いつも美味しくて居心地良い : Chinese Shisen

久しぶりに、シェラトン都ホテル東京のレストラン、中華料理の四川に参りました。
一階の奥。
大きなガラス窓からは、新緑の紅葉が眺められます。
秋の紅葉も素敵ですが、若い葉の重なりも、素晴らしいです。
季節を楽しめるレストラン、目も楽しめます。

冷菜盛り合わせ　
くらげを真ん中にして、ホタルイカ、歯ごたえの爽やかなじゃがいものグリル、バンバンジー等、いろいろ楽しめます。

黄ニラと蛤の炒め
今の季節らしい素晴らしい蛤。
黄ニラと共に、小さい豆苗が、蛤のエキスを吸って、良い味。
御汁も、しつかり頂きました。
　
蟹玉
甘くふわっと出来ていて、蟹も美味しいのですが、ちょっと油を多く感じました。
良い油なのですが、ここまでオイリーでない方が良いかなと、思いました。

豚肉とザーサイの細切り炒め
ザーサイの塩の抜き方が、素晴らしいです。
塩辛さを抜いてありながら、ザーサイの美味しさを残してあります。
豚肉と、とても良く合っていました。

麻婆豆腐
陳麻婆豆腐と迷ったのですが、それは辛すぎて、今日の体調には合わないと思い、ふつうの麻婆豆腐にしました。
それでも、さすが四川。結構ピリ辛です。
ご飯に合います。

胡麻味噌入り辛味汁そば（担々麺）
〆として、一人半分づつを頂きました。
やはり、こちらのお得意の麺。
濃厚な美味しさが有りました。

お酒は、焼酎の水割りにしました。
麦が30度、芋が25度、米が31度です。
私は、米焼酎にしましたが、水割りでも香りも楽しめましたし、中華のお料理にも合っていました。

いつも美味しくて居心地良い中華料理店です。

こちらは、中華料理の名店として昔から有名です。
食べログの中華料理百名店にも入っています。
最近、ランチに数回伺いました。
ランチでも人気店で、予約しないと入れない事も有るようです。
特に、ゆったりした四人掛けテーブル席をお願いしたい時は、前日までに予約した方が安心です。

評判の担々麺と、酸辣湯麺を別の機会に頂きました。

始めに頂いたのは、担々麺でした。
メニューには「担々湯麺」と書かれます。
タンタンタンメンて読むのでしょうか？その読み方にしても面白いですね。
こちらでは、特別に人気が有るようで、平日には担々麺を中心としたセットも有ります。

トロッとしたオレンジ色がかったスープに、チンゲンサイと挽肉がトッピングされています。
美味しい麺に纏う濃厚な胡麻味のスープ。
旨みをしっかり感じるのは、基のスープもとても良いからだと思います。
それにクリーミーになるほどの味を加えてコクも充分です。
芝麻醤のくどさを減らすような酸味もついています。
かなり辛くて、お子様や辛いものが苦手な方には無理でしょう。
日本の山椒よりもっと高い香りと痺れ感の有るのが、中国の花椒。
発汗作用も有り、汗ばみました。
中華麺のスープは大抵残すのに、飲み干して頂いてしまう程の味。
お腹いっぱいの幸せを感じました。
今まで頂いた担々麺の内の最高でした。

それからしばらくしてまた伺い、酸辣湯麺も頂いてみました。
酸辣湯麺は、すっきりした胡椒の辛さ。
花椒とは違う辛さです。
やはり、とても辛いのですが、辛さの質が違います。
スープの上に紅く辣油が回し掛けられていましたが、その辛さより、胡椒の辛さが中心なのだと思います。
担々麺は、頂きながら汗をかくような暑さを感じましたが、こちらは、むしろ、スーッとするような辛さです。
熱い麺なのに、汗をかきません。
なぜか 皮膚にも、スッキッとした涼しさのような感じが残りました。
消化が良いのか、「お腹いっぱい ｳｯﾌﾟ」と言う感じが無くて、胃がすっきりしていました。
太田胃散の中に入っているような薬草が入っているのかしら、とも思いました。
不思議です。担々麺とは、味も違いますが、体に受ける感覚も全く異なります。
花椒と胡椒だけが その理由なのかどうか分かりませんが、担々麺と酸辣湯麺の食後の感想の違いに、驚いています。

全然違う食後感でしたが、どちらも とても美味しい麺でした。

医食同源と言う言葉が有りますが、体への作用のこの違いを実体験して、確かに薬にも毒にもなると、思えました。
体質や体調によって、香辛料も、選ぶべき物が違うのかもしれません。
中華料理の奥深さを、垣間見る思いがしました。

こちらのレストランは、麺も かなり高い値段です。
2000円近く、或いは それを超える物も有ります。
けれども、食後には、お茶のポットや消毒機能付きおしぼりを取り替えてくれますし、接客も素晴らしくて、価格にも納得出来ます。
評価が高く、人気が有るのも当然でしょう。

お酒がレストランで飲めるようになったら、夜にも伺ってみたいと思います。