たちばなにてかき揚げうどん : Tachibana

　お昼は、たちばなへ。
　大通りから少し小径に入った住宅街に佇んでいますので、
　うどん、と染め抜かれた幟が目に入らなければ、お店に出会うことはなかったと思います。

　店先に立て掛けられたブラックボードにメニューが書かれています。
　そば屋を掲げてつつうどんや中華そばを提供する店があるように、
　うどん屋を標榜してもお蕎麦が食べられる店もあります。
　こちらはうどんだけ、とは言え、親子丼やカレーは用意されている様です。

　店内に入ると、ラーメン好きなら見慣れた券売機。
　居酒屋のランチ営業には思えませんけど、ひょっとして夜もうどんを販売されているのかな。
　うどんは、かけうどん４２０円、かき揚げうどん560円、カレーうどん660円など。
　冷しうどんは、冷しぶっかけうどん420円、冷し明太おろしうどん660円。
　ご飯物はカレーライス650円、カツカレー850円、カツ丼（みそ汁付）800円、親子丼（みそ汁付）730円、肉玉天830円。

　食券を買って店内を見渡すと、
　店員さんが「いらっしゃいませ、こちらへどうぞ」とテーブルにコップを置いて下さいます。
　店内はうどん屋と言うか居酒屋と言うか、どっちでもと言うか。
　席は、4人掛け相対カウンター、テーブルは2人掛けが2卓、4人掛けが2卓、20席程度。
　厨房に面したカウンター席は使っていません。

　程なくして、かき揚げうどん560円。
　キャッチみたいでアレですけど、この都心でこの値段でうどんが食べられるなんて。

　うどんにはかき揚げの他にわかめと刻んだ万ネギが乗せられています。
　分厚くて重厚な丼、こんなに重かったら持てないだろうと持ってみたら、重くて持てません。
　
　蕎麦なら手繰るところ、うどんを啜ると、適度な歯応えに繋がるつるっとした喉越し、うんまい。
　おつゆの塩気が強めで、ビールかビールを飲みたくなるほどの味わい。
　一回目では美味しさしか分からないけど、もっと先があるのだろう。

　かき揚げはタマネギとニンジンの多めの人参、ちょっと珍しいかな。
　お蕎麦と同じように、おつゆにたっぷり浸して頂くと、とてもいい感じ。

　なんかスンゴイ種物とか、聞いたことも無い食材での高級感とか、それはそれで楽しいけど。
　気軽に立ち寄って気軽に頂くのが、一番いいなぁ。
　美味しくいただき、ご馳走様でした。