終戦記念日。戦時下で若い「予科練生」の憩いの場だった「保立食堂」さんへ!
「上天ぷら御飯」@1650 初めは丼ご飯に蓋が付いて出てきます
丼の蓋を取ったところです
海老×2尾、ワカサギ×4〜5匹、獅子唐、大葉、スズキ、かき揚げ
創業明治2年からの味「あら汁」
漬け物
天ぷらアップ
ほたてさんは海老天が絶品の美味しさ!
実に味のいいワカサギです
スズキの天ぷらは、さっぱり美味しく
かき揚げ
小海老、貝柱、三つ葉などがたっぷりのかき揚げ
内観
店内のメニュー札
外のメニュー
お店入口
外観1
外観2
「予科練平和祈念館」
「零式艦上戦闘機二一型」実物大模型
「雄翔園」予科練二人像
「雄翔館」と山本五十六元帥の像
「雄翔館」の正面は、陸上自衛隊土浦駐屯地
「海軍飛行予科練習部(阿見町)」の指定食堂、「保立食堂」さんを味わう
75年前の1945年8月15日、昭和天皇の玉音放送が流れ、戦争が終わった日です。茨城県で最も戦争の資料や映像を見ることの出来る、阿見町の「予科練平和記念館」と「雄翔館(予科練記念館)」に行きました。
茨城県阿見町は大正時代末期に、東洋一の航空基地といわれた霞ヶ浦海軍航空隊が設置されて以来、昭和14年には「海軍飛行予科練習部」、いわゆる「予科練」が神奈川県横須賀から移転し、翌年には予科練教育を専門におこなう土浦海軍航空隊が設置されました。
「予科練」には、14歳~17歳の優秀な少年たちが15万人も全国から集まり、入隊したそうです。そして入隊者15万人のうち2万4千人が戦地へ赴き、1万9千人の方々が亡くなったそうで、特攻隊で命を落とした方も多かったのだそうです。
そんな「予科練」の貴重な資料を保存・展示するとともに、戦史の記録を次の世代に継承するために建設されたのが「予科練平和記念館」です。
また、「予科練平和記念館」の奥にある「雄翔館」は、昭和43年に予科練の生存者達によって建立された、英霊達の遺書や遺品を保管した後世に残すための施設で、若者達の一人一人の遺書を読むと、胸が詰まります。
私は戦争を知らない世代ですが、知らなければならない歴史だと思い、この2施設は時々訪れる様にしています。
話しは変わりますが、今回のランチで伺ったのは、明治2年創業の「ほたて(保立食堂)」さん。実は戦時中は予科練の「指定食堂」として営業しており、2階の座敷が家族との面会場所になっていたそうです。なお、当時の予科練は「指定食堂」以外での食事は禁止されるなど、厳しく制限されていたそうです。
そんな戦時下の記憶が染み込んだ「ほたて(保立食堂)」さん。「雄翔館」で見た、若くして大空に散っていった青年達の顔が思い出され、こうして平和に当たり前に食事が出来ることの有り難さ、大切さを感じずにはいられません。
前置きが長過ぎました。開店直後の11:15頃入店です。開店直後に関わらず、5人程の先客がいらっしゃいます。奥のテーブル席に座って「天丼(上)」@1230+「大盛」@60(税込)を注文しました。
約10分程して、蓋の付いた状態で天丼が到着。蓋を開けると、フワッとごま油の芳ばしい、イイ香りがします。東京の老舗の天丼の様に、黒くて実に美味しそうな天丼ですね、早速頂きます!
