Official information
This restaurant is registered on Tabelog as a corporate member. Business information is released by the staff.
やはり旨い 間違いも紛れもない
福岡で呑んだ次の日は、せっかく薬院近くに泊まるのだから「うなぎ仁」さんに行こうと心に決めており、次の日に予定の無い二人に声を掛けると「是非行きたい」とのことで、予約して開店時間にお伺い。
さすがに寒空の11時だと店内は人も疎らで、連れもゆっくりメニューを見ながら品定め。二人はうな重の頂上、私は前回ひつまぶしだったので今回はせいろ蒸しの特上、合わせて肝焼き串を2本注文します。本当はお酒も行きたいところですが、運転手以外の2名は午後に予定があるので泣く泣く…。
飲酒運転、ダメ、ゼッタイ!
先に肝焼き串が提供されましたので、私と連れの1名でいただきます(もう1名は肝が苦手)。前回同様、全く臭みが無く、甘味すらある肝に薄めのタレが絶妙です。山椒を少し振りかけたらもう幸せ。あ〜、酒が欲しい。もっと幸せが充満するだろうに…。
更に15分程待ちますと、うな重とせいろ蒸しが提供されます。うな重は身の表面がテカテカ、見ただけで脂がカリッと仕上がっているのが分かります。せいろ蒸しは写真で伝わりません(腕がありません)が、湯気立ってしっかり蒸されているのが分かります。相当熱そうです。
どちらもタレは薄めに仕上げてありますから、連れにも「一口味を確認して、用意されている掛けダレを加えてお好みに」と伝え、私はせいろを一口。いや、激アツ。もう少しで食道がやけどしてしまう程。しかしそれが旨い! こんなしっかりしたせいろ蒸し、久しぶり。ご飯に控えめに染みたタレがもちもちの食感と相まって、炊き立てのおこわと見紛うばかり。前回はひつまぶしだったので皮目と身のカリッとした食感でしたが、今回は蒸されてフワッとした食感。蒸しても皮目の臭みは全く無い。素晴らしい仕事です。
前回は山椒のみで掛けダレのお世話にならなかったので、今回は敢えて掛けてみます。確かにタレの風味が増して旨いですが、やはり少量に留めた方がバランスは良いです。あまり掛け過ぎだとうなぎ喰ってるのかタレ喰ってるのか分からなくなりますし…。そんなお店もありますが。
連れはうな重見た瞬間にそのボリュームにびっくり、一口食べて旨さにびっくりしていました。身の表面の脂がカリッとした感じは特に悦に行ったらしく、しばらく山椒やら掛けダレの存在を忘れてパクついていました。「こんな旨くて上品なものが5000円なら安い。下手に天然にこだわる必要もないし、充分どころか断然良い。」だそうです。
昨日の村崎研究所といい今日のうなぎ仁にしろ、連れてきて目の前でお世辞抜き(そういう付き合いです)に喜んでくれると嬉しいもんですね。
ボリューミーですがさっくり行けて重くない。口福、口福。ご馳走様でした。また伺います。
最強の鰻屋です!
老舗だったり有名だったり、街中の鄙びたお店だったり、とにかく私が就職してからの贅沢の一つは鰻を喰うことでした。もう一つは鮨です。
鰻だけは時間がかかるものですから、一人でお邪魔して待っている時間まで噛み締めながら味わうことが大好きで、今思い出しますと、割と結婚して所帯を持っても半分くらいの割合で一人でお伺いすることが多かったことに気が付きました。嫁さんは付き合い出した時に鰻が大嫌いでしたが、ここなら入り口に大丈夫ではないかと考えた店で彼女が美味しいと言ってくれたことを今でも鮮明に覚えています。今や大好物になっているのが嬉しい限りです。
そんな私が頭を後ろから思い切り殴られる程の衝撃を受けました。それが今回お伺いした「うなぎ仁」さんです。養鰻は鹿児島が日本一なのはもちろん、そこで生産量を誇る養鰻会社の直営店が薬院に出来たと聞いて、いつかはとは思っていました。でも「養殖」というキーワードに「それなりのもの」という先入観があったことは事実です。
嫁さんが先にせいろ蒸しの上を選びましたから、悩みつつひつまぶしの頂上をお願いしました。プラス肝焼き串です。
店内は落ち着いた上品な作り(良く分かりませんが数寄屋造りでしょう)ですが、若干年齢高めのご婦人連れやら収入の高そうな壮年の男性と若いおねーさんの組み合わせばかりで、お喋りが飛び交っているので非常に残念です。
最初に肝焼き串が提供されます。苦味と甘味、タレのバランスが絶妙で、思わず「ビールが飲みたい」と口走ってしまいました。思っていたより肝の数が多くて得をした気分です。山椒を少し振ると旨味が倍増します。
食べ終わる頃にせいろ蒸しとひつまぶしが提供されます。時間配分がバッチリです。嫁さんのせいろ蒸し、錦糸卵が細く刻んで丁寧に盛ってあり、見た目が美しい。で、他店と比較しても明らかにタレが少な目です。福岡では結構黒々と掛けているのが当たり前ですので、少しびっくりしました。お好みでタレを掛けられる様にテーブルにタレが用意されている意味を理解しましたが、目新しく神々しくもあります。
私のひつまぶし、同じくタレが控えめです。ただしビジュアルは素晴らしい。写真では分かりづらいかと思いますが、表面がカリッと仕上がっている様が照り返しで良く分かります。一面びっしりではなく、三層が重なっていますから、相当うなぎの量が多めです。先ずは一切れ、そのままいただきますと、皮目はパリサク、身の表面はカリッと、そしてふっくらした歯応えを感じます。タレが薄めなんてとんでもない、絶妙なバランスです。もう五感が喜びまくり!
