カジュアル天ぷらと地酒ボトル！ : Tempura tentora

　この日は東急沿線に住む業界の仲間達4人で暑気払いでもやろうと、自由が丘駅の北口改札の真ん前にあるガード下の こちらの天ぷら屋で18時に待ち合わせです。
結構皆な入れ込み気味で、もう17時くらいから自由が丘に来て待ってた奴とかもいて、約束時間の15分前にはもう全員揃ったので早めのスタートです。
大きなテーブルの奥の4席を確保してもらいました。

　早速、酒の飲めない1人がウーロン茶を頼み、後は生ビール２つ、ウーロンハイで乾杯です。
先ずはメニューを物色し、枝豆、豚肉豆腐、じゃこねぎガリサラダ、奈良漬けクリームチーズ、焼き〆鯖等の肴を注文します。
　豚肉豆腐は醤油ベースの出汁で豆腐と豚バラスライスを煮込んで、上から薬味と揚げ玉が掛けてあって、この揚げ玉が味にも食感にも寄与していて美味いです。
　じゃこねぎガリサラダはカリカリに揚げたじゃこと甘酢で漬けた生姜と青葱をよく混ぜたもので、生姜のサッパリ感で美味いです。
特に天ぷらで油ぎった口をサッパリさせてくれるのが良いです。
　奈良漬けクリームチーズは微塵切りした奈良漬けをクリームチーズに練り込んでクラッカーに乗せてあります。
このクラッカーが口の中の水分を全部持って行ってしまいそうで私は遠慮しました。
　焼き〆鯖は〆鯖の刺身の皮面をバーナーで軽く炙って出してくるのかと思ったらそうでは無く、〆鯖を焼き魚の様に焼いたもので、酸っぱい鯖の塩焼きって感じのモノで、案外美味かったです。

　この後は愈々天ぷらですが、先ずは海鮮5種盛りを人数分頼み、その後はその都度各自好きなモノを追加することにしました。
飲み物も天ぷらに合わせて3人は日本酒にチェンジしますが、この店はちゃんとラベルの貼られた地酒の１合瓶が10種類あり（その内の1種類は売り切れ）、先ずは銀盤から始めて順番に注文していきます。
　天ぷら海鮮五種盛りは、海老、穴子、鱚、メゴチ、イカで長方形の油切網の付いた器に盛られて出されます。
天ぷら自体はベーキングパウダーを使ったサクサクに揚がったコロモで、油切れも良く、香ばしさも感じられて悪くないです。
この手の天ぷらは、まあ本物の天ぷらかどうかは別にして、こうゆう低価格で提供される店ではまとめて揚げて出さざるを得ないので、時間が経ってもサクサク感が維持されるこうゆう天ぷらは良いと思いますねぇ。
　海老は勿論 車海老ではありませんが、才巻よりちょっと大きなまあまあの形で、ちゃんと筋切りが出来ているので真っ直ぐで、弾力有る食感や海老の甘みも感じられて美味いです。
　鱚もメゴチもまあまあの大きさで身も厚みがあってフワフワの食感が良いですねぇ。
穴子はやや小振りではありますが、このコロモの強いサクサク感のおかげで身が薄くてもフワフワに感じられます。
どれも淡白な白身ですが、このコロモの香ばしさで旨味が引き立ちますねぇ。
　イカはスルメの割に身も厚めで、それでも柔らかくて歯切れがよく美味いですねぇ。
　私は追加で蓮根、茗荷、舞茸、ヤングコーンを頂きました。
　蓮根はサクッとした歯応えが堪りませんねぇ、私は野菜の天ぷらの中では一番好きです。
　茗荷は特有の癖のある味が、揚げることで素材の水分が僅かに抜けることでより濃い味になって美味いですねぇ。
もう何もかも忘れてしまうほど食いたいです。
　舞茸も水分が抜ける分旨味が増すし、ヤングコーンも甘みが増して美味くなりますねぇ。

　その間、日本酒の1合瓶を次々とお替りを繰り返し、銀盤、澤乃井、銀嶺月山、決戦関ケ原、ほまれ麒麟、あさ開くらいまでは覚えましたが、その先はもう覚える気も失せてしまい、結局2週目に突入し3人で15本くらいは飲んだと思います。
最後の方はイカの塩辛で、只管ちまちまと飲んでました。
　これだけ飲み食いしても一人6,000円ちょいですからやはり安いですねぇ。
普通はちょっと敷居の高い天ぷらですが、このくらいカジュアルに楽しめればまた来たくなりますねぇ。
秋の素材も楽しみです！
　結局その後、スナックを2軒も梯子して終電がなくなりタクシーで帰る羽目になりましたが、翌日はちょっと喉が痛くて気持ち悪く倦怠感で動く気にもなれませんでしたが、コロナじゃなくて歌い過ぎと二日酔いによるものでした！