3ヶ月振りの訪問 : Senzan

いつも賑わう地元の老舗、前回の訪問は自粛要請前の3月初頭、「とらふぐ祭り」参加のためだった。
その後この人気店もやはりコロナの為に営業を自粛したり、店先で弁当を販売したり、時短営業したりと御多分に漏れず苦労していた様だ。
緊急事態解除の絶妙なタイミングで写真の期限メニュー「大トロとあわびしゃぶ懐石」の紹介はがきが送付され、それが決め手となり3ヶ月振りの訪問となった。
土曜の夕方5時半に訪れてみると、いつもは賑わっている店内にはまだ3組ほどと、寂しい状況。
老舗の人気店ですらこうなのだから、一体日本中で何件の個人営業の飲食店がコロナの為に閉店したのだろう、と怒りと悲しみを感じずにはいられない。

いつも通り山形の日本酒「米寿」(せんざん特製ラベル付き)を注文。
1. 前菜3種
海老とうずらの卵の串、合鴨とそら豆、枝豆入りの真丈
この中では海老とうずらが一番美味しかった。
2. 茶碗蒸し
いつも通り美味しい茶碗蒸し。
3. 鮎の塩焼き
この店も魚介の焼き物、揚げ物が上手。美味しい鮎でした。
4. あわびしゃぶ鍋
本日のメインディッシュ。あわびはやや小さくて歯応えは良いが淡白、しかしこの値段を考えれば立派なもの。
健康的な鍋でした。
5. 牛タン串揚げ
この牛タン串揚げは柔らかく、とても美味しかった。流石。
6. にぎり盛り合わせ
大トロなど美味。単品追加無しのコースのみで結構お腹が満足した。

以上、相変わらず高CPのメニューで楽しませて頂いた。
それにしても土曜の夕方1時間強いたが、後から入って来た顧客は2組だけ。
これでは店も仕入れの調整等大変だろう。
1日も早く、あの賑やかでメニュー豊富な「せんざん」に戻って欲しいもの。

御馳走様でした。
頑張って！

定期的にお邪魔している港南台の老舗「せんざん」にて「とらふぐ祭り」が開催されているとの情報が入り、メニューを見てみると流石「せんざん」、美味しそう...と言うことで、祭りの最終日、3月1日に2ヶ月半振りにお邪魔した。

世の中はコロナ問題で大騒ぎの昨今、流石の「せんざん」も閑古鳥が鳴いているのかな...と思いながら伺ってみると、世の苦境も何のその、御年輩の方達も含めちゃんとお客は入っており、顧客同士が近付き過ぎないよう、綺麗に1席ずつ間を置いて案内する流石の老舗らしい気遣いを見せている。

いつも通り「本日のおすすめ」にも魅力的なメニューが並んでいるが(流石に時節柄か生もの系は少なめ)、今回は「とらふぐ祭り」に参加する為に来たので、以下を注文：

・ふぐづくし 1,580円 ＊価格はいずれも税抜き
厚切りとらふぐ刺し・とらふぐ寿司・ふぐ唐揚がセットになっているお得な一皿。
いずれも淡白で上品な味、唐揚の揚げ方は相変わらず上手。
・焼きとらふぐ 1,380円
店特製のタレに付けてあるふぐの身を可愛らしいコンロで野菜と一緒に焼く、洒落た一皿。
これも美味しくて、骨に付いている身まで綺麗に齧りました。
・とらふぐちり 2,800円 x 2人前 + 〆雑炊 500円
ふぐ料理の最大の定番。勿論、「せんざん」さんが出すものが悪いわけがない。
最後は雑炊にして、野菜一切れ・米一粒まで頂きました。

これらを山形の日本酒「米寿」(せんざん特製ラベル付き)と一緒に頂きました。

以前、同じ港南台の和食「しもの」さんに行って「クエ鍋」を頂いた際、〆の雑炊を頼んだところ、てっきり鍋の残りにそのままご飯を入れて作ってくれるものだと思い、クエの身や野菜を鍋に残しておいて雑炊を頼んだところ、鍋ごと持って行かれ、ごはんと汁だけの「雑炊」がお椀に入れられて持って来られ、分かっていればクエや野菜を無駄にしなかったのに...と悔しい思いをしたことがあったが、ここはそういう事はなく、鍋に残ったふぐの身や野菜と共に美味しい雑炊をお腹一杯頂きました。

相変わらず外れの無い「せんざん」さんだが、敢えて言うなら淡白なふぐの身を定石の手法で手堅く仕上げてくれているが、驚きや感動までには至らなかったかな。
でも、言うまでも無く料理もCPも悪くなく、店の雰囲気、接客等も人気の老舗らしい立派なもの。

