Official information
This restaurant is registered on Tabelog as a corporate member. Business information is released by the staff.
今回は七夕の夕べの能
昨年秋初めて薪能にお伺いしましたが、今回は七夕の夕べという趣向での能。お庭に蝋燭を一面に並べ、天の川を表現。織姫・彦星や渡る舟もありました。
お部屋のあちこちの室礼は、七夕にまつわる機織り関連や梶の葉に、季節柄の祇園祭。
箸付の台に糸車を使ったり、前菜を五色の短冊仕立てにしたりと、見た目も美しい。
特に美味しかったのは、枝豆のすりながし、フッコの御碗、鹿児島県産黒毛和牛の素焼きステーキ、鯛炊き込みご飯。
お能は「恋の重荷」。以前、普通に能舞台で見たことがあった演目ながら、観客席と同じ高さの座敷で演じられると、印象がかなり違いました。何しろ灯りもほのかだし、能面の迫力がすごい。これだと向きで表現される感情が、よりよく伝わってきます。時々はこういう舞台もやってほしい。
登録有形文化財でお料理と薪能を堪能、観客60名の贅沢。穴あき飯碗にも見られる細やかなおもてなしの心。
以前からフワっとこちらの薪能のことは知っていたのですが、知り合いの能楽師、井上貴覚さんのお陰で初めて伺うことができました。観客60名、3日間のみという大変贅沢な企画です。
建物は、政治家であった創業者の祖父の家を活かし、今は国の登録有形文化財に指定されています。月毎にしつらい(こちらでは室礼と仰ってます)を変えていらっしゃるようで、10月は能のしつらいです。素晴らしい雰囲気の中で、まずはお食事を頂きます。公演は舞台を囲むように用意されているお席へ、食後に移ります。
献立は写真の通りです。奇をてらうことのない、こなれた会席料理で、ボリュームはやや控えめ。年齢層を考慮したものでしょうか。我々にもちょうどよくて嬉しい。
お味も、基本に忠実な丁寧なお仕事で完成された安定感が感じられます。もちろん季節感も充分。板長さんが2度ほどいらっしゃいましたが、大変気さくな方でした。ホームページを見ると、創業者の曽祖母のレシピを大事にしているようです。
お料理について、後から口コミを見るとステーキは名物のようです。なんの予備知識もなく頂き始め、強肴に「鹿児島産黒毛和牛素焼ステーキ」とあるのを見て、夫も私も、ああ苦手そうなお肉だなと思いました。ところが、これが美味しかった。量も程よく、霜降りではあるものの、素焼という焼き方のせいもあるのでしょうか、さっぱりと頂けました。
順不同ですが、前菜の栗渋皮煮が大変よくできていました。甘すぎず、酒飲みとしては嬉しいお味で、アテになりました。
造里も良かった。全体をふんわりと、かつら剥きした幅広の大根で覆って供されました。綺麗です。大根も、通常のツマの形状より食べやすく美味しく感じました。お魚の鮮度も良いです。
もう1つ驚いたのは、松茸の炊き込みご飯を食べ進むと、お茶碗に小さな穴がいくつか空いています。後で調べると、二木屋さんオリジナルで、陶アトリエsoel というところが作られているようです。ご飯の余分な水分を逃がし、最後までふっくら頂けるようにとの工夫で、行き届いた心遣いを感じます。
ワンドリンク付きなので、到着と同時に瓶ビールを頂いて2人で。食事が始まってから冷酒を頂いて2人で。あまり飲んだら寝てしまう、とは思いつつ冷酒を追加。200mlを1回、300mlを1回。
1人28,000円ですが、本日の半能のシテ、井上貴覚さんを通じて予約させて頂いたので、1,000円引きして頂いていました。ありがとうございます。
公演のお席は正面1番前でした。能楽堂と違い、白洲がないので、この位置だと本当に演者が間近です。舞台も座った時の膝くらいの高さなので、これも能楽堂の見え方と違って面白かったです。
さらに、普通の能公演の時にはない、演者さんたちとの記念撮影。全て総合的に考えると、とてもコスパの良い内容でした。大大大満足。
素敵な建物ですし、雛祭りも伺ってみたいと思いました。
Restaurant name |
Kunitouroku Bunkazai Nikiya(Kunitouroku Bunkazai Nikiya)
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Categories | Japanese Cuisine、Steak、Shabu Shabu (Japanese Steamboat) |
Phone number (for reservation and inquiry) |
050-5868-3239 |
Reservation Availability |
Reservations available
※変更・キャンセルは、必ずお電話にてご連絡下さい。 |
Address |
埼玉県さいたま市中央区大戸4-14-2 |
Transportation |
8 minutes walk from the west exit of JR Kita-Urawa Station / 5 minutes by car from Minami-Yono Station on the JR Saikyo Line 618 meters from Kita Urawa. |
Opening hours |
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Budget |
¥10,000~¥14,999 ¥4,000~¥4,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥10,000~¥14,999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted (VISA、Master、JCB、AMEX) Electronic money Not Accepted QR code payment Accepted (PayPay) |
receipt |
Invoice-compliant receipts can be issued Registration NumberT8030002011720 *For the latest registration status, please check the IRS Invoice System Qualified Invoice Issuing Business Publication website or contact the restaurant. |
Table money/charge |
【平日昼個室のみ】サービス料5%、個室料5% 【土日祝昼】サービス料7%、個室料8% 【全日夜】サービス料10%、個室料10% |
Number of seats |
70 Seats |
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Private dining rooms |
OK For 2 people、For 4 people、For 6 people、For 8 people、For 10-20 people、For 20-30 people、Over 30 people For private rooms, meals start at 6,000 yen for weekday lunches, and 9,800 yen for weekday evenings, weekends, and holidays. We also charge a separate private room fee. |
Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables There is a smoking area outside |
Parking lot |
OK 13 units |
Space/facilities |
Comfortable space,Tatami seats,Horigotatsu seats |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu),Japanese spirits (Shochu),Wine |
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Food |
Particular about vegetable,Particular about fish |
Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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Location |
House restaurant |
Service |
Extended party hours (more than 2.5 hours) |
With children |
Kids are welcome(Babies are welcome,Preschool children are welcome,Elementary school students are welcome),Children menu available,Baby strollers accepted |
Website | |
Phone Number |
048-825-4777 |
昨年より伺い始めた薪能。本年は、段取りもよくわかり、より余裕を持って楽しめました。
献立も一品一品も、凝った部分や派手さはないけれど、どれも丁寧に準備され、落ち着く美味しさです。
お天気に恵まれ、冴え冴えと月明かりに照らされ、鈴虫の声も素敵な宵でした。