どうせ意識高い系でしょ？と、侮っていた。 : Bekari Hasu

たまたま通りかかり、駅から離れているのに行列？と驚いたお店。

その日は休日だったので、改めて平日に伺いました。
お客さんは、ひとりだけ。
店内はとても狭いので、先客が買い終わるのを見計らって、中に入りました。

ハード系のパンが、充実しています。
デニッシュなどの菓子パン系は、なかったような？
王道のフランスパンや、フィグやくるみなどを混ぜ込んだ、素朴なパンが並びます。
小さいフランスパンと、ココアとくるみのパンをひとつづつ購入。
合計370円というお値段に、ちょっとびっくり。
このあたりだと、ひとつでそのくらいのお値段のパンも、珍しくありません。
とても良心的なプライスに、好感度アップ。

フランスパンは、持ち帰ってすぐ冷凍しました。
なので、ココアとくるみのパンをレビュー。
見るからにココアココアした真っ黒な生地ですが、ココア自体の風味は、やや弱め。
くるみとクランベリーが混ぜ込んであり、カリッとした食感や、甘酸っぱさがアクセントになります。
ぱりっとした皮と、もっちりずっしり系の生地が美味しい。
生地そのものに、何とも言えない、粉のうまみが感じられました。

天然酵母のパンって、たいがい日本酒のような、酸っぱいような、変な臭みがありますよね。
作り手と買い手の、自己満足だけで成り立っている商売。
自然で丁寧な食生活、という意識で、お互いにカバーしているのだろうけど、はっきり言って不味い。

ハースさんのパンは、その「意識高い自己満足」がありません。
添加物まみれのパンを食べなれた、自分のような意識低い舌でも、素直に美味しいと感じます。
国産小麦と自家製酵母という、地雷キーワードが二つも並んだお店で、これは非常に珍しいのではないでしょうか。
行列ができるのも、納得。
というか、私も行列に並んで、もっといろいろなパンを、食べ比べしたい。

国立駅周辺のハード系ベーカリーでは、今のところ一押しです。
今後も通わせて頂きたいと思います。

ごちそうさまでした。(^_^)