才人の交差点
当店もまた、見目麗しいケーキの数々。その意味ではお近くのあの店とモロ競合する気がする…。
フォレノワールトンカ:これなー、ガナッシュ部にトンカというスパイスというか豆が使われてるんだけど、そういうことを意識しないで食べてしまった。苦さだけじゃなく、桜餅のような独特の香りがすると、某webページには書かれてたけど、確かにそんな気が…。何でも出たとこ勝負が好きな性分だけど、こういう、知ってて食べたほうがより味わい深いアイテムだってあるのだ。去年、アルカションのプリュンヌサレでも同じ失敗を犯したっけなあw
マスカルポーネシトロンヴェール:チーズとシトロンで酸味系かと思ったが、マスカルポーネですのでまろやか。てっぺんにも載ってるし断面を見るにベリー系の要素も?味香りそれぞれ混然一体と楽しめるケーキ。
タンブラン:見た目通りのシトロン系と思いきや、いろんなフルーツが埋まってて見た目も味も楽しいケーキ。決して大口開けて頬張ってはならない!もしかしてフィルムをはがさずに食べること前提だったかな?
ココショコラ:ネーミングから、ココ…ナッツと思ったがどうも違う気が。何だろう?周囲のホワホワもエアリーでなんとも繊細だが、新作の落とし穴にハマったか、先行情報もなく自分のしただけでは山本シェフの仕掛けを判別するなんて不可能(←ショーケースのタグに書いてあったろうw)。
シェフの華やかな経歴の中で、ホテル西洋銀座に目が留まる。今はもうないホテルだが、ここの出身者はパティシエのみならずソムリエにも、すごい実力者の名が揃ってる。ホテルにしちゃあ小さな建物で、当時そこから見えてるようなビルで仕事してるときには気にも留めなかったし利用できるような身分でもないんだけど、実はわが国の食文化の発展や洗練に大きく寄与した重要な存在だったのかなあと。
オッシャンティーなムラングシャンティ
パティシエ・イナムラショウゾウを味わったのち、なんだかこちらへお訪ねしたくなる。その昔読んだ紙のメディアで紹介されてた切り口からか、私のなかでは稲村省三と山本光二とがセットで記憶されているのだ。
お店は向かって右側がショコラティエ、左側がパディスリーとに別れてる。これまた今回ショコラティエと店舗が統合されるイナムラショウゾウとイメージがかぶる。関係ないけどw
今回のアイテムはなんだかとても色彩に富んだ取り合わせ。そこは「ひらまつ」出身者らしい華やかなイメージにふさわしいところでしょうか。
エキゾチティック:パッション・マンゴー・バナナ・ライム・グァパライチのフルーツムースとラズベリームース…一口食べて全部挙げられる人っているんだろうかw。たぶん、渾然一体とした味わい…と感じるだろうな。私にはあたりませんでしたが。
ムラングシャンティフランボワーズ(?):レシートにはムラングシャンティまでしか書いてなく、正式名称がわからなくなってしまった。ビシッと赤い色したシャンティが目に刺さってきます!ただし私は食べてませんw
フォレノワール:こしもと@都立家政で見かけたシュワルツベルダーキルシュトルテのフランス側解釈?と言うほど良く似た構成のケーキ。ココア、クリーム、サクランボ。とても興味深いのだが今回は美女先輩に取られた。
ショコラバニーユ:トロトロのチョコレートケーキ。よほど冷えてないと切れない。あくまで滑らか。味わいはずっしり。むーむむむ、これは高かったけど内実はぎっしり詰まっててたまらない。大口開けてバックリいくのではなく、酒飲みみたいにチビチビやるべし。
また来る。てゆーか大泉の本店にも行ってみなくては。
著名パティスリー巡りのススメ
思いつきで始めた著名パティスリー巡り、記念すべき第一回は当店となりました。レビューupの順番がかなり前後しますが…(^^;。
当店(本店)のことはずいぶん前にグルメ誌dのケーキ屋特集に登場したので知ってました。その中でなぜそんなに印象に残っていたのかというと、父の実家に非常に近かったから。なんでまたあんな辺境に?モダンなパティスリーが?と不思議で。最近ネット上で拾った読み物では、当地には競合がなかったからと、シェフが謙虚にもそう仰ってましたが、これ程の経歴の持ち主でもそう考えるんだ…と意外に思ったものです。
但し今はあの辺は門構えも立派な邸宅ばかりの土地柄。さぞや潤ったことかと…。まあそんな野暮な詮索は抜きにして、めでたく出店された江古田店を覗いてみよう。隣のビルに仕事で来てたんで野良着でお訪ねするのはすまない気もしたけど…(^^;。
あのグルメ誌dの特集号は、引っ越しのどさくさで紙のメディアを処分してしまった中に入っちゃったか、また見ることもできず、まっさらのアタマでショーケースと対峙し、見た目で選ぶ!