御馳走様でした。
また伺います。
時節柄苦労も多いでしょうが、地元のファンたちが付いている店なので、頑張って下さい。

暫く御無沙汰だったけど、美味しそうなふぐ尽くしの期限メニュー「厚切りふぐ会席」のお知らせが届き、8ヶ月ぶりに再訪。

そもそもふぐと言うのは結構有難がられるが、実際大したことないふぐだと淡白なだけで旨味がなく、本当に良いものを仕入れるか、或いは美味しく食べる為に工夫する仕事人としての引き出しが有るかが重要になる。
実際、若い頃浅草の「とらふく」を売り物にしている外見は立派なふぐ料理店に期待して行ってみて、旨みもない小ふぐを通り一遍に料理したものばかり出されてガッカリして帰った苦い思い出もある。でも地の利で今も営業してんのかな。

今回のコースは下記の通り；
1. 前菜3種盛り
蒸し牡蠣はそれほど大きくないが流石の味。
のしどりも懐かしい正月(一寸早いが)の味。良いスタート。

2. とらふぐ厚切り刺し盛り合わせ
皮を軽く炙ったお造りと皮ポン酢、煮こごりの組み合わせ。
刺身はちゃんと旨味があり、3種はまた良い組み合わせである。
良い仕事するね。

3. 茶碗蒸し
茶碗蒸しと言うのはレシピが確立されているので、どこで食べても有る程度美味い。
その為普段は敢えて食べようとするメニューではないのだが、ここのは味付け、舌触り、丁度良い具の量等により、特別に美味かった。

4. ふぐちり小鍋
骨の周りをすきながら野菜と一緒にポン酢で頂いたが、やっぱり美味い。
淡白なんだけど、旨味もちゃんとある。
前に港南台の別の店(高級和食店)で食べたクエ鍋より全然良い味だった。

5. 天麩羅
海老天と言うのは死ぬほど日本中にありふれている食べ物だが、ここのは非常に揚げ方が上手く、ころもはサックリ、中はまだジューシーで少し生っぽさが残っているほど。
なぜ海老天がこんなに日本中に普及したのか再確認させさられた。

6. にぎり寿司
これは唯一特筆すべきところの無い普通の寿司だった。

コースの他に、冬らしいメニュー「あん肝・白子皿」、山形産のざるそばを頂いた。両方とも流石に美味く、満足。

やはりこの店は良い仕事をする。
年末故に忘年会、葬祭等で忙しそうだったが、相変わらず客対応も一生懸命。
手堅い港南台の名店、これからも時々お世話になります。

ご馳走様でした。

年に数回訪れる港南台の老舗。
メンバー登録をすると、誕生日に合わせて刺身の盛り合わせを無料で給してくれると言う洒落たサービスが有り、昨日連れの誕生日祝いを兼ねて一年振りに訪問。

地酒と共に、以下を楽しんだ：

・筋子と菜の花のお通し
丁度筋子を食べたかったので、個人的に完璧なお通しだった。
・バースデイ刺身盛り合わせ
たまたまこの日は地魚があまり獲れなかったようだが、いつもは太刀魚やウマヅラ、鯵など地元の美味しい魚が楽しめる。今回はサヨリ以外はかんぱちやマグロなどメジャーどころの魚で占められていたけど、どれも美味しい。嬉しいサービス、ありがとうございました。
・桜エビのかき揚げ
桜エビたっぷり、ほのかに柚子の香りが効いて、塩で充分うま味が有り、たれで食べてもまた変化が楽しめる。揚げ方も完璧。
・ズワイせんざん焼き
ズワイガニと絶妙なマヨネーズベースのたれ。食べ始めると無口になる定番メニュー。
・カニグラタン
これも定番ながら、いつも頼んでしまう。
・北海道かに御膳(期間限定)
鮨、カニの甲羅焼き、天ぷら、カニの味噌汁で2,580円。勿論美味しい。
・チーズ揚げ出し豆腐
一寸異色ながら、良い変化となりました。
・山形最上黒打ちそば
太目でゴワゴワした独特の麺。近所の美味くもないのに大盛りそば目当てに何故か人が並んでいるチェーンそば屋のものより全然美味し。〆にぴったり。

これらの肴に日本酒を頂いて1万円程度ですむ。
料理はいつも定番と季節メニューがいい塩梅で混じっていて、飽きることなく楽しめる。
接客は若い人たちも大人の人たちも皆丁寧。昨年5月に来た時は1人だけヤンキーみたいな柄の悪い若い娘がいて驚いたが、今回はいなくなっていてもとの「せんざん」に戻っていて一安心。

老舗というのはこの浮き沈みの激しい世の中で長年やっているだけのことはあり、外れがない。
楽しい時間を頂いた。
これからも美味しい肴と酒で落ち着いて楽しめる時間、宜しくお願いします。