはならない」という考えを述べています。
我々の身の回りの物価上昇の中でも、電気代、ガス代といったエネルギー価格や食料品関連の上昇が顕著となっており、小麦や牛肉といった原材料の値上がり、円安による輸入価格の押し上げもあって、生鮮食品を除く食料も2.6%上昇し、我々の暮らしを直撃しています。
前日の某紙の夕刊記事によれば、昨年5月以降の値上げの例として、マヨネーズ(Q社)は、350円→372円(R3.7)→403円(R4.3)と15%の上昇、小麦粉(N社)は、269円→274円(R3.7)→290円(R4.1)→305円(R4.7予定)と13%の上昇となっていました。
私はオイルショック時代のことはあまり記憶に無いのですが、短期間の間にこれだけ値上げが相次ぐケースというのは少なくとも成人して以降の時期ではほとんど覚えがありません。
他方で、賃上げの動きは鈍く、このまま物価高が続くようだと個人消費の冷え込みを誘発し、景気悪化を招く恐れが十分にあると見られています。
ある学者の意見によれば、「日本では慢性デフレと急性インフレが同時に起きており、インフレだけが起こっている欧米とは構造が異なる。」とのことですが、これはその通りだと思います。
私が食べログで力を入れているベーカリーや、最近力を入れ始めたうどん店はいずれも小麦粉が主要原料であり、今後の更なる値上げの動きが心配ですが、この日もうどん店とベーカリーを回るといういつもの行動となりました。
この日の対象エリアは芝・大門で、うどん店については、百名店にリストアップされている「自家製さぬきうどんと肉 甚三 大門店」を訪れました。
その後のベーカリー巡りも同店から近いお店ということで、東京慈恵会医科大学病院の高木会館で営業しているこちらのベーカリーを利用することにしました。
慈恵医大は、1881年(明治14年)に創立された成医会講習所が起源になっている名門医大です。
成医会講習所は、1891年(明治24年)に、明治天皇の皇后である昭憲皇太后の意向を受け、東京慈恵医院医学校と改称されます。
その後、1903年(明治36年)に、専門学校令を受けて日本初の私立医学専門学校として東京慈恵医院医学専門学校となり、さらに、1921年(大正10年)に大学に昇格して東京慈恵会医科大学となりますが、これは大学令に基づく日本の私立の旧制大学の中で最も古い単科の医科大学でもあります。
高木会館は、その慈恵大学の創立85周年を記念し、創立者である高木兼寛氏の名前を冠して建設されたもので、その地下には当店の他に「松寿庵」という蕎麦屋さんも営業しています。
当店の運営母体については、ネットで調べた限りではよく分かりませんでしたが、こういうケースは慈恵医大の実質直営というのがよくあるケースであり、当店についても、慈恵大学グループ企業である株式会社慈恵実業が何らか絡んでいる可能性が高いと思われます。
イートインスペースも備えたお店であり、この日も、購入したパンをその場でドリンクと一緒に食べている人が散見されました。
パンはゆるやかなカーブを描いている陳列棚に並べられており、基本シングルパックではあるのですが、トレイとトングでピックアップしてレジで会計するセルフスタイルの店舗です。
パンのお値段は、東京港区という都心部のお店としてはちょっと考えられないくらいの安さです。
ほとんどのパンが@100円台で、大学従事者のための特別価格とも思われる値段設定と見てもおかしくありません。
これが一般客の出入りフリーで営業しているわけですからちょっとした穴場ですよね。
購入したのは、以下3点になりました。
・釜揚げシラスパン@172円
・玄米バターパン@118円
・あんクロワッサン@140円
合計430円
平均単価@143円ですから安いですよね。
持ち帰って、翌日の朝食に供しました。
釜揚げシラスパンは、レンジで20秒チンした後、600Wのオーブンで3分間加熱し、1200Wで1分間仕上げ焼きしていただきました。
ルヴァン種で発酵したパン生地にチーズとオリーブオイル入りのフィリングを乗せ、瀬戸内海産のシラスを乗せて焼き上げたパンです。
天然酵母らしく、ソフトでかつしっかりした引きのあるパン生地にチーズとバター、シラスの風味が充満しており、とても美味しかったです。
玄米バターパンは、レンジで15秒チンした後、600Wのオーブンで3分間加熱していただきました。
玄米粉と玄米を練り込んだ生地で発酵バター入りマーガリンを包んだパンですが、持ち帰った時にはぺちゃんこに潰れてました。
ただ、これは見方を変えれば焼き立てだったことの証だとも思えます。
業態から見て、企業系ベーカリーによるOEMかなという疑念もあったのですが、店頭には「焼き立て」の掲示があり、どっちかなと思っていました。
それが、このパンで裏付けられた感じです。
玄米の風味がしっかり生きているとても美味しいパンでした。
あんクロワッサンは、そのまま食べても良かったのですが、予熱した600Wのオーブンで2分間加熱していただきました。
そしてそのリベイクが大正解です。
このパンも焼き立てだったと見えて、やや潰れ気味ではありましたが、リベイクしたことで表面のパリッと感が復活していました。
クロワッサンらしいバターの香りが豊潤なパンで、しっとり粒あんとのコンビネーションも素晴らしいです。
濃厚で食べ応えのあるパンで、これが@140円とは信じられない安さですね。
全体に思いもかけぬハイコスパベーカリーに出会った感が強く、ちょっと驚きました。
特に冒頭記した諸物価値上がりの折ですから、こういうお店の存在は有り難いですよね。
文句なく食べログまとめ「トントンマンが選ぶ首都圏のハイコスパベーカリー(続編)」に追加しておきました。
蛇足ながら、このまとめも、まとめの上限の30店に達しましたので、これでシリーズも3編が終わります。
あと10店追加したら百名店ということになるので、近いうちに続編その2をアップして100店に到達した時点で第1編以降のタイトルを「トントンマンが選ぶ東京都、神奈川県東部のハイコスパベーカリーBEST100」に変更し、このシリーズを完結にしたいと考えています。