西池袋1丁目、「吉野家 池袋北口店」。【10th】
生涯通算で、きっと最も食べている外食の一杯。
吉野家の牛丼である。
丼モノだけにとどまらず、ラーメンを含めてもそうだろうと思う。
天下一品のこってりラーメンも、かなり追随すると思われるが、吉野家の牛丼にはかなわない。
「牛丼特盛・だくだく」(778円) ―― 写真の通り。
吉野家オタクではないが、熱烈なる吉野家ファンであるから、その日の自分のコンディション通りの注文ができる。
この日は、「だくだく」である。
今までも、吉野家各店のレビューで書いてきたように、ホントは、「つゆのだくだく」「つゆだく」でなく、「つゆ抜き」「完抜き」の方が、吉野屋の牛肉のほろほろとした脂身との相性が良いのはわかっているが、たまに食べたくなるのである。
写真の通り、この店、下方1㎝程度は、つゆがたまる感じである。
「~は飲み物」などと言うが、記憶にある限り、40年以上昔からまさに飲み物だった。
紅生姜を添え、吉野家特製七味をふりかける。
幸せな時間のはじまりである。
ハフハフと、一気にかき込む。
舌で味わい、喉で味わい、腹で味わい、脳でも味わう。
身体全体がホカホカしてくる。
そう、身体全体で味わっているのだ。
うん、満足。
ごちそうさまでした。
最近の吉野家のつゆの味わいは、やや純粋な醤油感から遠くなった。
近年のどの食べ物もそういう傾向があるのだが、旨みやダシ感を優先するがあまり、素朴な味わいから遠くなっているような気もする。
もちろん、吉野家としての味わいの方向性、クセの方向性は変わらないのだが、いろいろな技術の進化とともに、簡略化されているような感じを受ける。
昔の冷凍・冷蔵技術での肉の状態では、解凍からの時間経過に伴って醬油を強くしなければならなかったのだが、今はそこまで醤油を立てなくても肉の状態が長時間良いから大丈夫なのであろう。
技術の進化は、懐かしい味わいを失くしていく…。
そんな気もした。
(文責:京夏終空、2021.12.29)
(49件/3.13)
西池袋1丁目、「吉野家 池袋北口店」。【10th】
僕の地元・池袋弁当「吉野家」編。
と、書き始めたが、地元はシリーズ化するつもりは無い。
普段から、購入して食べているからだ。
単純に比べるコトも難しい。
平日昼間の弁当では、圧倒的に「味千両」なのだが、いつも同じ、あのバカデカい「唐揚げ弁当」ばかりなので、その度ごとにアップできていない。
「キッチンオリジン」もあまり代わり映えがしない。
で、吉野家。(笑)
一般的には、もっと代わり映えがしないのかも。
吉野家ファンではあるが、厳密に言えば、吉野家の牛丼ファンなのである。
牛丼、牛皿と白メシは食べるが、他のモノは滅多に食べない。
ちょっと珍しいモノに手が伸びた。
「新W弁当・生野菜サラダ付き」(721円) ―― 写真の通り。
ご飯大盛無料で、もちろん。
「牛皿」+「牛カルビor豚生姜焼き」で、「牛カルビ」を選択。
2021.2.20にアップした吉野家南池袋店では、こう書いている。
『まだアップしていないが、ちょっと前に、ステイホームで、このW定食の弁当を買って食べたコトがある。
ご飯増量無料で645円、生野菜サラダを付けても721円で、ずいぶんCPが良いと感じた。』
そう、コレ、かなりガッツリくるのである。
だから、安いと感じる。
さらに、お店だと、ご飯大盛だけでなく、お代わりも無料なのである。
『さて、その弁当のとき、吉野家のカルビもなかなかやるなと思ったのである。』とも書いている。
そう、牛丼のタネ専用の僕からすれば、他のモノで大きく納得したのは初めてかも知れない。
あの、アメリカ牛輸入停止になったときは、特別に、牛鍋風のモノに甘んじてはいたのだが…。
満足。
ごちそうさまでした。
※下書き整理に伴うアップ。
(文責:京夏終空、2021.3.18)
(45件/3.14)
西池袋1丁目、「吉野家 池袋北口店」。【10th】
とうとう池袋西口、最期の吉野家になってしまった。
ロサ会館の店が無くなり、後からできた西口店も無くなった。
※下書き整理に伴うアップ。
この日は、うな重に牛小鉢というパターン。
吉野家のうなぎのレベル、ちょっと落ちてきたか。
元々、高くは期待していないが、ソレでも、もう少々堪え得る味わいだったように思う。
奮起を期待する。
牛小鉢の方は、いつものこの店の牛丼のタネの味わいで、ガッツリ食べる。
この店、他店より、やや濃い感じがするのは不思議なのだが、いつも遅い時間帯だからか?
