世界遺産でスローに過ごす : Minshuku Go Yomon

０６年１２月に宿泊し、今回が２度目の利用です。
東海北陸自動車道を五箇山で降り、富山方面へ向かうと、間もなく菅沼集落が左手に現れます。
そのまま通過し１０分ほどで信号のあるＴ字路に出ますので、そこを左折し、道なりに走ると、
相倉集落の入り口があり、そのまま左へ入ります。
観光客用の駐車場がありますが、そこは通過してください。
駐車場の方が、料金を徴収に来たら、｢民宿宿泊者｣と伝えれば、そのまま通してくれます。
まっすぐ集落の中へ入り、右手に休憩所兼土産物屋が見えたら、その隣が宿になります。
直ぐ横が駐車スペースになっています。

宿に着くと、接客大好きと言う感じの明るいお母さんが迎えてくれます。
囲炉裏の間に通され、まず一服のお茶と茶菓子。
そのまま、畳に根が生えてしまいそうな心地良さです。
この日は生憎の雨でしたが、小降りのうちに散歩に出掛けたり、土産物屋を覗いてみたり。
宿で、近所の温泉の割引券を貰って風呂に出掛けました(入湯料金は、割引後３００円・ゆ～楽)。
しかし、このお風呂の塩素臭は不快でした。皆さん気持ち良さそうですが、私は駄目です。
濾過循環の際に、常に塩素を補充している印象です。
但し、宿にあるユニットバスも、小さいし、最後に使うとかなり湯が汚れています。
気になったら、湯を張り直してもらいましょう。

この宿のお楽しみは、午後６時頃からの夕食です。豪華で気取ったおかずはありません。
囲炉裏端で炭火で焼く岩魚。鯉の刺身。普通、鯉と言うと泥臭い印象があり、好き嫌いが分かれますが、ここの鯉は、酢味噌でなく、山葵醤油で頂けるほど。
臭みが全くなく、鯉だとは気付かない位です。私がリピートしたのも、この鯉が忘れられなかったからです。天麩羅は、野菜中心。今年は山菜が遅れていて、フキノトウだけ頂きました。
たまたま同宿だったオーストラリアからの旅行者は、天麩羅の食べ方が分からず、天つゆを付けて頂くのだと教えて差し上げたり……
煮物も辛すぎず、ちょうどいい塩梅。田舎の母親が、作ってくれそうな素朴な味わいです。
宿で出される五箇山豆腐の燻製は、隣の土産物屋で買えます。モッツァレラをスモークしたような美味しい豆腐(土産物屋は朝８時開店)。
朝食も囲炉裏端で頂きます。ちょっと量的に物足りない向きもあるかも知れませんが、精進料理のような雰囲気です。
電気がなかった頃は、こんな暮らしを毎日ゆっくりと過ごしていたのだなぁと、しみじみ思いました。
何もかもが早くなければならない時代に、たまには、時間を忘れて過ごしてみてはいかがでしょうか。

宿の予約は、るるぶ、ヤフー、楽天などでも扱っているそうですよ。