染みる味わい : Kamiya

常磐線三河島駅を降りて、改札を出て尾竹橋通りの向かいのガード下には日高屋さんが盛業中ですが、その右側にちょこんと「三河島うどん」の看板が見えます。20時近く、暖簾をくぐってみれば、店内はＬ字型のカウンターが10席ほどでしょうか、ほぼ満席と賑わってますね。

この時間なのでほぼ酔客かなと思いましたが、意外にも素面のお客さんが半分ほど。それでは私も気兼ねなくアルコールなしのうどんだけいただきましょうか。うどんはかけ/もり500円～、一番高いすきやき、豚キムチ、けんちんが950円と、20種類ほどのメニューはすべて３桁のお値段におさえています。丼ものとのセットも昼夜とも800円となかなかリーズナブル。なるほど、これなら夜に食事に寄るという選択肢も有りですね。

いただいたのは鳥ねぎ800円。正直、見た目はあまり華はありませんが、まあ鳥ねぎですから。まずはお出汁をすすってみると、あっさりしたスープは節とか昆布とか何かが強く主張せず、おだやかでほっとする味。塩もかなり控えめで、これいいなぁ。うどんはやや太め、火が通っているけれどみよんというコシは残っています。これは、讃岐うどんでも関西系のうどんでもない、オリジナルのうどんだなぁ、、あ、だから三河島うどんってことなのかな。鳥の旨味もネギの味わいも、しみじみとした味わいで、染みますねぇ。お子ちゃまにはこの味の良さはわからないだろうなぁ。

BGMはテレビ。そして、時折常磐線が通り過ぎる音がガタンゴトンと響きます。店員さんもそっけないようで、きちんとお客さんのことを見ていますし、普段着のお店としては申し分ありません。ごちそうさまでした。