町蕎麦探訪記：目指せ百迷店 ＃１４５ 原町田 : Soba Haruki

土曜日のお昼です。

町田です。

GW初日は快晴。
気持ち良くお散歩に出かけます。

小田急線を途中下車した駅は町田。沿線に暮らすようになって四十年弱ですが、実は原町田のあたりは未開の地。

汗をフキフキ、ノテノテノテ。
昭和の頃は三業地として栄えた町なので、なんとなく当時の淫靡な賑わいが匂ってきそうな妖しい雰囲気です。

そろそろお昼でもいただこうかなと、そこで見つけたのがこちらの【蕎麦 はるき】さん
典型的な町の蕎麦屋さんのような佇まい。

暖簾をくぐると、店主らしき方が畳の小上がりに腰かけて、テレビの情報番組を見ながら休憩中。
なんだか手持無沙汰の雰囲気。見回すとラッコが最初のお客のようです。

うっすらと点滅し始めるカラータイマー。

といっても引き返せないので、おもむろにメニューを開き、温かい天ぷらそばを注文。

『はいよぉ』と呟き、立ち上がる店主。

暫くすると女将さんらしき方が『こちらでも食べながら、少々お待ちください』と、その手には小鉢が。

フムフムフム、ランチセット用の煮物かな。
器に触れると、アッチッチ、グフッヾ(≧▽≦)ﾉ

器ごとレンチンしたみたい。確かにアッツアツやねん。

中には鳥団子と刻んだお揚げが。
フーフー、ハムハムしながら待つこと十分くらい、別添えの天ぷらとともに蕎麦の着膳。

天麩羅は海老が一本に、舞茸、ズッキーニ、サツマイモ、茄子といったところ。

先ずはお蕎麦を手繰ります。
ズズズズズッパー！

おっ、アイヤァ、これは明らかに手打ち。
ちゃんと蕎麦粉の香りもする。お汁もしょっぱくもなく甘くもなく、ちょうど良い塩梅。

いやぁ、御免なさい。
カラータイマーが点滅なんて、見た目で判断することの不毛さを思い知りました。

天麩羅はともかく蕎麦は美味いので、次回は盛り蕎麦でもいただくのが正解かも。

そしてご馳走様でした。