ホッケのちゃんちゃん焼き
ウニ丼は8月中旬までと言う。ならばホッケのちゃんちゃん焼きです。皆さんのコメントから事前に予習していたので予想通りに事が進行してゆきます。炉端で炭火で網の上に直にホッケが置かれる…味噌は一塊に頭側に置かれている…シッポの方から色が白く変わってくる…皮から簡単に身が剥がれるのが、食べて良いという合図…『食べごろ』ではない部分を皮から引き剥がそうとしても剥がれない…。ここまでは予想通り。
予想通りでなかったのは、まず炭火のパワー。一見、大した火ではないとたかをくくっていたら、予想以上に輻射熱が強く、顔を近づけると顔が痛いくらい。それから予想以上に旨かった。旨いという言葉で表現したくない、片付けたくない。
言葉で表現しづらいことを頑張ってできるだけ正確に表現しようとすることを美学aestheticsというのだそうです。エステティックですね。頑張った分だけ表現力がつく。表現できた分だけ味わえる。味わう感じるチカラ自体も向上する。
なので食べログは食事の美学、なんとか表現してみます。
まず、普通のホッケと違う。鮮度が違う。ホッケは傷むのが速く北海道内なら生で(お刺身で)売られているそうですが、北海道以外で食べるホッケはどうしても干物という形になる。なのでわずかだけど独特のイヤな臭がする。生ホッケ、それもとびきり鮮度だからイヤな匂いは全くない、全く。
ちゃんちゃん焼きという食べ方も料理の理に適っているのでしょう。味噌とネギ、これをレアで焼けた魚の身と混ぜて食べる。生臭さを消す目的で味噌とネギ、というのではないです。マンガ『美味しんぼ』でも指摘されている『薬味が素材の眠っていた真の力を呼び覚ます』ということです。豆腐にワサビが一例。別に豆腐は臭みは全くない、臭みを消す目的でワサビを使うのではない。ワサビの辛味によって、曖昧になっていた豆腐の良さが分かりやすくなる。これだけ新鮮なホッケなら、シンプルに塩で良いところ、敢えて味噌とネギ。塩ではたぶん分からなかったであろう、ホッケのワイルドな魅力が安心して楽しめる。
ちゃんちゃん焼きの味噌もネギもドンピシャ。味噌がこれよりちょっとでも甘くても辛くてもダメだろう。ネギも青いところ苦味が強いところが良いのでしょう。
強火の遠火、炭火焼き、皮の上直焼き、シッポの方から焼けてくる、常にミディアムレアの熱々…これはもう、完成度の極めて高い料理なのだ。そしてこれがコメと絶望的に合う!ご飯ご飯をぐいぐい飲み込む快感…ご飯のおかわりしてしまいました。
Restaurant name |
Robata Chidori
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Categories | Seafood、Robatayaki、Izakaya (Tavern) |
0163-86-2130 |
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Reservation Availability |
Cannot be reserved |
Address |
北海道礼文郡礼文町大字香深村字トンナイ入舟 |
Transportation |
礼文島のフェリーターミナルから徒歩5分 |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥2,000~¥2,999¥1,000~¥1,999
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Method of payment |
Credit Cards Not Accepted Electronic money Not Accepted QR code payment Not Accepted |
Number of seats |
32 Seats |
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Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
Smoking establishment Please check with the restaurant before visiting as the law regarding passive smoking countermeasures (revised Health Promotion Law) has been in effect since April 1, 2020 and may differ from the latest information. |
Parking lot |
not allowed |
Space/facilities |
Counter |
Occasion |
Alone |With friends/colleagues This occasion is recommended by many people. |
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Location |
House restaurant |
礼文最終日。やはりここに来ました。昨日は宿がスコトン岬だったので、飲めなかった(礼文では代行はありません)のですが、この日は歩いて3分の三井観光ホテルなので飲みました。
焼肉カルビ、つぶ貝、鳥ブツ、生ビール。リーテラトバリタウルス、アリアロスバル生ビール。聞き流してください。
途中から日本酒に切り替えて、ホッケのちゃんちゃん焼き、つぶ貝再度、ブタ正肉も追加しました。日本酒、私はうるさいのですが、このコップ酒、合格です。3コップのみました。(大関ワン⚪︎ップだと、吐き気でワンカップ飲めません。)
ホテルに帰って部屋から窓の外を見ると、朧月夜の礼文島香深港。利尻山があやしく浮かび上がっています。最高の時間を過ごすことが出来ました。