ちょっと贅沢な家飲みにぴったりの生ハムのテイクアウト専門店（#SALUMERIA69） : SALUMERIA　69

サルメリアロッキュー（SALUMERIA 69）
（東京都調布市／最寄駅：成城学園前）

小田急線 成城学園前から徒歩12分、京王線 仙川駅からは徒歩25分ほど。成城富士見橋通りにある生ハムのテイクアウト専門店「サルメリアロッキュー（SALUMERIA 69）」。

注文を受けてからスライスする本場のサルーミ（生ハム、サラミ等の食肉加工品）を切り売り販売しているテイクアウト専門店。

「生ハムの伝道師」とも呼ばれる店主の新町賀信さんは、食料品を輸入する会社に勤めていた頃、イタリアのサルメリア（食肉加工品の専門店）で衝撃を受けたことをきっかけにこの道のプロになったそうだ。

1996年に本場イタリアのパルマハムが日本輸入解禁時された当時から生ハムを扱っており、パルマハム協会公認のパルマハムスペシャリストにも任命されている。生ハムの認知度や普及の向上に大きく貢献してきた日本における生ハムの第一人者。

2005年に練馬で日本初のサルーミ専門店として開業し、厳しいこだわりと日本人の味覚に合わせた繊細なカットで料理人や飲食店関係者、食通など食のプロたちを魅了。2011年に現在の成城学園前に移転している。

以前は店内で販売する商品の9割はイタリア産のサルーミだったが、イタリアで家畜伝染病が確認されたことから、2022年1月よりイタリアから日本に輸出される豚肉及び豚肉製品等が輸入停止されることになった。

それまで日本が輸入する生ハムは、イタリア産が約7割を占めていたため、すぐに在庫のイタリア産豚肉製品の争奪戦が始まった。店主の新町さんも可能な限り多くの生ハムやサラミの原木の購入予約を急ぎ、輸入商社や問屋から一気に買い付け、昨年の売上額のほぼ全てを仕入れにかけるほどの異常事態だったそうだ。

それでも現在はイタリア産の在庫はほぼ底をついため、スペインやフランス、アメリカ、オーストラリア、国産の商品と組み合わせてなんとか販売を続けている。イタリア産のサルーミは安くて品質が非常に高く、味わいも日本人の舌に特に合っていて、他の国のもので同様の品質や美味しさのものを見つけ出すのはなかなか簡単ではないそうだ。

店内のサルーミは単品でのグラム単位で切り売りもしており、おまかせ盛り合わせも（2000円～）でオーダー可能。盛り合わせの場合は30分～1時間以内に食べてほしいとのこと。

生ハムは切りたて、削りたてが一番美味しく、切った瞬間から劣化が始まり、1時間以内に食べないと乾燥してしまい味が落ちてしまうため出来るだけ持ち帰ってからすぐ食べるのがおすすめ。


●基本5種盛り（INIZIALE） 2000円
①サラメ・ミラノ（オーストラリア産）
②パパーダ・イベリカ（スペイン産・イベリコ豚）
③コッパ・ディ・パルマ
④サラメ・フィオッキーナ（オーストラリア産）
⑤トラディショナル・プロシュット（アメリカ・ミズーリ州産）

サラミと生ハムの組み合わせ基本の盛り合わせ。ラップの上から一品ずつ説明書きも貼られているので分かりやすい。イタリア産のものを提供していた時代と比べても、個人的には違いが分からないほどのクオリティ。この盛り合わせと2000円ぐらいのちょっといいワインを買えば最高の家飲みだ。脂の甘いタイプや塩気のきいたタイプなど味わいも様々なので、食べ比べも楽しい。


●スペシャル3種盛り（SPECIALE） 3000円
①ボン・ダ・ボン ペルシェウ アルジェント20ヶ月熟成（岐阜産）
②プロシュット・ディ・サンピエトロ 12ヶ月熟成（スイス産）
③プレクムリエ・ハム 18ヶ月熟成（スロベニア産）

向こう側が透けて見えるほど薄くスライスされた生ハムはふわふわでとろけるような口当たり。スライサーを使って均一に切るのは実はプロでも難しいもので、こちらのように極薄で均一にスライスするのは熟練の技術なのだそう。さらに巨大な生ハムの原木（塊）の内、商品として売るのはわずかで、一番美味しい部分しか使わないというこだわりぶり。肉質を見極めてその味わいが最もうまく引き出せる厚みにカットしている。

サルメリアロッキュー(SALUMERIA 69)@成城
・生ハムとサラミのMix6種盛り合わせ 3000円
・OTTOVENTI level_8.20(スパークリングワイン) 2500円

小田急線・成城学園前から徒歩10分ちょい。成城富士見橋通りにある生ハムのテイクアウト専門店。本場イタリアの様々な種類のサルーミ(生ハム、サラミ、ソーセージ)を量り売りしている。お任せ盛り合わせも2000円〜でオーダー可能。今回は3000円で生ハムやサラミの色々な盛り合わせをお願いした。