海老が二本付いているので、先ずは海老から頂きます。うん、この味、この味。甘辛いタレとごま油の風味がとても美味いです。もちろん、海老自体もいい味です。
今回のかき揚げは、貝柱(小柱)が沢山入っていました。何でもイカが入荷していないとか、調理場から声が聞こえてきます。ちなみに「保立食堂」の「ほたて」とは、帆立貝のことでは無く、ご主人の名前が「保立」さんと言う事です。決して安岡力也さんではありません。
味噌汁はカツオのあら汁。出汁がめっちゃ出ていて、濃い味です。大きくカットされた豆腐が沢山入っている、熱々のあら汁でした。
ひとつ残念なのは、ご飯がもう少しだった事。もっとふっくら感があったらいいんですけどね。
とは言え、全体的には美味しい天丼です。是非また伺いたいと思います。ご馳走様でした、合掌。
「天丼(上)」@1230+「大盛」@60(税込)
蓋を開けると、ごま油の芳ばしい香りがします
海老二尾と帆立のかき揚げ
やはり海老が美味いですね。
あら汁
店内のメニュー札
内観
歴史を感じるおかもち
外のメニュー
天ぷらテイクアウト
お店入り口
店の二階で予科練達が食事をしたり、家族と会ったりしていたそうです。
何とも風情のある佇まい
阿見町の「予科練平和記念館」
記念館に展示してあるゼロ戦の実物大模型
人間魚雷「回天一型」実物大模型
「雄翔館」と山本五十六(連合艦隊司令長官)の銅像
「予科練之碑」
陸上自衛隊土浦駐屯地
戦車が間近で見られます
明治2年創業の老舗ですが、庶民的で大変美味しい天ぷら屋さんでした
あみプレミアム・アウトレットに買い物に行く途中、土浦駅近くの天ぷら屋さん「ほたて」さんにランチで立ち寄りました。ちなみに漢字で書くと「帆立」じゃなくて「保立」です。
とても歴史を感じる建物なので、お店の方に創業をお聞きすると、建物自体は明治2年(1869年)との事。当初は魚屋さんだったらしいのですが、途中料理屋などに変わって、現在の天ぷら屋さんになったそうです。
11:10頃お店に到着。店内に入ると、とにかくごま油の芳ばしい香りが立ち込めています。先客で既に席は7割ぐらい埋まっている状況で、結構若い方が多くて意外です。
席に座って、迷わず「天丼(上)」1150円を注文します。待っている間にもどんどんお客さんが入ってきて、ほぼ満席状態。私はお一人様なので、相席になります。全然問題はありません。
約15分で、着丼。丼は蓋が被せてあり、蓋を取ると湯気と一緒にごま油と天丼のタレのいい匂いが香ります。早速頂きます!
海老もかき揚げもしっとりした天ぷらで、濃くて甘じょっぱい天つゆのタレが抜群に美味いです。うん、これは美味しいですよ〜。何度でも食べたくなる味だと思います。
かき揚げは小さい海老が何匹も入っているタイプで、イカも沢山入っています。此方も勿論いいお味です。
ご飯は思ったほどタレでビチャっとはしておらず、適度に天丼のタレが染みていていい感じです。ただ、ちょっとご飯が柔らかすぎの様には感じました。好みの問題だと思います。
ちなみにご飯の量はたっぷりあります。大盛りじゃなくても全然足りましたね。逆に言えば、女性にはちょっと多いかもしれません。
あら汁もいいお味です。複数の魚のアラが入っていました。ただ、食べる時は小骨にご注意下さい。
ごま油が苦手で無い限り、おススメの天丼です。確実に再訪しますね。
ご馳走様でした〜。
【観光情報】
2月4日(月)〜3月3日(日)の約1ヶ月間、ほたてさん近隣で「雛祭り」が行われ、沢山のお店で雛飾りが見られるようです。
イベントのポスターと、近くの「大徳」さんで見せて頂いた雛飾りの写真をアップしたので、興味のある方はご覧ください。
Restaurant name |
Hotate
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Categories | Tempura、Ten-don (Tempura bowl)、Seafood |
029-821-0151 |
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Reservation Availability |
Cannot be reserved |
Address |
茨城県土浦市中央1-2-13 |
Transportation |
JR常磐線「土浦」駅(西口)から徒歩11分 666 meters from Tsuchiura. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget |
¥1,000~¥1,999 ¥1,000~¥1,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥1,000~¥1,999¥1,000~¥1,999
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Method of payment |
Credit Cards Not Accepted Electronic money Not Accepted QR code payment Not Accepted |
