Restaurant name |
Ryourikomatsu
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Categories | Japanese Cuisine |
Phone number (for reservation and inquiry) |
076-224-0118 |
Reservation Availability |
Reservations Only
2名より |
Address |
石川県金沢市幸町11-29 |
Transportation |
1,239 meters from Nomachi. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget |
¥15,000~¥19,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥30,000~¥39,999
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Method of payment |
Credit Cards Not Accepted Electronic money Not Accepted QR code payment Not Accepted |
Private dining rooms |
not allowed |
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Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed |
Space/facilities |
Counter |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu),Wine |
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Occasion |
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Location |
House restaurant |
2021年のミシュラン北陸版で唯一、三ツ星を取った割烹である。金沢といえば和食だと片折さんが有名だが、それ以外にも美味しい和食店が多く、名店の層が厚いようである。その中でもトップクラスに君臨するのがこちらのお店なのだ。
中に入ると横一列の分厚い一枚板のカウンターがあり、最大8名が座れるようになっていた。ただコロナの対策のため1日、2組もしくは3組しか予約を入れないとのことであった。私が訪問した時も2名ずつ3組、間の席を開けての営業となっていた。
この日は18時一斉スタートであったが、17時半には店が開き、ゆっくりとすることもでき、そういうところにおもてなしの心が現れている、そんな気もした。
店内は至ってシンプル、余計なものは何もない。9月だからであろうか、真正面に満月とすすきの掛け軸がひときわインパクトを与えていたのが印象的であった。なんだかお茶席に参加しているようなそんな凛とした空気を感じてのスタートとなった。
最初に出てきたのは自家製の梅ジュースからであった。これで口の中をさっぱりさせての開始である。
大将が虫かごに入ったものを持ってきたが、その中には地元石川県の無花果のごまだれが入っていた。とても滑らかな胡麻ダレは心地良く次に出てくるものへの期待が高まる一品であった。
そして次は椀物であった。見るからに立派なお椀は当然輪島塗のものであった。蓋を開けると中には細かな絵が描かれておりただただその素晴らしさに見とれるだけであった。椀がすごいと気持ちも高ぶる・・・そしてこの日の椀は葛打ちした七尾の鯛であった。出汁の加減は最高!!これにはもうぐうの音も出ないほどやられてしまった。これは凄かったなあ~~
そしてお造りは七尾のヒラメ、ばい貝、赤イカであった。これを土佐しょう油とポン酢で頂いたのだがやはり素性が良いのか大将の腕が良いのか抜群に美味しいお造りであった。ちなみにこのこの木の葉模様のお皿、魯山人作の物であった。
通常魯山人作の器の裏にはカタカナの「ロ」の印が彫られているが、こちらのを見たら「※」が彫られていた。
大将の話によると、魯山人は自ら「星ヶ岡茶寮」という言わば美食倶楽部のような店を主催していて、そこで使われた器のみ米印(正確には星のマーク)が彫られていたとのことであった。この器はそういう貴重な物らしい。
また器のついでにお酒のグラスも200年前のビクトリア王朝時代のガラス、100年前のバカラ、その他いろいろとあり、時代に思いを馳せながら飲むことができた。こういうアンティーク物ってなかなかいいね!!
話しを料理に戻すと、利尻の塩水雲丹を頂いた後はクチコと銀杏の飯蒸しであった。北陸と言えばこのわたやくちこが有名であるが、その中でも極上のクチコを使った飯蒸しは何とも言えない美味しさであった。そのあとは古九谷に入った珠洲の煮アワビ、そして知らなかったが能登で獲れる毛蟹の蒸し物を頂いた。どちらも美味しかったなあ~~
そのあとにはノドグロの焼き物を柴漬けと一緒に、そして椀に入ったひろうす(飛竜頭)、関東で言うがんもどきを長野の松茸と共に頂いた。
最後はこちらの名物のすっぽん雑炊で〆ることになった。出汁がしっかりした雑炊は最高に美味しかった。お代わりを聞かれなかったのが少々残念だったかな(笑)
デザートは自家製の栗きんとんであったが中に大納言が入っていた。これもありそうでなかなかないものである。
最初から最後まで一点の手抜かりがない、まさに三ツ星にふさわしい料理の数々であった。今や予約もかなり困難なようで年内はいっぱいとのことであった。
居心地も良く初訪問の私に対しても常連さんと分け隔てなく親切に接してくれた。
もう私は一発で大将のファンになったしまったのである。
ただ大将は先までは予約は取らないのでこのプラチナシート、これからはかなりの倍率になりそうである。
また必ず再訪したい、そんな美味しく居心地の良いお店であった。