Restaurant name |
Sobadokoro Yoshida
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Categories | Soba |
Phone number (for reservation and inquiry) |
03-6264-5215 |
Reservation Availability |
Reservations available |
Address |
東京都中央区銀座6-4-12 KNビル 2F |
Transportation |
東京メトロ 日比谷線 銀座駅 4分 286 meters from Ginza. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥1,000~¥1,999¥1,000~¥1,999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted (Diners、JCB、AMEX) Electronic money Not Accepted |
Number of seats |
62 Seats |
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Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed |
Occasion |
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The opening day |
2016.2.12 |
Remarks |
「コロッケそば」発祥のお店 |
久々に有楽町での映画鑑賞。
時刻は未だ11時半ということで、ふだんは混みあっていて避けることを余儀なくされていたお店への直行を目論んだのだが、今どきの銀座の人出はそんなに甘くなく、結局はまた、あてもない旅を余儀なくされることになってしまった
<R5.12.9>
ほどなくしてビルの2階に入っているそば屋を見つけ、そこで旅を終えることを決心してお店への階段を探したが一寸分からなく、非効率な気もしたがエレヴェータの釦をpush !
するとおじさんたちふたり組が追っかけ乗り込んできて、でも銀座という街柄かその御方たちはさすが紳士。お店への入店を追い越さぬよう、私を先にと促してくれて、さらに鉄箱を出て一寸左右どちらかと迷う私に、こちらですよ ! と、その方向を指し示してもくれたので、わざとらしさ満点である(こらっ !)、暖簾を割りつつ飛び石の中に浮く引き戸を引くというその演出された儀式を、わりかしスムースにこなすことが出来た
「よし田」
「はいお一人様、こちらでいかがでしょうか ♪」
未だ早い時間だがそれでも数組の先客があり、しかし人差し指を一本立てた私を、花番さんが流れるように4人掛けの卓へと促してくれる。雰囲気的にやや殺風景な気もしたが、φ25ほどの木を曲げ、ひごで編み止めされたフレームを持つ椅子の風情が、その大部分をキャンセルしてくれていた。
花番さんが、今日のBランチのどんぶりは、鱚のなんとかだと教えてくれたがうまく聞きとれず、恐らく鱚天ぷらのどんぶりなのだろうと想像したが、聞き返すことはせずに、グランド品書きをあたってみることに
“かき揚げ丼” @1,500
お店の雰囲気柄、場所柄、お茶碗程度のものが出てきた場合の対処を予め考えての注文。
やって来たそれはお茶碗とまではいかないまでも、思っていた通りに上品なもので、それに応じて“抹茶アイスクリーム”、または“もりそば”で補強しようという作戦を立てていたが、即座にこれは“もり”案でいくことになるな、と覚悟が決まった。
剥きの小海老は“らしからぬ”半透明のもので、ご飯もちょっとゆるめかなぁ、とも思うが及第点のかき揚げ丼。
パプリカ(赤ピーマン ?)の肉厚さがfreshで美味しかったが、それ言っちゃあお終いなんだけど、さつま芋の天ぷらのほうがおれは好き ♪
それよりもお新香の秀逸さと、とりわけ玉ねぎと大根のお付けが抜群だなぁと感心しつつ、経済的にビビりながらもままよ ! とばかり、「もりそばください !」をやっちまったぼく ……
“もり” @660
「おそばにはおにぎりが付きますが、いかがですか ? こんな小さいものですが」
「…… ください」
同じ屋号のお店がどこかの地下になかったろうか ? 大手町だったっけかなぁ ……
「満留賀」さん標準仕様の“生そば”をかなり真っ当にしたような、しかし大衆そばをまったくbreakthrough出来ていないおそばが同じく上品な盛りで舞い降りて来たときには、そんなに食えるだろうかと葛藤しつつも、毒を食らわば皿までもとやってしまったゆかり色も鮮やかなおにぎりが、寧ろ心強く感じたほど。
それほどスパルタンでないつゆと完成形大衆そばのマッチは、肉厚の猪口にたっぷりとそばの尾っぽを浸すほどに相乗し、透明な湯とともに衒(てら)い、また凄みの無いこの和(なご)みというものに、界隈のお客さんは騙されて(こらっ !)通ってくるのだろうなと腑に落ちた。
なにより、久しぶりに“花番”さんと呼ぶに値するパフォーマンスを発揮するホールの女性を見つけることが出来、感心させられたということをここに強調しておきたい
その後、私としたことが今まで未観であった「戦場のピアニスト」を鑑賞。
私とロマン・ポランスキーとの相性のぎこちなさについてはこれまでにも述べさせていただいているが、それが何なのかを考えたとき、それぞれの作品の根底に一貫し、細々とながらも決して途絶えることなく流れ続ける女々しさ、というものなのではなかろうか、という気がしてきた。
勿論、カンヌ/パルムドール作品。出来栄えそのものにケチをつけるつもりなど毛頭ないのだが、私の中では「なんとかのピアニスト」という観点からは「海の上のピアニスト」に、そしてまたユダヤ人とドイツ将校との絆という観点からは「愛の嵐」に、それぞれ軍配が上がってしまうのだ
でも今回勉強になったことがひとつあって、これは「愛の嵐」にもそんな描写があったが“苺ジャム”というものが、平時でれば別段とるに足りないものなんだけれど、とことん空腹に追い詰められたとき、その苺色の放つ魅力が最大限にまで引き立つ ! ということかな ……
人間は水と塩があれば1週間は生きられると死んだおばあちゃんが言っていたが、固いドイツパンでも苺ジャムがあれば、人間は1~2ヶ月は生きられるのではなかろうか。
まあそれ以上になると、木村屋さんの餡バターとか、ヤマザキパンの大きなハムタマゴがとかが必要になってはくるけどね ……