美味しいショルシェ・イリッシュ、シュッキボルタとドイ : Indian & Bangla Restaurant Tiger

＜2023年８月再訪＞
　お店のオーナーとコックの交替とともに、バングラデシュ料理が増えたことを知り、久方ぶりに出向いてみました。

　日本語が堪能なバングラデシュ人男性コックのワンマンオペレーションで、店頭でイリッシュ（バングラデシュの国魚：ヒルシャ（ニシン科）があるか確認したところ、「ショルシェ・イリッシュ（イリッシュのマスタードカレー）？」と尋ねられて快諾。
　また、ライス、シュッキボルタ（干し魚と青唐辛子等をマッシュした料理）とダル（豆カレー）を所望すると、ダル以外は注文が通りました。
　さらに紙コップ入りのドイ（ヨーグルト：200円）を勧められ、快諾。（合計1,800円）

　10分程して料理が登場。
　大半の店では、ライスが白飯のところ、「こっちの方が合う」と云われ、ビリヤニのように茶色く染まった、ニンニクとニンジン入りバスマティライス（高級長粒米）とともに、サービスでチニグラライスのプラオ（炊き込みライス）も提供されました。

　臭みの少ないシュッキボルタはプラオにかけると食べやすいです。

　ショルシェ・イリッシュはマスタードが程よく、白身に合い、ニシンのように骨が沢山あるので注意深く取り除きつつ、ピリ辛のニンニクとニンジン入りバスマティライスの軽やかな食感でサクサク完食。

　ドイはひんやりして甘く、良いクールダウンになりました。

追伸：魚はルイ（コイ科）や、パンガシュ（ナマズ目）も提供可能で、ビリヤニは別添写真メニューのビーフ、マトン、チキン以外にも海老（チングリ）も提供可能とのこと。
　また、メニューにはムルグ（チキン）プラオもありました。

某新聞記事でお店が紹介されました。
　また、下記レビューのコックさんはネット情報によれば、2022年11月現在、インド・コルカタ出身のコックと交代したとのこと。
＜2022年４月初訪問＞
　記事や先達レビューに惹かれ、東十条の最古参バングラデシュ店に初めて出向いてみました。
　接客は蒲田駅東口と、東新宿のビジネスホテル内にあった、スリランカ料理提供店に在籍していたコックに少し似た、彫りが深いコックのワンマンオペレーションで、昭和の定食屋をそのまま居抜きで使っているような和風の店内は静かです。
　
　バングラデシュの国魚かつ高級魚のイリッシュ（ヒルシャ：ニシン科の魚）がないか尋ねるもなく、他の魚も在庫がないとのこと。
　そこで提供可能なバングラデシュ料理を訊くと、ビーフビリヤニ（スパイシーなパエリア風ライス）、ローストチキンプラオ（炊き込みライス）と、ビーフカレーとのことで、ビーフビリヤニと、ローストチキンをプラオ抜きの単品で注文。　

　すぐさま、トマトとキュウリスライス付きの千切りキャベツ主体の透明のドレッシングがかかったサラダが登場。
　野菜がフレッシュで酸味があって良いです。

　10分ほどしてレンジアップされた料理が登場。
　揚げ玉ねぎや浅葱が載せられ、こんもりと盛られたビーフビリヤニは、八潮のパキスタン店を彷彿させるほどボリュームが多く、骨付き混じりのビーフがゴロゴロ入って、かつ長粒米がパラパラして、程よくスパイシーです。
　惜しむらくは、断食月で日没近くにしか同胞客が来ないことを見越してか、作り置きで、出来たてホヤホヤでなかったのが残念。

　同じく揚げ玉ねぎや浅葱が載せられた、大ぶりの骨付きモモ肉使用のローストチキンは食べ応えがあり、近隣店と同様の甘辛いソースで、余ったソースをビーフビリヤニにかけると、味が濃くなり過ぎてミスマッチで、やはり本来のセットである、あっさりした味のプラオの方が合う感じがしました。

　サービスでコーラかジンジャエールを出すと云われたものの、少し肌寒い陽気につき、チャイを所望。
　ほんのり甘いホットチャイでほっこりして会計して退店。（計1,500円）