①プロシュット ディ パルマ 24カ月熟成
②コッパ ディ パルマ
③クラッチャ
④ソプレッサ ヴェネタ
⑤パンチェッタ
⑥サラメ タルトゥーフォ

全部美味しいけどやっぱりプロシュット ディ パルマが香り、味わい、食感全てが別格。うっとりするような官能的な香りで、旨味も凝縮されている。極薄スライスで口の中で溶けていくような舌触り。噛んでも噛んでも味が続いてこのまま飲み込まずに味わい続けていたくなるぐらい。

店主オススメのシチリア島のスパークリングワイン(OTTOVENTI level_8.20)も素晴らしかった。イタリア南部のシチリア島西端にあるワイナリーのスパークリング。シャルドネ100%で綺麗なゴールドの色合い。シュールリー期間がなんと70カ月。ドライだけど複雑味もある。店主曰く「2〜3倍の価格のスパークリングと張れる」というのも納得。

<2015年3月初訪>
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本場イタリアやスペインの色んな種類のサルーミ(生ハム、サラミ、ソーセージ)を量り売りしてくれる珍しいお店。場所は駅からはだいぶ離れているが、最寄りの成城学園前から歩いて10分ちょっと。

お店は集合住宅の1階テナント部分に入っており、店頭にはバイクや巨大な生ハム原木の置物も飾ってあって、一見すると何のお店だか分からないような雰囲気。ガラス張りでもなく外からは中の雰囲気を伺い知ることは出来ないのでふらっと入るにはちょっと勇気がいりそう。

店内の冷蔵ケースに色んな種類の生ハムやサラミ、ソーセージやベーコンが保存されていて、所狭しと説明書きが貼られている。あまり詳しくないけど、生ハムと言ってもこれだけ色んな種類があるんだなあと感心。産地や部位、使用しているスパイスの種類や熟成期間だけじゃなく、生ハムの「骨抜き」を現地でやるのか日本国内でやるのかによっても違いがあるのか。

人数や予算に合わせて盛り合わせも作ってくれるので、今回は2人用で2000円でお願いし、初訪なのでお店の方にお任せでオーダー。人気のある定番のラインナップで組み合わせてもらった。

ハムは注文後、すぐにその場でスライスしてくれる。生ハムは切りたて、削りたてが一番美味しく、切った瞬間から劣化が始まるので出来るだけ持ち帰ってからすぐ（出来れば30分～1時間以内）に食べてほしいとのこと。

今回頂いたのは、
・プロシュット・ディ・パルマ 22ヶ月熟成（世界3大生ハムの一つ）
・カベサ・デ・ロモ（スペイン産の肩ロース）
・クラテッロ・コン・コンテナ（クラッチャ、大型豚の上腿肉）
・ソプレッサ・ヴェネタ（ガーリック味のサラミ）
・サラメ・ミラノ（イタリアでもっともポピュラーな細挽きタイプ）

昨年スペインに旅行して色々な生ハムを食べて感動したけど、はっきり言って現地で食べたどのハムよりも美味しい。削りたてならではの芳醇な香りや柔らかい食感のせいだけじゃなく、店主の確かな目利きのおかげで、そもそもハムのクオリティが違うのだろう。

一番気に入ったのはお店の一番人気だという「クラッチャ」。芳醇な香り、脂の甘み、野性味ある強烈な旨味とバランスが絶妙。週末にここで生ハムとワインを買って、家飲みとか最高だろうなあ。近所に住んでいる人が本当に羨ましくなるようなお店。


<2015年12月追記>
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久しぶりに成城の「サルメリア69」へ。前回食べたときは太腿肉の「クラッチャ」がすごく気に入ったので今回もクラッチャは指定で後は2000円分でおまかせ盛り合わせ。

・クラテッロ・コン・コンテナ（クラッチャ）。大型の豚の上腿肉＝クラッチャのみを使用。骨抜きし皮をつけたまま長期熟成した希少品。
・コッパ・ディ・パルマ。厳選された豚肩肉（コッロ）を熟成・乾燥。塩分が控えめでマイルドな味付けが特徴の肩ロース生ハム。
・サラメ・フィオッキーナ。イタリア・トスカーナ地方のウイキョウ（フェンネル）入りのサラミ。
・サラメ・ミラノ。イタリアを代表する最もポピュラーな細挽きタイプ。繊細な甘い味付けで日本人好みのサラミ。
・サラメ・タルトゥーフォ。黒トリュフを小さく刻んで入れてあるサラミ。

またこの日は特別に「VIA THE VIO」というヨーロッパ産のオーガニックチーズを直輸入している会社とコラボして、チーズの店頭販売も行っていたので、つられてチーズの盛り合わせも購入。3000円で7種類のチーズを350gも盛り合わせてくれたので相当お得。

・ブリー・ド・モー AOP ビオ
・フルム・ダンベール AOP ビオ
・コンテ AOP ビオ 18ヶ月熟成
・その他気まぐれ4種（ペコリーノ・タルトゥーフォ、モンドール AOPなど）