Restaurant name |
Sekiyou(Sekiyou)
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Categories | Ryokan、Japanese Cuisine |
Phone number (for reservation and inquiry) |
0465-62-3808 |
Reservation Availability |
Reservations Only |
Address |
神奈川県足柄下郡湯河原町宮上749-59 |
Transportation |
If using the Tokaido Line Tokyo - Yugawara (Limited Express Odoriko 70 minutes) (Regular train 100 minutes) If using the Shinkansen Tokyo - Atami (Kodama 55 minutes) Atami - Yugawara (Taxi - 20 minutes) If using the Odakyu Romancecar Shinjuku - Odawara (Romancecar - 70 minutes) Odawara - Yugawara (Tokaido Line 20 minutes) If using a car Tokyo - Atsugi IC (Tomei Expressway) Atsugi - Odawara (Odawara Atsugi Road) Odawara - Yugawara (Manazuru Road) 2,946 meters from Yugawara. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥60,000~¥79,999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted (VISA、Diners、AMEX) |
Private dining rooms |
OK |
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Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
OK |
Space/facilities |
Comfortable space |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu),Japanese spirits (Shochu),Wine |
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Food |
Particular about vegetable,Particular about fish,Healthy/beauty food menu |
Occasion |
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Location |
Beautiful scenery |
Website |
夏の終わりに伺いました。
月替りの献立のために仕入れの関係もあるのでしょうがあまりにも盛夏というか初夏を感じさせる献立が多かったように思えました。
少し秋の気配がする食材があれば良かったのですが、今年の天候不順もありますし、走り、旬、名残の名残を味わえるという事で良しとすればよいのでしょうか。
食前酒:女将自ら漬けた三年物の梅酒でしたが濃厚で美味しかったです。ロックもメニューにあったのですが、酔ってしまうと食事が入らないと断念しました。
先付:冬瓜丸煮 湯葉 生姜
私は今まで冬瓜というものは箸がスッと通るほど炊いてあるものばかり食べてきたのですが、こちらの物はかなり固くて下に敷いてある湯葉、丸煮(スッポン)のジュレと同時に味わう事が出来ず、また丸煮の味も冷製のせいか薄くてこれで良いのかな?と疑問が残る一品でした。
八寸:枝豆葛煮も先付と同じ理由で枝豆が固くて葛とはバラバラの印象。これは狙ってやっているのでしょうか?
伊豆鹿はクセもなく美味しかったのでもう少し食べたかったくらいでした。
べっこう寿しは伊豆大島の郷土料理をベースにして辛子で漬けた棒寿しとの事でしたが白身のお魚(名前は失念しました)が生臭くて下のシャリ部分が美味しかっただけに残念でした。
鱧の卵子寄せは長方形に切ってあったので何かで固めてあるのでしょうか聞きそびれてしまったのですがこれはとても美味しかったです。
とうもろこしかき揚げは揚げ加減がちょうど良くまたとうもろこしの味が濃くて美味しかったです。自分で1週間前に作ったかき揚げを思い出して反省しきりでした!
お碗:鱧 蓴菜 青柚子
これはまた今までお碗に入った鱧は葛粉が振ってあるものしか食べた事がなかったので少しパサついた印象が。そして蓴菜は名残なのでしょうね、芽を食べるものだとばかり思ってましたがなかなかに育った歯応えの強いものが入っていました。蓴菜の食感があるので鱧はあのような感じで良いのかなとこれまた疑問に思いながら頂きました。
お造り: 季節の魚 あしらい
