綺麗になっても町中華✧* : Kiraku

歩道に書かれた「とまれ」の文字
その白いかたちに合わせて
そっと足を乗せてみる。

大通りに面した道を歩いていた。
車は多く行き交うが人の通りはほとんどない。

つま先はちょっと開いた形
肩から指先までを一直線に。
背筋はピンっと伸ばす。

そのまま前に進もうと思った時
目の前に置かれた中華料理店の看板が行く手を阻む。

そーいえば昼ごはん、まだだった。
回れ右をするように向きを変えて店の方へ歩き出す。


✱


15時を少し回ったところ。
入口には店の暖簾がかけられたまま。

引戸をガラリ。
やってますか？の問いかけに、座って新聞を読んでいたご主人は大丈夫ですよと厨房へ。
すぐにお冷を用意してくれる。

過去の投稿写真を見てみると味のある古い町中華だったけど、改装したようで小綺麗な中華料理店となっていた。

壁に貼られたメニューを眺める。
店は綺麗にリニューアルしたけどメニューは変わらず
魅力的ある町中華のラインナップのままだ✧*

悩む…
注文を待つ店主
…悩む… 壁をじっと見ながら悩む
視線に耐えながら。

店主はしびれを切らしたように一度厨房へ戻る。

うーん、さらに悩む。
店主が戻ってきたタイミングで注文を告げる。

チャーハンとぎょうざ、お願いします。
いつも通りのオーダーに収まる。

いつも思う。
この時間は何なんだったんだ(笑)


✱


黒いお盆にチャーハンとぎょうざ、あとスープ。
それらが同時に運ばれてくる。

ぎょうざは平べったい。
何の比喩でもなく、本当に平べったい。
所々破けたり口が開いて餡が見える。

餡は野菜が多め。
緑が綺麗だ。

そのまま醤油を付けずにひと口。
熱が加わった野菜の甘みはうまい。
あとからニンニクの風味が追うように口から鼻に通り抜ける。

仕事中のため、ちょっと失敗したかなと思うが
まぁ、別に。
その辺は大丈夫✧*
会社に戻って事務処理でもすればいい。

チャーハンはチャーシューとグリンピースが入った、しっとりタイプ。

味付けはちょうど良い塩梅。
量はそんなに多くないけど、おいしいチャーハンだ。
まぁ、普通のチャーハンなんだけど(笑)

普通の町中華のチャーハン✧*
コレが一番好きな味✧*☺︎

もっとたくさん食べたくなる。
でも食べ終わる頃にはいつも
けっこう満足してるから不思議✧*

帰り際、営業時間を確認すると10時から20時までの通し営業とのこと。

町中華で通し営業とは珍しい✧*

腰の低い店主さん。
素朴でおいしい町中華。

また行きたいなって思えるお店です♪

ぎょうざはちょっと、アレだけど(笑)( *´艸`)