Official information
This restaurant is registered on Tabelog as a corporate member. Business information is released by the staff.
京都鷹峯|江戸期の古民家と京野菜。親しみやすく趣深い懐石料理の新星
京都洛北。鷹峯のメイン通り「千本通」の東急ハーヴェスト斜め前。
400余年の伝統を誇る樋口農園と向き合う古民家に趣深い懐石料理店が誕生。
有名料亭や海外での経験を重ねた店主が始められた「むろい」です。
以前に通りがかった際、野菜中心の懐石コース(8000円)という貼り紙を見て
未知なる和食を楽しみに予約☆
空気澄む2月。鷹峯を巡り、淡い月光に浮かぶ古民家の佇まい。
入り口には「未在」石原さんの開店祝いが飾られ
店内に入ると、古色を帯びた梁が織りなすL字型カウンターの空間。
スマートな大将と若い女性が笑顔で迎えてくれました。
大将の室井さんは丁寧で親しみやすく
「京都嵐山吉兆」「炭屋旅館」などの名店
世界の創作和食「NOBU」各店での活躍を経て2017年1月こちらを開店。
築140年位という建物は樋口農園所有で以前は機織り場だったそうです。
メニューはおまかせの懐石コース(8000円)のみ。
この日の料理に関しては、更によくなりそうな要素も感じながら
コース8000円という価格帯にして十分以上の満足感☆
カウンター越しに広がる調理風景、和やかな雰囲気の中
最初に飲み物の確認がなくアレって思ってたら
2品目が出る前に聞かれ、瓶ビールからスタート。
純米大吟醸「吟翔」、特別純米「銀シャリ」
「新政純米 こまち」と共にいただたのは下記のコース(8000円)です。
1】温かいお茶 小豆と蓮粉のくず餅
2】先付:海老芋の端 菊芋ペーストと白味噌 生姜風味 てん茶添え
3】八寸:かしわ昆布巻き アピオスと松野醤油のもろみ 菜の花
ちしゃとう赤蕪巻き甘酢漬け 寒平目の昆布〆寿司 ごぼう炊き 牡蠣うま煮
くわい オリーブ 黒豆。小鉢は原木椎茸と蕗の薹と百合根の和え物
4】お椀:ふき 筍 原木椎茸 はるわか芋(長芋)(※まぐろ節の出汁が秀逸)
5】向付:天鯛 よこわ燻製 よこわ皮炙り ブロッコリー 山葵大根
6】樋口農園のほうれん草 やまうど マグロ削り節
7】うるち米の豆餅(青海苔入り)とカラスミ(※絶品です)
8】近江牛の炙り 野菜
9】炊合せ:平目の子 水菜 金時人参 紫人参 聖護院蕪
10】食事:土鍋炊き白ご飯 味噌汁 漬物(※白ご飯かなり美味しい)
11】水物:朝苺 和歌山みかん 栃木の完熟梨にっこり 酒粕シャーベット
お土産】ちりめんじゃこのおにぎり
コース全体を通して、上記の多彩な食材
400余年もの伝統を誇る京都随一の樋口農園の野菜を盛り込み
大将の技巧で高められた和食のバリエーション。
まだ開店して日が浅いため、スムーズでない場面があったり
最良とはいかない料理もあったと思いますが
清水志郎作品、金重陶陽作品と教えてくれた器類を含め
税込8000円のコースとして充実の内容に十分満足☆
中でも、お椀の吸い地は深みと輪郭が絶妙に調っていて
大将に聞くと高級なマグロ節でひいた出汁とのこと。
近江牛の炙り、伊賀の土楽鍋による白ご飯もかなり美味しく
うるち米の豆餅とカラスミの合わせ技は
見た目も含め素晴らしく心に残っています。
■□カウンター前には
大将と若い女性がおられ、調理の合間には会話もあり
かしこまらずにリラックスできる心地よい雰囲気。
カウンター以外に準備中という座敷や部屋も見せていだだき
画像の通り、ノスタルジーを感じる昔話的な空間。
中には江戸時代の炉が残ってるそうで、将来的にお茶を点てたり
状況が整えば、お手頃なランチも予定してるそう。
周辺には源光庵、本阿弥光悦ゆかりの名所があり
東急ハーヴェストの斜め前という好ロケーション。
料理の味だけでなく、古民家が発する空気や
鷹峯の風土も含めて味わいたい懐石料理の新星☆
これからの進化も楽しみな「むろい」へ。
まだ知られざる存在の今。予約して訪れてみて下さい。
Restaurant name |
Muroi(Muroi)
|
---|---|
Categories | Japanese Cuisine |
Phone number (for reservation and inquiry) |
075-491-7755 |
Reservation Availability |
Reservations Only |
Address |
京都府京都市北区鷹峯黒門町6 |
Transportation |
From the Kitaoji subway station, take the bus Kita 1 and get off at ``Tsuchenyocho'' for 1 minute. Take the bus 6 from Shijo Omiya and get off at ``Tsuchenyocho'' for 1 minute. 2,250 meters from Kitaoji. |
Opening hours |
|
Budget |
¥20,000~¥29,999 ¥20,000~¥29,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥20,000~¥29,999
|
Method of payment |
Credit Cards Accepted (JCB、AMEX、Diners、VISA、Master) Electronic money Not Accepted QR code payment Not Accepted |
Table money/charge |
コース18,000円(税・サービス料込み)のみ |
Number of seats |
10 Seats ( Counter seats only) |
