素材の味を活かす江戸料理って良いな！ : Edomae Shibahama

江戸料理のお店に始めて訪問しました。
素材が持っている本来の味を大切にされている店主のお考えが
伝わってくる素晴らしいお料理でした。
基本的に砂糖は使用されないようですので、感じる甘みは、素材の旨味やその他の調味料から
感じるお料理になります。こういうのが好きな方は、結構いらっしゃるのではないでしょうか。

江戸豆に江戸味噌で始まります。女将さんが教えて下さったのですが、
江戸時代は味噌が今ほど庶民的ではなく、生産量も限られていたらしく、
量をともなって早く作る為に麹を多くいれて製造されていたそうです。
その作り方でできたというこのお味噌は、しょっぱさは皆無で、
とてもマイルドな旨味のある、これだけでもアテになるような美味しい味噌でした。

推測ですが、野菜は、野菜自体が持っている苦味も含めてその素材の味とお考えのようで、
苦味を消すような手間を加えず、かといって苦さが立たないようになっており、
滋味を感じます。大変好感を持ちました。

蛤のお椀は、出汁も素晴らしいのですが、中に入っている蛤の身質も高く、
火の入り方がなんとも絶妙で、ぷりぷりして弾力があり、含んで噛むと旨味のお祭り開始、
というような具合で、笑顔になります。これが一番感動しました。

海老しんじょうの碗も素材重視で、まろやか。

米にも感動しました。気が付くと、すごい輝きですね！と言葉を発していました。
このお米も是非もう一度食べてみたいです。

ご馳走様でした。