物言えば 唇熱し 春の風 : Chuuka Ryouri Kouryuu

日差しに恵まれたこの日。さいたま市北区は無風でしたが、東京都北区は心地よい春の風。
東十条駅の南口を出ると…陸橋のたもとに行列。和菓子店のどら焼きを求める列です。典型的な小市民である私、行列を見ると並びたくなってしまうのですが、お客さんがこの列の長さだと30分位かかる、と話しているのを聞き、止めました。
その行列和菓子店の、通りを挟んで反対側にあるのが、こちらのお店です。
二重の扉を抜けて立ち入る店内は意外と広め。日曜日の12時前、先客さんは2組のみ。入口近くの立派なテレビの真ん前のテーブルで、日替わりを注文。長芋と鶏肉という組み合わせの珍しさに惹かれました。
待つ間、お手洗いをお借りします。扉を開けると、人を感知して便座カバーが自動で上がりました。ショールーム以外で初めて見ました。広く清潔。
パチパチという音と盛大な湯気と共に土鍋が来ました。小さな冷奴に辣油をかけ、さて土鍋を頂くぞ、と、付属のスプーンを口に運ぶと…熱っ！料理のみならずスプーンも熱々に加熱されていて、唇がひりつきました。スプーンを外に放り出して冷却しつつ、しばらく箸で食べることにしました。柔らかい鶏肉としゃくっという感じの長芋の対照がいいです。その他、ピーマン、ニンジン、フクロダケなど。スープ、きゅうりのキューちゃん的漬物、杏仁豆腐が付きます。入口にコーヒーポットがあり、食後のコーヒーも頂けます。
帰宅し鏡で唇を見ると、皮が白くむけていました。どら焼きの向かいで焼きたらこ？