なんちゅうアホなやり方だと思うかもしれない。そんなやり方じゃあ何がお店の売れ線かわからんだろうと。だけどちょっと前に読んだマンガで、主要キャラクターの女子小学生が、普段おっとりしてるのが、ケーキ屋のショーケースの前でだけ眼光鋭くなってエイヤッ!と決める描写が好きで…。マネする。
ムラングシャンティ:持ち帰り方に難があり、少々壊れてしまってるが、見た目一発で選んで大収穫のアイテムがこれ。ムラング(メレンゲ)とシャンティ(ホイップクリーム)とのシンプルな組み合わせながら非ッ常に美味しい!あとから知りましたが他店にもポツポツ見掛ける定番なアイテムなんですね。
ポムヴェルド:ポム(リンゴ)ヴェルド(緑)…要は青リンゴですね。ピシッとした酸味やジューシーさというよりは、ふんわり穏健な中にリンゴのニュアンス。
モンブラン:モン(山)ブラン(白)…要は白い山。いやいちいち説明すなってほどわが国では知られた栗のケーキですね。おっおっ美味しい…。ただ、モンブランだけはコンビニのにも美味しいのがある時代。こうした店で買う意味はクリームの味わいにあります。
最後に。新店舗をなんで江古田に?…江古田には強烈な競合が存在する。今や自信の出店ということか。それは食べればわかる。たぶん私は、いずれあちらさんにもお訪ねすることになるだろう。
店名 |
Pathisuripuranettsu
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类型 | 蛋糕、咖啡店、意式冰淇淋/冰淇淋 |
03-6914-6415 |
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预约可/不可 |
无法预订 |
地址 |
東京都練馬区栄町9-13 |
交通方式 |
西武池袋線 江古田駅より徒歩5分 距離江古田 269 米 |
营业时间 |
营业时间和节假日可能会发生变化,因此请在参观前与餐厅联系。 |
预算(评价总数) |
~¥999
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付款方式 |
无使用卡 无使用电子钱 可使用二維码支付 |
座位数 |
( カフェスペースあり) |
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个人包厢 |
不可能 |
包场 |
不可能 |
禁烟・吸烟 |
严禁吸烟 |
停车场 |
不可能 |
空间、设备 |
时尚的空间 |
此时建议 |
许多人推荐的用途。 |
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服务 |
提供外带服务 |
关于儿童 |
接待儿童,接待婴儿推车 |
服装规定 |
無し、お気軽に… |
网站 | |
开店日 |
2018.7.21 |
备注 |
店舗左手がケーキ等の販売のパティスリー |
思い付きで始めた著名パティスリー巡りの初回がもし当店でなかったら、なおかつそのときムラングシャンティを選んでなかったら、こんなにハマってなかったかもしれない。その記念すべき店にこうして時々戻ってくる。本店も含め、当店はコレ!というアイテムをいくつか推せるようにもなった。それとはまずムラングシャンティ、そしてモンシナイというモンブランのレパートリーなのだが今回それらはなかった。だけど次の二つも推しアイテムだ。
ケイクプラネッツ:屋号を冠した自信作。地味な見た目に反してラウドな味わい!ビシッと甘くスパイシー!カレーの論評じゃねえぞという声が聞こえてきそうだが、欧風のお菓子にはスパイスの役割が欠かせないのだ。この味には何か東欧方面の伝統菓子にモチーフがあるような気もするが、それが何なのかは…(^^;
モンブラン:ずしっと重いマロンペーストにこれまた味わいのグイグイ来るシャンティが込められててあふれる程に贅沢な味わい!中に忍ばされた丸栗もチャーミング。酒感ある香りで重層的。主題の強調が明確。今何を食べてるのかがはっきりわかる。
そしてお初アイテムも
タルトタタン:超メジャーな伝統菓子だが意外と扱いの少ないアイテム。なんたって林檎の食感がキモだが、当店のも甘く濃く爽やか…と重層的で奥深い味わい。トロっとした感じもたまらん。子供の頃は林檎をわざわざ焼いて食べるのが理解できなかったけど、今はこうして洗練を味わえる。じつはマダムの失敗から生まれたレシピ、なんてのは、あとから取ってつけた話なのではと思ってるw
焼き菓子も
アンブロワジー:しっとりというかもちっとしたテクスチャーが日本人好みの焼き菓子。これは日本人向けのアレンジかもしれないが、アンブロワジーとは「神々の食べ物」という意味の超伝統菓子なんだとか。そこまで高貴な感じかというと??だが、そう聞くと、背景に何やら物語やロマンを感じるアイテムではあります。
ミエルノア:こっちは一転、バターの香りあふれるサクサクポロポロ軽い食感。だけど甘い粉の香ばしさもあって、オイリーなコクもあって、やはり今何食べてるか、素材感のはっきりした構成だ。
また周期的にお訪ねします。そのときまだ健康だったならw