良いお店を立て続けに訪問、今回は遅めの朝ごはんでした。 : Zefiru

4.0［ 料理・味4.0 | サービス3.9 | 雰囲気3.8 | CP4.0 | 酒・ドリンク- ］が私の評価です。


午前10時過ぎ、連れとともに遅い朝食をこちらにて。
入店時点ではサービスの女性はまだで、マスターお一人。何ができるのか、今一つ要領をえないままやりとりをして、結局ドライカレーとオムライスがいただけることが判明。それでけっこうです。ともに880円。

見てみると、ほかのお客さんは全員私より年上の男性、コーヒーをゆったりと。おそらく9時に入店したとして、コーヒーだけの方がほとんどのような感じです。また、いわゆるモーニングセットはなくて、作りやすいものから少しずつできるようになるみたいです。ランチのフルオープンは11時半からですのでご注意ください。


やがて出てきました。どちらもとっても美味しそうです。

ドライカレーは少しだけルーがかかっているタイプ。なかなかにうまいな。

そして正統派のオムライスもけっこうなお味。卵はしっかりと炒められており頼りなさは皆無。サラダもしっかりとおいしいです。

どちらも一見武骨ですが、ゆるぎない土台のうえでちゃんと仕上がっているお皿。気に入りました。

すっかりお店の方々におぼえられてしまいました。そりゃそうだ、こんな短期間によそ者が3度もお邪魔して。でもこれからもお世話になる予感。

ごちそうさまでした。よーし、こんどは11時半頃に入って定食だあ。

4.2 [料理・味4.2 サービス4.0 雰囲気4.0 CP4.4 酒・ドリンク4.0] が私の評価です。


楽しい食体験というのは、結構いろいろハードルがあるもんです。
自分の体調というのは当たり前ですがきわめて重要。またお店のコントロールが効かない環境も邪魔をしたりします。
前回の初訪問、私は健康状態が万全ではなく、かつ25人くらいの宴会がありましたので厨房もサービスも大変な状況。

でも、そういう中で、私はここがいい店だと確信をいたしました。「どこかにポテンシャルを感じた」などという上から目線ではなく、この店と我々は相性がいいのではという勘が働いたのであります。


ということで予約して再訪。前回と同じテーブルにつきました。

黒板メニューから、牛蒡のからあげ、うきうき盛り合わせ(2人前)。オニオントマトサラダ、牡蠣のベーコン巻き。

牛蒡、しっかりした揚げあがり、意外にもタルタル系のドレッシングが別添え。なしでも、ありでもおいしい。

うきうき盛り合わせ。女性の店員さんはにこやかに「前菜ですよお」とおっしゃったが吃驚の内容。生ハムグレープフルーツ添え、スモークサーモン、蟹ほぐしサラダ、あたりはまあ前菜ですけど、あとはソーセージのソテー、海老フライ2本、そして串カツ2本。

頼んでいた白ワインは、
Pierre & Rémy Gauthier Chardonnay 2015
薄い黄色だが輝きあり、わずかにグレープフルーツの香り、穏やかな酸味、ボトルを振るとリンゴの香りがたってまろやかになり良。アマゾンで1269円　こちらは2500円という値付け。良心的にもほどがあります。

盛り合わせはどれも手抜き感ゼロの丁寧な仕上げ。ボリューム満点。

赤ワインもお願いします。
Château Moulin de la Rivière 2014
明るい赤、森の下草の薫り、強めのタンニン。アマゾンで1269円がここでは3200円。1500円以上は乗せない、というお店の方針のようですがすごいね。

感心したのは、赤を待っているうちにやや冷めてしまった串カツ。でも全く味が落ちていないし、衣が実にしっかりした見事な出来。さすがにこちらのシェフは競技系のイベントでの経験も豊富なだけに、揺るがない調理技術の基礎をお持ちなのでしょう。

牡蠣が6個もあって食べ切れるか心配でしたがなんとか胃に収まりました。白ワインを残しておいてよかった。


2本ワインをあけて、9500円ちょっと。

堪能させていただきました。ごちそうさまでした。

4.0 [料理・味4.0 サービス3.9 雰囲気3.8 CP4.3 酒・ドリンク4.0] が私の評価です。

ワイン情報を加えました。いかに富山の洋食屋さんだとはいえ、たいそうお安いことがわかり、CP評価を上げました。


一番鳥の大将から教えていただきました。連れに仕事がある週末、現地集合。予約なしで行きましたが、すごい人だかり。いったいどうしたことか、どうもある会社の新年会のようです。我々の前に入っていた家族連れ、カウンターにいらした常連の紳士、あと我々以外が1つのグループ。まあ仕方ないですが、こういうとき富山の方たちは完全貸し切りモードになってしまいます。最初は少々うるさいなあと思いましたが、なんとなくこういう古めかしい宴会ってのもいいもんだなと。あと宴会お開きのあと、若手中心に居残って（途中で引き返してきた方々あり）飲みのこしたワインを干しているあたりも好感もてたし。

ま、それはともかく、いわゆる隠れた名店、ではなく隠れていないが知られざる名店でした。富山電気ビルという有名な建物の真向いにある雑居ビルの入口にでーんとお店を構えておりまして、奥にあるサンカレーさんとかは潜んでいる感じですがここは違います。

多くの地元客はあくまでここをボリュームのある洋食屋として位置付けておられます。Wine Restaurantという名前には気もとめない感じ。

マスターお一人で調理全般をやっていて、あと美人のママさんがサービス。接客丁寧。でもマスターも片づけとか手伝っていてたいへんお忙しい。なおかつてベルリンで料理オリンピックの日本代表として活躍されたご経験もあるそうです。見た目は故・横山あきおさん。（名バイプレイヤー、漫才師、富山市出身）

さて、いただいたのは、私の体調があまりよくなくて、やや抑え気味。チーズ盛り合わせ、エスカルゴ、ヒレカツ、イカフライ。どれも主に連れが食べてくれましたが、少量ながら私もいただいて、ほんとに感心しました。ヒレカツのさっぱりした切れのある揚げあがり。イカフライもすばらしくうまい。しっかりした技量の土台があってこそのお料理、味付けはやや塩が強いけど、ワインにも合いますしたいへんけっこうかと。そして、富山水準でもすんごい良心的なワインのお値段とセレクト。ここはまさにワインレストランですわ。

Dues de Bretagne Muscadet 2013　ドイツの白
3000円　楽天アマゾンなどで1800円弱
Padio Blanc ポルトガル白
2200円 アマゾンで998円

つまりはこちらのボトルワインはネット価格に1000円ちょっと乗せているだけ、ということになります。


次はもっといろいろと食べたいなあ。