Official information
This restaurant is registered on Tabelog as a corporate member. Business information is released by the staff.
フカヒレで逝きし人を偲ぶ
今日は絶対に食べなきゃいけないものがある。
6ヶ月目の今日の昼。維新號の銀座新館にやってきてお店の人にお願いをした。
ランチタイムでお忙しいとこ。ここのフカヒレの煮込みが大好きだった人を偲んでどうしても食べたいんです。
時間と手間のかかる料理でご迷惑かもしれないけれど…、と事情を説明。小さな個室に案内されて、少々お待ちくださいませと。
せっかくだからもうひとつのオキニイリ。押し豆腐をたのんで待った。
ここの押し豆腐は香菜が入っていない醤油味。千切りにした生姜が味と食感のアクセント程度に混ぜられ仕上がっている。
香菜嫌いの彼にはこれがうれしかったようで、いつもたのんでオンザロックの紹興酒のお供にしてた。今日は代わりに普洱茶。
20分少々経ちましたか。大きな土鍋が運ばれて、こちらでよろしゅうございますか…、と。中にはプクンプクンと大きく沸騰するゼラチンたっぷりのブラウンソース。分厚く大きなヒレがゆったり横たわる。まさにこれです…、これを食べに来たんですと言った途端に涙がポロリ。
思う存分、お好きにここをお使いくださいと花巻、ご飯に黒酢を置いてボクをひとりにしてくれた。
ざっくり戦意が歯切れるフカヒレ。プルンとしていて表面スベスベ。オイスターソースに鶏ガラスープ。金華ハムの旨味に風味。それらさまざまが渾然一体となってひれと一緒に口の中にやってくる。
いろんなお店がそれぞれ趣向を凝らしてフカヒレの姿煮を作っているけど圧倒的にここのフカヒレの姿煮がボクにはおいしい。それはタナカくんも同じ意見で、新宿の維新號がなくなってから食べられずにいたものでもあった。
ご飯に乗せるとご飯がスベスベおいしくなって、花巻にたっぷりまとわせ食べるとまるでソースが硬い塊みたいに感じるステキ。やっとこうして食べられたよ。おいしかったよ…、って言いながらでも本当は一緒に食べたかったと鼻をすすって泣いちゃった。
Restaurant name |
Akasaka Ishingou(Akasaka Ishingou)
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Categories | Chinese、Dim sum、Seafood |
Phone number (for reservation and inquiry) |
050-5571-6019 |
Reservation Availability |
Reservations available |
Address |
東京都中央区銀座8-2-12 東京華僑会館 B1F~2F |
Transportation |
3 minutes walk from JR Shimbashi Station / 3 minutes walk from Exit 5 of Shimbashi Station on the Ginza Subway Line / 3 minutes walk from Uchisaiwaicho Subway Station 331 meters from Uchisaiwaicho. |
Opening hours |
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Budget |
¥10,000~¥14,999 ¥1,000~¥1,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥6,000~¥7,999¥1,000~¥1,999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted (JCB、AMEX、VISA、Master、Diners) Electronic money Not Accepted QR code payment Accepted (PayPay、d Barai、au PAY) |
receipt |
Invoice-compliant receipts can be issued Registration NumberT2010001009013 *For the latest registration status, please check the IRS Invoice System Qualified Invoice Issuing Business Publication website or contact the restaurant. |
Table money/charge |
サービス料:10% |
Number of seats |
100 Seats ( 11 private rooms, 9 general tables) |
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Maximum party size | 70people(Seating)、80people(Standing) |
Private dining rooms |
OK For 2 people、For 4 people、For 6 people、For 8 people、For 10-20 people、For 20-30 people、Over 30 people We have private rooms of various sizes, so they can be used for a variety of occasions such as entertaining, welcome and farewell parties, dinners with friends, and anniversaries. |
Private use |
OK Over 50 people |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed Nishi Ginza parking lot 10% discount ticket available |
Space/facilities |
Comfortable space,Free Wi-Fi available |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu),Japanese spirits (Shochu),Wine,Cocktails |
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Food |
Allergy labeled |
Occasion |
Business |With friends/colleagues This occasion is recommended by many people. |
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Service |
Extended party hours (more than 2.5 hours),Take-out |
Website | |
Phone Number |
03-3575-0611 |
Remarks |
Service charge: 10% |
維新號のフカヒレの土鍋煮込みが大の好物。
なにか目出度いことがあると行ってた。贔屓は新宿の店だったけどそこは閉店。代わりに銀座の店にくる。
時間のかかる料理です。のんびり待とうと、まずは前菜。20種類ほどの料理の中から好きなものを三種選べるというので、蒸し鶏、クラゲに酢漬けの白菜を選んでたのむ。ここで前菜をたのむときには大抵この組み合わせ。特に蒸し鶏に添えられているネギの油和えが大好物で、何がなくてもこれさえあれば飲めるんだよね…、って紹興酒のオンザロックをぐびぐび飲んでた。
お昼に飲むことも多かった。
さすがにちょっと気がひけて「大人の麦茶」だと思い込むことにしていたんですネ。
「あれ、この麦茶ってお酒の味がなんだかするよ…、不思議だネ」ってとぼけて言って笑ったりした。
なつかしい。
そしてメインのフカヒレが来る。
下皿を従えた蓋付きの土鍋。蓋を開けると大きなフカヒレの姿が一枚。粘り気をもったソースがプクンプクンと沸騰している様が、湯気の向こうに見てとれる。
飴色の太い繊維がくっつきあって三日月の形をなした分厚く大きなフカヒレも、膨らむ泡にあわせてぷくぷく揺れる。ヒレの繊維はすべすべで、噛むとざっくり歯切れてぷるんと歯茎や奥歯を撫でる。
うま味たっぷりのソースに混じったゼラチン質がねっとりと唇や口のすみずみ潤し気持ちをとろかしていく。
ご飯をもらってヒレとソースをのっけて食べるのがオキニイリ。ヒレだけ食べるより口の中がニギヤカになり、ソースをまとったご飯の粒がコロコロ転がるように口のすみずみ撫でていくのがオモシロクっておいしくて。
黒酢を垂らすとソースのうま味にくっきりとした輪郭がつき、酸味が甘みをひきたてる。
ヒレを食べ終えソースもほとんど食べたところでご飯を入れてリゾットみたいにして食べる。フカヒレの土鍋煮込みはこれを食べるためにあるのかもね…、って贅沢この上ないこと嘯き器を舐めたようにキレイにしてた。今日は倣ってキレイに食べた。
おいしいなぁ…、おいしいねぇ…、って言い合って互いの笑顔を見ながら食べるフカヒレはシアワセに満ちたゴチソウだった。サービスのタピオカミルクもなつかしい。