Private dining rooms |
OK For 4 people、For 8 people |
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Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed 近くにコインパーキング有 |
Space/facilities |
Comfortable space,Tatami seats |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu) |
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Occasion |
With family/children |With friends/colleagues This occasion is recommended by many people. |
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Location |
House restaurant |
Service |
Take-out |
With children |
Kids are welcome |
8月15日(月)終戦記念日です。ここ数年、終戦記念日の前後には、阿見の「予科練平和記念館」と「雄翔館」を訪れています。此処は当時の予科練の訓練や生活の様子を知るだけでなく、20歳前後の若さで特攻で散った若者たちが家族に宛てて書いた手紙などを展示しており、戦時下の様子を少しでも実感することができる場所。現実的な先の戦争を肌で感じながら、「国防」の大切さ、難しさなどを考えたりします。
ちなみに予科練生達が外食を許されていたのが「指定食堂」は、近隣に7箇所あったそうです。丼ものの「保立食堂」さん、甘味の「保長食堂」さん、うどん・そばの「吾妻庵」さんなどです。当時、若い予科練生達は何軒もハシゴして食べたり、家族と面会をしたりする憩いの場だったようですね。
「保立食堂」さんの先々代の店主である「保立俊一」氏は、食べ物が配給制になりながらも、楽しみに食べに来る予科練の子供達に心配を掛けないように、なんとか材料をかき集めながら食事を作っていたのだそうです。大変なご苦労をされていたことと思われます。
今回はそんな「保立食堂」さん、現在の「ほたて食堂」さんにランチで伺いました。いつの間にか2年振りの訪問です。
「予科練平和記念館」を9時から見学して、「ほたて食堂」さんに開店時間の11時丁度に到着。もちろん一番のりでお店に入ります。相変わらず渋い歴史を感じる店内。いちばん奥のテーブル席に座り、今回は「上天ぷら御飯」@1650を頼みました。天丼以外を頼むのは初めてなので、これも楽しみです!
お客さんは次から次へとどんどん入ってきます。殆どのお客さんは天丼の並みか上ですが、中には天丼(並)と刺身を単品で頼んでいたお客さんもいて、中々マニアックな組み合わせです!今度真似してみましょう。
さて、調理場でパチパチと天ぷらを揚げる音が響き、胡麻油の芳ばしい香りが立ち込めてきます。ご主人がひとつひとつ丁寧に揚げている様子が伝わってきます。凡そ10分少々で「上天ぷら御飯」が到着。初めて見るほたてさんの「上天ぷら」は、大きな海老が2尾、ワカサギが5〜6匹、獅子唐、大葉、スズキ、かき揚げと、かなりのボリュームです!
また、天丼と同様、蓋のある丼にご飯が入っており、あら汁と漬物が付いています。早速頂きます!
まずはいきなりですが、海老天を天つゆに浸けてがぶりと頂きます。大きな海老天は歯応えのしっかりしたプリプリの海老で、とても味がいい海老です。天ぷらの衣も軽くパリパリですが柔らかく、めっちゃ美味しい!う~ん、当たり前ですが、天丼が美味しいお店は、やっぱり天ぷら定食も美味いですね~。久しぶりで感激です!
霞ヶ浦名物のワカサギの天ぷらも、柔らかくワカサギの風味がよく感じられます。少し前に食べたフライよりも美味しく頂けます。
そして珍しいスズキの天ぷら。柔らかい白身魚で、実に上品なお味。めっちゃ美味いです。
そしてお楽しみのかき揚げ。貝柱、小海老、三つ葉などがたっぷり入っている海産系の風味がイイかき揚げです。ほたてさんはやはり海老天とかき揚げが特に美味いですね~♪
大きな海老天はもう一尾ついているし、野菜の天ぷらもそれぞれ大変美味しく頂きました。
そして「創業明治2年からの味」という名物の「あら汁」。多分カツオのあら汁だと思います。あくまで想像ですが、もしかして「酒粕」が入ってる?と思う様な、コクの深〜い味が特徴です。大きくカットされた絹ごし豆腐もたくさん入っていて、大好きなほたてさんのあら汁です。
初めて食べるほたてさんの「上天ぷら御飯」、やはりあっさりと天つゆで頂く分、天ぷら自体の味がよりしっかりと感じられます。大衆食堂とはいえ、明治2年以来153年間愛され続けているお店は、やはり美味いです!改めて実感しました。
また伺います、ご馳走様でした〜!