茶碗によそいますと、明らかにうなぎの量が多いことが良く分かります。非常に贅沢です。しかも旨すぎる! 夢中で一膳目を食し、二膳目には薬味(わさびとネギ)で堪能します。わさびの爽やかさが別の味わいを生みます。追いダレなんて野暮でしょう。
そして三膳目、出汁を投入。この出汁も逸品、決して出過ぎず、しかし味わいは深く、飽きさせることがありません。最後の四膳目、わさびとネギを乗せて出汁を投入、やはり旨い。ここでハタと気がつきます。山椒を必ず使う私が、全く使っていない。いや、必要がない。このうなぎの焼き加減、皮目に一切焦げがなく、しかも全てパリサク、全て表面がカリッと、全てふっくら。うなぎの良さを損なわない焼きの腕、感服いたしました。
嫁さんのせいろ蒸しも重たさがなく(タレが強めだと食べ進める程に重くなるものですが)、しかししっかり蒸されて別格の味わいがあります。
今度は何を頼むか? いや、いつお邪魔するか…。その前に、しばらく他の店に行けない身体になってしまったがどうするのか。しかしこんな味最強、コスパ最強の店があったのか…。黒豚のパイロット店といい、鹿児島恐るべし。
若干うるさかった店内のことはすっかり忘れて堪能しました。
口福、眼福、ご馳走様でした。
Restaurant name |
Unagi Jin
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Categories | Unagi (Freshwater eel)、Seafood、Japanese Cuisine |
Phone number (for reservation and inquiry) |
092-707-1701 |
Reservation Availability |
Reservations available |
Address |
福岡県福岡市中央区薬院2-15-10 サンフラワー薬院 1F |
Transportation |
3 minutes walk from Yakuin Odori Station on the Nanakuma Line of the Fukuoka Municipal Subway 210 meters from Yakuin Odori. |
Opening hours |
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Budget |
¥5,000~¥5,999 ¥2,000~¥2,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥4,000~¥4,999¥5,000~¥5,999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) Electronic money Accepted (Transportation electronic money(Suica)、Rakuten-Edy、nanaco、WAON、iD、QUICPay) QR code payment Accepted (PayPay) |
Number of seats |
40 Seats |
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Private dining rooms |
OK |
Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed Coin parking available nearby |
Space/facilities |
Stylish space,Comfortable space |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu),Japanese spirits (Shochu),Wine,Particular about Japanese sake (Nihonshu),Particular about Japanese spirits (Shochu),Particular about wine |
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Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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Service |
Take-out,Delivery |
With children |
Kids are welcome |
The opening day |
2019.6.27 |
PR for restaurants |
[3 minutes from Yakuin Odori Station] Enjoy high-quality eel at reasonable prices, delivered directly from our own naturally blessed eel farm.