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Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
OK |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
OK One |
Space/facilities |
Comfortable space,Counter |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu),Particular about Japanese sake (Nihonshu) |
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Food |
Particular about vegetable |
Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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Location |
Secluded restaurant,House restaurant |
With children |
Kids are welcome |
Website | |
The opening day |
2017.1.28 |
PR for restaurants |
Taste Japanese Japanese-style meal made with 80 types of vegetables, mainly Kyoto vegetables. A hidden restaurant in Takamine where foodies gather
Located in the quiet streets of Takamine, [Muroi] offers one course meal that brings out the flavor of fresh seasonal vegetables carefully selected from nearby and Ohara markets, including Kyoto veget |
京都洛北・鷹峯。京野菜の第一人者「樋口農園」の向かい
東急ハーヴェストの斜め向かいに1月開店の新店。
江戸時代の古民家を活かした懐石料理店へ。
淡い月光が印象的だった2月上旬に初訪問。
400年余の歴史ある「樋口農園」の野菜を中心とした
コース料理に十分満足したものの
何か物足りない思いもあり4月の終盤に再び。
更なる期待を胸に訪れてみたところ
和食の技で高められた素材感のある料理が多く
味覚を満たす満足度は前回より上昇☆
ただ、サービスに関しては
大将とバイト女性とのピリピリ感が伝わってきたり
頼んでるのに反応が遅すぎたりなど
数時間過ごす懐石料理店としては足りない場面が時折。
とは言っても、ライブ感あふれるオープンキッチン
江戸期の古民家が放つ雰囲気はかわらず
トータル十分に満足することができました。
店主の室井さんは「京都吉兆」から
「草喰なかひがし」にもおられたそうで
世界の創作和食「NOBU」の欧州各店を経て独立開店。
「樋口農園」の野菜を多く盛り込み
独自感のある料理を表現されています。
店内は古色を帯びたL字型カウンター
メニューはお任せコース1種類のみで
この日は大将の室井さんとバイト女性の2名体制。
まずは瓶ビールからスターし
「黒澤」純米 新緑生 生酛(長野黒澤酒造)
「一吟」英勲 純米大吟醸(伏見)とペアリング。
いただたのは4月のお任せコース(税別8000円)です。
1】煎茶 和菓子 そら豆生地に白餡(陶器は清水志郎作)
2】胡麻豆腐と雲丹 土佐醤油 ごこみ つくしの葉素揚
3】八寸:
生麩田楽(蕗の薹味噌)に花山椒 鯖寿司 雪の下天ぷら
ほど芋(アピオス) 堀川牛蒡炊き みずきな巻き
鯵南蛮漬け ふきジャコめかぶ(小鉢) 山葵の軸
4】お椀(鮪出汁):メイタガレイの真薯 若竹(樋口農園)
葉山椒 わかめ 葱坊主
5】向付:初鰹の塩燻製 サヨリ 鯵 いたどり みずきな
6】箸休め:新玉ねぎの昆布出汁炊き 生姜ジャム仕立て
7】ゼンマイのひろうす 小松菜の花
8】お赤飯
9】かしわ揚げ鶏 焼筍の葉山椒和え 原木椎茸
10】食事:筍(樋口農園)の土鍋炊きご飯 留め椀 香物
11】デザート:バナナとクルミのパウンドケーキ 文旦
三宝柑ゼリー 黒豆 苺 梨シャーベットとトマトジャム
お土産】おにぎり
2月の時と同様、煎茶と自家製和菓子からスタートし
多彩な食材を大将の技で高められた懐石のバリエーション。
「樋口農園」の野菜がほとんど出てこなかったのは
農作物が採れない「端境期」のためと教えていただき
その分、山菜を多く盛り込んだとのこと。
2品目の胡麻豆腐と雲丹から味わい深く
水は鷹峯の山域【京見峠の天然水】を汲み使ってるそうで
まぐろ出汁の吸い地は奥行きがありクリア。
向付の魚はいずれも弾力と旨味が際立ち
かしわ揚げ鶏と焼筍の組み合わせも絶妙でした。
中には、ゼンマイのひろうすのように今一つに感じたり
超絶レベルの傑出した料理はなかったものの
全11品を通して、前回より味覚に響く料理が多く
税別8000円のコース価格を考えると十分以上の満足感☆
■□カウンター前はオープンキッチンになっていて
古民家らしいノスタルジーを感じる心地よい雰囲気。
冒頭に書いた通り、少し行き届かない対応もありながら
調理の合間には和やかな会話もあり
最後は丁寧に見送っていただき満ち足りた気持ちです。
周辺には源光庵や本阿弥光悦ゆかりの名所があり
東急ハーヴェストの斜め前という好ロケーション。
世界での経験も豊富な大将のセンスと江戸期の古民家
鷹峯の風土が織りなす懐石料理の新星☆
日々の進化も期待できそうな「むろい」へ。
まだ広く知られない今。ぜひ足を運んでみて下さい。
それと次の「あまから手帖(2017.6月号)」に
紹介されるそうです。