Restaurant name |
Aji Hyakusen(Aji Hyakusen)
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Categories | Izakaya (Tavern)、Nihonshu (Japanese sake)、Seafood |
Phone number (for reservation and inquiry) |
011-716-1000 |
Reservation Availability |
Reservations available |
Address |
北海道札幌市北区北七条西4 宮澤興業ビル B1F |
Transportation |
札幌駅北口徒歩1分 198 meters from Sapporo. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget |
¥4,000~¥4,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥6,000~¥7,999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted (JCB、AMEX、VISA、Diners、Master) Electronic money Not Accepted QR code payment Not Accepted |
Number of seats |
30 Seats |
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Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables 2014年4月から完全禁煙となったようです |
Parking lot |
not allowed |
Space/facilities |
Counter,Tatami seats |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu),Japanese spirits (Shochu),Particular about Japanese sake (Nihonshu) |
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Food |
Particular about fish |
Occasion |
With family/children |With friends/colleagues This occasion is recommended by many people. |
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With children |
Kids are welcome |
Website |
市内の料理人もリスペクトする居酒屋で行われる、日本酒好きには垂涎の日本酒イベント‥その人気から中々参加する事は難しいが、グルメハンター酔いどれ天使氏の誘いで参戦する事が出来た。
会場である味百仙は、札幌駅北口エリアにある老舗格の居酒屋で、何と言ってもオリジナル料理である「じゃがいものバター煮」が大人気グルメ漫画「美味しんぼ」に取り上げられたというエピソードが有名だ。
この銘酒会は93回の歴史持つイベントで、日本酒の講師が厳選した日本酒を解説のもと猪口一杯分テイスティング出来て、最後は参加者で人気投票して当日ベストな一本を決めるアトラクションもあるイベントで、お酒に合う料理も多数提供される。
当日は筋金入りの日本酒マニアが集まり、銘柄についての熱いトークが交わされ、熱心な方はペンを片手に感想をメモしていた。私は日本酒には全く詳しくないものの、その熱量を感じながら、銘酒を味わう経験自体が貴重なものとなった。
【第93回 味百仙 吟醸酒会】
●くどき上手 純米大吟醸 白鶴錦33
●廣戸川 純米大吟醸
●町田酒造 35MAX 大吟醸
●義侠 50% 2001BY
●義侠 50% 2003BY
●義侠 慶 2007BY
●瀧自慢 大吟醸
●松の司 大吟醸 Classic
●美丈夫 純米大吟醸 夢許
●東一 純米大吟醸 選抜 2021BY
■松の司 大吟醸 2009 Classic
【お酒に合う御料理多数(料理名は不明のため任意)】
●つぶ煮
●タコと大根の煮物
●ニシン煮付け蕎麦の実添え
●刺し盛り(本鮪中トロ~赤身・松川鰈・カンパチ・帆立・タコ頭)
●秋鮭の野菜餡かけ
●じゃがいものバター煮
●いくら丼
日本酒に合わせたであろう料理達は、どれもクラシカルで老練な印象。特に素材への拘りは惜しげもない感じであり、刺身は新鮮なものや熟成を折りませ、特にマグロは高品質で、松川は熟成が絶妙でどちらも最高に旨かった。刺身は幅広い意味で次元が違う。その他料理に関しても、素材本来の旨味をアシストするような調理が施されていた。
嬉しかったのは美味しんぼに登場した料理が食べられた事で、私的には感激。実は美味しんぼのこの料理回は読んではいないのだが、逆に自分のレビューセンスを計るチャンス、全くの情報なしでレビューするので、間違いがあれば後から訂正すると思うのであしからず。
■じゃがいものバター煮
最初に述べるが、とても美味しかった…個人的に感激。まずシンプルな料理ゆえに、味の想像は付いていたのだが…蓋を開けるとフワリとバターの香りが昇る。黄金色のバターの海に浮かぶ、北の大地のグルメ小島のように、じゃがいもが堂々と映えている。木の芽の緑が刺し色としてアクセント。
おそらくはメークインであろうジャガイモに箸を入れると、煮崩れせずもしっかりと柔らかい。粉っぽくならず、尚且つ煮込み過ぎないので、上品なイモの旨味が活きている。汁は想像よりもアッサリだ。これも想像となるが、昆布ベースのシンプルな和出汁の奥に、とても綺麗な節出汁を微かに感じる。おそらくは鰹の本枯れだろう。塩気は有塩バターのみか、ほんの僅か。
和風美人が西洋の装飾を上手にさりげなく身に着けたような料理… 味わいとしては「引き算の美学」を感じた。余計なものを削ぎ落しつつ、まとめ上げて味をきめる究極のバランス感だ。解る人には解る逸品。
参加者の情報で、じゃがいも嫌いでも食べられる料理‥と標榜されているようだが、私はむしろ、じゃがいも好きの北海道人に食べてもらいたい料理だ。ホクホク甘いだけがジャガの魅力にあらず。
最後はサプライズでかなり希少な日本酒も登場した。(松の司 大吟醸 2009 Classic)
…とても楽しくて美味しい、グルメ指数がはるか高い満足な宴。