羊物語 : Maruki Budoushu

JR勝沼ぶどう郷駅から4kmほどのまるき葡萄酒は現存する日本最古のワイナリー。1877年に勝沼町祝にて日本初の葡萄酒会社｢大日本山梨葡萄酒会社｣が設立された。土屋龍憲、高野正誠両氏が葡萄栽培、醸造技術の習得のため渡仏。帰国後日本のワイン産業の幕開けとなる。しかし、1886年会社解散。1891年に土屋龍憲を中心にしてこちらの前身となる｢マルキ葡萄酒｣を設立。2013年に富良野のドメーヌ・レゾン、塩尻のドメーヌ・コーセイ、米沢の沖正宗、富良野のホテル・一花、甲州市塩山の宿・坐忘、室蘭ゴルフ倶楽部などを擁すレゾングループの一員となる。

平日の14時頃伺うと食べログもビックリのオレンジ色の建物。今回は仕込み場、醸造場、樽貯蔵庫、地下貯蔵庫、圃場など、まるき葡萄酒の醸造過程を案内するワイナリーツアー(30分)に参加。その後、ワインを購入した。こちらの葡萄畑の特徴は羊が下草を食べて、糞が畑の栄養分になる農法を取り入れている事。大きく育った羊ちゃんが葡萄を食べ始めたのは誤算だが、畑に入らなくなっても、ワイナリーのマスコットとして大事に育てられている。

＊巨峰にごり　2019 1,650円
8％と低アルコールで気軽に飲めるワイン。可愛らしい、綺麗なピンク色で見た目もキュート。

無濾過でもろみも一緒に閉じ込めたワイン。やや不自然な甘さで、フジッコのクラノオトの方が爽やか。濁りが下に溜まらない加工が影響しているのか？

＊レゾン 甲州(自社農園収穫)2017　3,850円
不耕起草生栽培と減農薬による極力自然な環境で育てた自園の甲州種を使用し、丁寧に造り上げたワイン。

羊ちゃんが下草を刈ったワイン。ラベルとコルクに羊の印があるのが面白い。ミネラルを感じる爽やかなワインだが4千円は少し高すぎるか…。

＊レゾン ルージュ（自社農園収穫）2018年　3,850円(税込)
不耕起草生栽培と減農法による自然な環境で育てた自社農園のマスカット・ベリーＡと、メルローを使用し大切に造ったワイン。

2017は飲み頃を迎えたそうだが、こちらは少し若い。セラーで数年置いとくことにした。すぐ飲めないワインを購入したのは初めて。

＊ラフィーユ トレゾワ 南野呂ベーリーA　2017年　3,300円(税込)
笛吹市南野呂地区の完熟ベーリーA使用。特別なテロワールで栽培された完熟葡萄の官能的なアロマと凝縮した果実味、上質な酸のバランスが秀逸。12カ月間、3種のオーク樽熟成による緻密で滑らかなタンニン、絶妙なバニラや心地よいトースト香と深く長い余韻。すべてが高い次元で融合したエレガンスの極み。

こちらも少し寝かせておこう。

＊コリエ・ドゥ・ペルル ブランムスー リュクス　2017年　4,070円
韮崎市穂坂地区の単一畑から厳選した甲州種を瓶内二次発酵させ、1年間熟成後1本1本丹念な手作業にて仕上げた。きめ細かな泡、上品なアロマ、シャープな口当たりのスパークリングワイン。

シャンパーニュと同じ製法で作った泡。こちらはイベントでもあったら開けようと思う。

日本ワインのCPの悪さを感じることもあるが、羊たちの働きを見ると些細な事に思えるのも事実。物語性って大事だ。

JR勝沼ぶどう郷駅から4kmほどのまるき葡萄酒は現存する日本最古のワイナリー。1877年に勝沼町祝にて日本初の葡萄酒会社｢大日本山梨葡萄酒会社｣が設立された。土屋龍憲、高野正誠両氏が葡萄栽培、醸造技術の習得のため渡仏。帰国後日本のワイン産業の幕開けとなる。しかし、1886年会社解散。1891年に土屋龍憲を中心にしてこちらの前身となる｢マルキ葡萄酒｣を設立。2013年に富良野のドメーヌ・レゾン、塩尻のドメーヌ・コーセイ、米沢の沖正宗、富良野のホテル・一花、甲州市塩山の宿・坐忘、室蘭ゴルフ倶楽部などを擁すレゾングループの一員となる。

平日の14時頃伺うと食べログもビックリのオレンジ色の建物。今回は仕込み場、醸造場、樽貯蔵庫、地下貯蔵庫、圃場など、まるき葡萄酒の醸造過程を案内するワイナリーツアー(30分)に参加。施設を見学してから葡萄畑に出ると動物が2匹…。｢ヤギですか？｣と相方が素っ頓狂な質問をする。いやーあの大きさのヤギだと絵本｢三びきのやぎのがらがらどん｣の大きなヤギに匹敵するぞ、あれは羊。毛を刈った直後のヤツだ。

こちらでは飼育している羊が葡萄畑の下草を食べ、排泄物が肥料になるという農法で葡萄を育てている。しかし、1枚目の写真の羊は畑仕事に従事していない。実は体が大きくなって葡萄を食べちゃうので畑には入れないのだという。子供の小さい羊ちゃん達が現在は活躍中。｢そーなると～やっぱジンギスカンになったりするんですか？｣と相方が聞くと、天寿を全うするまで大切に育てられるとの事。

見学が終わったらお楽しみの試飲タイム。運転手の私は葡萄ジュースで、相方は羊が下草を刈っている自社農場のワインを中心に試飲。

＊レゾン ルージュ（自社農園収穫）2018年　750ml　3,850円(税込)
不耕起草生栽培と減農法による自然な環境で育てた自社農園のマスカット・ベリーＡと、メルローを使用し大切に造ったワイン。

もう少し熟成した方が良いワインのようで2018年はまだ若い。購入したので、うちのセラーで5年くらい置いとくことにした。

＊古葡萄酒　1995　720ml　13,750円(税込)
欧州系品種ヴィオニエから造られたこのワインは、勝沼の美しい扇状地の地下貯蔵庫で時を重ね、静かに熟成した。柔らかな琥珀色の光彩を放ち、格調高く豊かな調べを醸し出す。それは、時間・空間・そして人間がつくりだした三位一体の芸術品。

古酒はチョット難しいかな(^_^;)。

＊ラフィーユ トレゾワ 南野呂ベーリーA　2017年　750ml3,300円(税込)
笛吹市南野呂地区の完熟ベーリーA使用。特別なテロワールで栽培された完熟葡萄の官能的なアロマと凝縮した果実味、上質な酸のバランスが秀逸。12カ月間、3種のオーク樽熟成による緻密で滑らかなタンニン、絶妙なバニラや心地よいトースト香と深く長い余韻。すべてが高い次元で融合したエレガンスの極み。

自社農園がイマイチだったからこちらを薦められたｗ。こちらも購入してセラーで保管中。

羊が紡ぐワイン。機会があったらぜひ訪ねてみて欲しい。