鮪とまた失念しましたが白身のお魚が蓮の葉と花びらが添えられてきましたが、これもまた季節終わりのお花。あしらいに里芋の茎、芋茎があったので里芋の葉の方が秋の気配がして良いのになどと思いながら、ごく普通のお刺身かなと頂いておりましたらもう一つのあしらいが赤紫蘇の小さな芽だったので私は初めてだったので珍しくちょうど良い口直しだと思いました。
焼き物:鮎炭火焼き 蓼酢
頭から食べるには少し大きめでしたが素敵な七輪の上で笹の葉に燻されてほんのりと香りがついて美味しかったです。
お凌ぎ:手打ち蕎麦 叩き陸蓮根
陸蓮根とはオクラの事だそうです。穴が蓮根に見えて陸に生えるためとの事。ただ、せっかくのお蕎麦の味が分からなくなるのではないかと最初はよけて食べてましたらお蕎麦が美味しかったので本当に別々に頂いてしまいました。
蓋物:鰻 丸茄子 茗荷
綺麗に針のように切られた茗荷がのった鰻が出てきたので最初は鰻と茗荷が合うのか心配していましたが三つの味がとても合っていて、特に鰻はヘタな鰻屋さんより美味しく焼けてたのでこれもまたもう少し食べたかったくらいでした。ただもうこの時点で通常より食べ過ぎているので思うだけでしたが笑。
強肴:相州牛炭火焼き 無花果
どれくらいのランクの牛肉かわかりませんが、焼き具合や絡めてある山椒の薄味の佃煮との相性がとても良かったです。こちらもお腹に余裕ある時ならもっと!と言ってしまいそうな美味しさでした。口直しについてる無花果の固さも熟れすぎず、シャキッとしていてほんのりした甘味が良い加減でした。また秋のイメージが強い無花果でしたのでこの点でも自分的に大満足の一品でした。
御飯:麦御飯 とろろ 香の物
陶器の釜で炊かれたミルキークイーンだと聞き、麦を混ぜてしまうのは少々もったいない気がしたのですが、とろろとの相性はやっぱり良かったです。卵の黄身もついていて"さがみっこ"というブランドの卵と聞いたものですからこっそりととろろに混ぜずに卵かけご飯にしたのですが、濃厚で美味しかったです。香の物は3種だったかな?綺麗に盛り付けられていて夫と2人でお釜を空にしてしまいました。
水菓子:ナガノパープルは濃厚な甘さで今年は葡萄が高かったので嬉しいな、と続いてメロンを頂いたのですが、切り込みの上部分でもフォークが入らないほど固かった!このクラスのお宿の締めとしてはありえないなと感じました。メロンなんて扱い慣れてる食材だろうし素人の私にさえメロンの熟成度はわかるのになぜ?とまたまた疑問に。
甘味:わらび餅
焦げ茶のわらび餅がきな粉に包まれて美味しそうですがだいぶ大きい!いつもは嬉しい限りですが今回は残してしまうかもと心配しましたがそんな事は吹っ飛んでしまうほどのちょうど良い甘さと弾力に完食。しつこいですがこれも平時ならおかわり出来そう!板前さんが苦労して練られたんだろうなぁと思うと一層美味しく感じられました。
翌朝の8時からの朝食は冷奴と美しく切られて盛り付けられた薬味、厚焼き玉子、身の厚いえぼ鯛の干物等々文句のつけようがないほど美味しく、またしてもご飯をおかわりしてしまったほどですが、しばらくしたら何やら外から工事音が。仕方ないこれだけの旅館を維持するために植木屋さんでもはいっているのかな?と思っていたら仲居さんより「うるさくて申し訳ありません、前の駐車場の石畳を敷く工事をしておりまして」と説明があったので丁寧なその一言で音も気にならなくなりました。コーヒーもポットに二杯分は入っていたのでかえってゆっくりとしてしまったくらいです。
お食事の器ですが通常の食器はもちろん、グラスも一点一点作った手作り風やうすはりなど絶対に食洗機で洗えない物ばかりでその手間を推し量るばかりです。ですが土物の器は味があって良かったのですが、磁器は模様が多少薄くなっているものがありました。
他のサービスはバレーサービス、明日葉茶と水まんじゅうのお迎え、お部屋(翠というこちらでは1番狭い十畳の部屋風呂なしでしたがよし戸(流石にこれは夏障子が涼し気でした笑)に美しい手入れの行き届いた小さな可愛らしい庭園付き)、味のある団扇が二本(栗川商店さんという肥後の有名なものらしいです)、電子蚊取りを隠すための小さな木の箱、温泉(大浴場はコロナ対策のため3名しか入れないよう下駄にて判るようになっていて感心させられました。あとは床は伊豆石でしょうか?綺麗に清掃されてましたし、備付けの麦茶もインテリアを邪魔しないアクリルの棚の上に北欧風の素敵なピッチャーに入ってました)、浴衣2枚(ちょっとくたびれていましたが)とパジャマ1枚、アメニティ(MARKS&WEBでこのお宿らしい香りでした)、20センチの高さはあろう寝具、ターンダウンサービス時の湯河原名物ゑふやの温泉饅頭、それが入った曲げのお弁当箱、仲居さんの対応等は隅々まで行き届いていて大変居心地の良い思いをしました。
廊下は一部が畳敷き、一部が擦り切れた絨毯敷きでした。
そしてまた同じ話になりますが、床の間の生花と館内の生花に鉄仙が活けてあった点が気になりました。やはり初夏の花のイメージが強いと個人的には思うので菊などの花の方が秋をイメージさせてかえって涼し気に感じさせてくれるのではないでしょうか?よく似たクレマチスなら秋にも咲きますが和風旅館なのでそれは無いと思いますが。
宿を離れてみると車のドリンクホルダーに石葉の名の入ったペットボトルの水2本、また2日ほどたって来訪の感謝のお葉書を下さった女将?仲居さん?には大変申し訳ないのですが、このお値段にしては夕食に何点か私の口に合わないものががあり、期待が大きかっただけにちょっとがっかりしてしまったかな。