Restaurant name |
Kyoudo Ryouri Shimaya
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Categories | Regional Cuisine、Izakaya (Tavern) |
Phone number (for reservation and inquiry) |
0172-33-5066 |
Reservation Availability |
Reservations available |
Address |
青森県弘前市元大工町31-1 |
Transportation |
弘南鉄道大鰐線弘前中央駅徒歩10分 563 meters from Chuo Hirosaki. |
Opening hours | |
Budget |
¥4,000~¥4,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥6,000~¥7,999
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Method of payment |
Credit Cards Not Accepted Electronic money Not Accepted QR code payment Not Accepted |
Private dining rooms |
not allowed |
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Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed |
Space/facilities |
Counter |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu) |
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Occasion |
Alone |With friends/colleagues This occasion is recommended by many people. |
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郷土料理しまや@弘前。弘前の城下町で昭和43年創業の名酒場。
名前通り津軽の郷土料理がいただけるお店。カウンターの大皿に季節の食材を使った郷土料理が並ぶ。居酒屋探訪家の太田和彦さん曰く「日本に郷土料理を謳う居酒屋は数多あるがここが本物」だそう。その地方の家庭で実際に食べられている季節ごとの田舎料理。
元々はお茶漬け一本のお店だったが、先代の女将が売れ残ったとしても家で食べればいいということで家庭料理を出し始めたそう。当初はお客さんから「家で出てくるのと一緒だ」と呆れられたそうだが、時代とともに郷土料理を家で作る家庭も減ってきて、いつのまにか昔ながらの津軽の家庭の味を求めるお客さんが増えていったそうだ。
基本的にはメニューはなくカウンターに並んだ大皿料理を注文する。金額はその日の仕入れによって多少変わるそうだが、だいたい1皿500円前後らしい。料理5品とビール大瓶1本、日本酒1杯、ハードシードル1本をいただいてお会計は約5000円弱だった。
・ミズの昆布漬け
山菜と言えば春だけどミズ(ウワバミソウ)は6月ぐらいまで採れる暑い時期には貴重な山の幸。津軽地方では7月に入っても見かけるそうだ。クセがなくシャキシャキした繊維質な食感。昆布水に浸けてとぅるんと粘り気のあるつゆとシャキシャキの山菜のコントラストが絶妙。
二代目女将曰く郷土料理とは「その土地の、その時期の、海の幸、山の幸、里の幸が入っていること」だというが、これこそまさに海の幸(昆布)と山の幸(山菜)を組み合わせた一品。
・なすのしそ焼き
麦味噌を塗った赤紫蘇で茄子を包んで油を多めに引いたフライパンで焼いたもの。いまどき茄子も紫蘇も季節関係なく年中スーパーに並んでいるが、水分の多い旬の茄子でないと焼くときに紫蘇が焦げてカラカラになってしまうので、夏しか作らないそうだ。
・身欠きニシンの醤油漬け
津軽地方の昔からの保存食といえば、身欠きニシンや棒ダラなどの干し魚が定番で、家庭では醤油や砂糖、酒などで煮込んで煮冷ましてから食べることが多いそうだ。魚や醤油の旨味成分が凝縮されてお酒がグイグイ進む味。白飯にも合うだろうなあ。初めて食べるのに何故か懐かしい味。
・鶏肉と根曲り竹の煮付け
チシマザサ(千島笹)という竹の若芽で、山の斜面に雪が積もって地上に芽を出し始めた頃には雪の重みで根元が曲がっていることから根曲がり竹と呼ばれる。この辺りだと岩木山(津軽富士)の麓でよく採れるらしい。コリコリした食感が楽しい。パンダになった気分だ。
・ポテトサラダ
お店を変えて締めラーメンでも行こうか悩んだけど、女将の家庭料理がどれも本当に美味しい上に、まだ早い時間だからどんどん出来立ての料理が並ぶのが楽しくてすっかり長居してしまった。そのままポテトサラダで締め。茹でたて潰したてでホクホク。ソースをかけておつまみ力倍増。