Official information
This restaurant is registered on Tabelog as a corporate member. Business information is released by the staff.
Restaurant name |
Kajuaru Furenchi Ami
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Categories | French、Western Cuisine、Wine bar |
Phone number (for reservation and inquiry) |
048-678-3700 |
Reservation Availability |
Reservations available |
Address |
埼玉県さいたま市浦和区東高砂町20-20 T-BRICKビル 2階 |
Transportation |
JR浦和駅東口から徒歩3分 269 meters from Urawa. |
Opening hours |
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Budget |
¥6,000~¥7,999 ¥3,000~¥3,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥10,000~¥14,999¥5,000~¥5,999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) Electronic money Not Accepted QR code payment Not Accepted |
Number of seats |
20 Seats ( カウンター4席、テーブル16席) |
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Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
OK |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed 近隣にコインパーキングあり |
Space/facilities |
Stylish space,Comfortable space,Wide seat,Sofa seats |
Drink |
Particular about wine |
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Food |
Particular about vegetable,Particular about fish |
Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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Location |
Secluded restaurant |
Service |
Sommelier,Take-out |
Website | |
The opening day |
2011.5.10 |
Remarks |
ランチタイムは、原則クレジットカード利用不可 |
ハレの食事で今日はフレンチ。こちらは浦和でも人気のお店ですね。ちょっとしたお祝いディナーなので、いちばん品数の多いコース(11,500円)を選びました。
こちらのお店のコンセプトはとてもはっきりしています。さいたま産の野菜をふんだんに使って、フレンチのスタイルで、比較的リーズナブルな料金で提供するということです。店名の「アミー」(フランス語で「友だち」)には野菜たちのことも含まれているかもしれないと、私は想像しています。
1皿目のアミューズ6種盛りから、すべてが野菜料理です。野菜の美味しい食べ方のヴァリエーションを、シェフも楽しみながら表現しているみたいです。
2皿目、季節野菜のテリーヌ&カンパチのマリネでは、最初、テリーヌもカンパチも姿が見えません。サラダ風に盛りつけられた野菜の下に隠れているのです。この野菜をひとしきり味わったころ、野菜のテリーヌと、その横にひっそりと置かれたカンパチが見えてきます。野菜のテリーヌはカブなどの根菜類が中心で、歯ごたえも楽しめるひと品。対する白身魚のカンパチは、脂もよく乗って舌触りのなめらかさが際立ちます。旨みもたっぷりです。
3皿目のサーモンのコンフィでは、お皿の上で、今度は最初からサーモンが目立っています。しかしこのサーモン、味付けは予想外にあっさり目で、バジルやコルニッションなどのソースが不可欠。むしろその下に置かれたジャガイモやズッキーニの方が、軽く炙られて香ばしく、印象的です。
続いて魚料理のメインとなる本日の鮮魚(この日はヒラメ)秋野菜のブイヨン仕立てとオマール海老のポワレ。秋野菜のブイヨン仕立てなるスープが、お猪口型の蓋の付いた急須で提供されて、松茸の土瓶蒸しを思わせます。ちょっとした遊び心ですね。このスープをヒラメや野菜類を盛りつけたスープ皿に注いでいただくわけです。
お皿の手前に据えられたオマール海老は、それ自体の旨みで文句なしに美味しくいただけます。問題は淡白な味わいのヒラメです。これには、彩りの如く載せられたトマトソース(カレー風味)とブイヨン仕立てスープのアシストが必要なようです。
このお皿では、最後に急須に残ったスープを蓋のお猪口にさしていただくという趣向があります。このスープ、ほんとに美味しかった。
次に鮑のブルギニョン風。フランス・ブルゴーニュ地方の名物エスカルゴ料理を意識したひと皿です。つまりニンニクやハーブ類の効いたバターソースで鮑をいただくのですが、ここでまたしても、主役の鮑は野菜の下に置かれています。今回は濃い緑色が目を引く甘長トウガラシと焦茶色に揚げられたレンコンが上に並んでいるのです。まるで主演の女優と男優のようではありませんか。とはいえ、味わいの主役はやはり旨みの詰まった鮑ですね。
そしてコースのメインディッシュとなる牛サーロインのステーキが続きます。
お皿上での配置は、いちばん上に緑鮮やかなルッコラの葉。その裏側にはさまざまな根菜類のソテが隠れています。そこから右下にサーロインのステーキ、そして赤ワインソース。左に目を転ずると八丁味噌とオリーブペーストのソースがひと筆引かれています。
お皿をサービスしてくださったシェフのアドバイスは、お肉と野菜をお好みのソースでお召し上がりくださいとのことでしたが、私の好みで申し上げると、お肉はやはり赤ワインソース。対して野菜は、圧倒的に八丁味噌のソースが美味しくいただけました。
シェフに伺ったところでは、これらの野菜の多くはご自身の農園で栽培なさった作物とのこと。その野菜愛がこのコースに表現されているのだと思った次第です。
ここまで言及できませんでしたが、以上の料理には極めて重要なパートナーが付き従っていました。つまりワインのことです。
こちらのお店では、お料理に合わせてグラスワインを用意しています。あらかじめ欲しい杯数を申告しておくシステムですが、途中で数を変更することもできるみたいです。私はコースの構成から推測してスパークリング1、白2、赤1かなと考え、4×glass(3,300円)をオーダーしました。
実際に出していただいたワインは次の通り。
⚫︎スパークリングはシャンパーニュ(ノンヴィンテージ)
⚫︎白の1杯目はロワールのソーヴィニオン・ブラン(2022年)
⚫︎白の2杯目はブルゴーニュのシャルドネ(2019年)
⚫︎赤はボルドー(2018年)
いずれもいい状態で、お料理をよく引き立ててくれました。
この後、デザート、コーヒー、プティフールと続き、いずれもたいへん美味しくいただいたのですが、ここまでの記述がだいぶ長くなってしまったので、それらについては割愛いたします。
なお、お料理やワインのサービスはとても丁寧で心地よく過ごせたことは、記憶に留めておきたいと思いました。
また、こちらのお店には「お野菜のコース」というメニューも用意されていて興味をそそりますが、シェフがおっしゃるには「このコースをご希望の際は前日予約をお願いします」とのことで、これも付記しておきます。
ということで、野菜中心のフルコース、楽しく、美味しくいただきました。ご馳走様でした〜