Kagoshima Eel, which is known for its top-class eel production Japan, opened its first store in a directly managed restaurant. From our own aquaculture farms, which have several locations, such as are |
我が家の「土用丑の鰻」は、長らく「お弁当のヒライ」さんの鰻商品でした。
お義母さんが長い間ヒライの店長を務めていた、というのがその理由です。わざわざ自腹で私達家族の分まで支払っていただけるのですから、感謝しかありません。
そのお義母さんが退職され、今年はどうするかという話になりまして、「食べに行ってもいいんやない? 大人3人やし」と提案すると、何とお義母さんは店で食べた経験がないとのこと。
今まで一所懸命働き続け、娘3人を育て上げ、もうちょっとで後期高齢者になる、そんな御方の初体験ならば、やはり美味しい鰻を食べていただきたい。
「うなぎ仁」さんに予約を入れようと電話しましたが、「土用の丑の日と前日は予約不可、日曜と休日のランチも不可」とのご回答。頭を捻って出した答えは「丑の日」にこだわらず、日曜日に並ぼうというものでした。
ここで少し。色んな口コミを見ると、天然鰻の旬に誤解を持っている方が多数おられるようです。夏場は旬ではありません。むしろ痩せて美味しくない時期にあたります。
『江戸時代(当然養鰻などの技術がない)、痩せて美味しくないから売れないことを嘆いた鰻屋が、平賀源内に相談したところ、「土用丑の日」というキャッチコピーを考え、それから定着して飛ぶように売れた』というお話があるように、天然鰻の旬は10月末から2月頭くらいとされています。
旬の天然鰻の破壊力は言うに及びませんが、個人的には、夏場に高い金払って喰うもんじゃあないと考えております。
では養鰻は…業者さんの努力と工夫で、1年間味が安定しております。これも個人的な見解ですが、時期によっては逆転するとすら考えております。
その業者さんの努力と工夫、そして職人の技と工夫が結集しているお店、それがこちら、「うなぎ仁」さんです。
断っておきますが、お店側から宣伝などを依頼されてはおりません。このお店のポテンシャル、そんな必要は全くないでしょう。
12時少し前に到着しますが、やはり店内は混雑。4組待ちの状態で、更に待っている間に待ち客が増えていく。やはり月末にしなくて正解でした。
それでもおおよそ20分くらいで席に案内されます。席数が多いからこそでしょう。
先ずはお義母さん、色々悩まれ、先に「焼き」の話をしていたこともありまして、うな重(頂上)5000円を選択。嫁さんは大好きなせいろ蒸し(特上)4400円の一択、私はかば焼きと白焼きに惹かれつつ、結局ひつまぶし(頂上)5500円を選択。
ここで、「せっかくなら呑まれませんか? 肝焼き串も注文しましょう」と促し、エビスビール(小)550円、ノンアルビール450円と肝焼き串2本(1本650円)をお願いします。
待ち時間がありますから、時間潰しです。
先に飲み物と肝焼き串が到着、コップに注いで乾杯です。何度も食べていますが、やはりこちらの肝焼きは旨い。肝の苦味と甘味にタレが絡み、アテとしては絶品です。
普段絶対に肝には手を出さない嫁さんまで、一口食べてます。会話が弾んでいるのを眺めているのも幸せな瞬間ですねぇ。
きっちり3品、ほぼ同時に配膳されます。こういったところはありがたい。こんなお店でバラバラに食べ始めるのは最悪です。
蓋をそれぞれに開けて、「やっぱり教えて貰った通り、パリッとした照りがあるねぇ。これは初めて見た。」と言われたなら、やはり嬉しい限りです。
ここで、「タレはワザと焼き上がりを良くする為に最低限かけてあります。これで充分美味しいかとは思いますが、足りないと思ったら、このタレ(テーブル備え付け)をかけて調整して下さい。」と話しますと、「取り敢えずこのママ食べてみよう。」とおっしゃいます。
分かってますねぇ、お義母さん。さすが料理上手。
「歯触りが全然違う…パリッとして、鰻の味もしっかり。身がふっくらしているから美味しい」とのこと。喜んでいただけたら何よりです。
嫁さんも好物のせいろをニコニコしながら食べてます。良い時間です。
ひつまぶしの頂上、やはり美味しい…鰻が1尾半、しっかり入っています。これを茶碗によそうのが難しい。圧倒的に鰻が多くて贅沢です。
しかも、他所で頂くひつまぶしよりご飯は多い…それを凌駕する鰻の量と言えば、分かりやすいかと存じます。
身と皮側の火の通し方も絶妙に違う。身は表面の脂がカリッと感じる仕上がり、皮は焦がさないけどしっかり脂を落とし、パリッとした食感…いつもながら絶品です。
タレも被らせ過ぎない仕上げで、そのままで充分美味しい。
何より、鰻の味わいを堪能できる。旨味も甘味もしっかりと…タレを喰いに来た訳じゃないんです。
鰻をしっかり主役にする、こういうお店は中々ございません。
用意された山椒もピリッとしていますし、どうしてもタレが多めに欲しいとか、味の変化を楽しみたいという方は、タレを追い掛けしても良し。後は全て客の好みです。
出来るなら、折角テーブルにタレを配備している(他店では中々見かけないサービス)のですから、店員さんが予め説明するようにして欲しい。配慮しているのに勿体ない。
他の方々の口コミを見るに、伝わっていないのはいかがなものかと…
ゆっくり時間をかけて、おしゃべりしながら堪能させて頂きました。
長くなりましたが、至福の時をありがとうございます。
ご馳走様でした。