小鉢も、ツユだく、言える。
ごちそうさまでした。
この店、思い起こせば、僕が、この食べログを始めて100軒目に躊躇いながらアップした(満を持してアップしたとも言えるが(笑))店だった。
本稿は、特別バージョン。
悪しからず。
この件は、日記、「賛否両論・否否暴論№8」に書いた。
(文責:京夏終空、2021.3.3)
(45件/3.14)
拝啓 吉野家 様 ―訪問100回以上(他店含む)【10th】
まさかの「吉野家」レビュー。
でも、自分自身と食の関わり上、どうしても避けては通れない「吉野家」。
結論からいって、ファンです。「吉野家」の。
いや、厳密に言えば「吉野家の牛丼」のファンである。
牛皿とお新香は食べるが、他のメニューはほとんど食べない。
年間、何十食食べているか知らないが、今月だけでも、もう4回は来ていると思う。
せっかく「吉野家」を語るのであれば、築地1号店という考えもあったのだが、二度ほど行ったっきりであまり馴染みがないので、一番お世話になっているココ「池袋北口店」にした。
ところが、吉野家の牛丼を初めて食べた場所が思い出せないでいる。時期も定かでない。高校時代は普通に食べていたから、中学時代か?はたまた小学時代か?いずれにせよ、38年~35年位前かと推測される。
「牛丼」 ―― このシンプルで、かつ奥深い食べモノ。
そして、「はやい、やすい、うまい」の原点でもある「吉野家」。
僕には、他の牛丼屋の看板は目に入らない。
吉野家の牛丼こそが、牛丼だ。
オカンに食べさせて、同じモノをつくれとせがんでつくらせたり、でも納得できなくて、今度は自分でレシピを調べて、アメリカ牛のショートプレートをブロックで仕入れて、白ワイン使って煮込んでみたことはいいものの、1杯の原価がどう考えても800円以下にならないと諦めたり...。
今回は、牛丼特盛つゆだくとお新香でお願いした。
ココの店の「つゆだく」は、他店の「だくだく」と「つゆだく」の中間くらい「だくだく」に近い。また、煮込みが深い。
店員は入れ替わっているから、伝統的にそうなのかは不明であるが、長らくそんな感じである。はたまた、行く時間が深夜が多いからなのかも知れない。
煮込みが浅い店のシャキシャキタマネギもウマいと思う時があるが、基本的にはよく煮込んであるほうが好みだ。総じて、他店よりも味が濃く、しょっぱく感じると思われる。
特製七味唐辛子を軽くふりかけ、半分くらいいったところで、紅ショウガをガッツリ入れて一緒に食す。肉とご飯の配分を間違えぬよう、また、器を必要以上に汚さぬよう、なるべくキレイに食べる。
また、お新香は薄味で、お茶ともよく馴染む。
何回かに1回は、牛皿と白飯で食べる。
このとき、おかずとして純粋に牛肉の味を味わう。
この食べ方もまたいい。おかずを口に入れ、そして白飯をかき込む。牛肉をよく噛みしめて味わう。
この肉の味は吉野家にしかない。
同業他社と張り合う必要性なんて何もない。こうして、食べると牛肉の味の差は歴然とする。そして、やはり吉野家でなければダメなんだと再認識することが多い。
この味をこの価格で提供できる吉野家のスゴサも同時に感じる。
ただ1点、どうしても最近気になるのは、以前に比べ、微妙にではあるが肉の脂身が少なくなったような気がするのは僕だけだろうか。それとも、この店は煮込み過ぎている感があるから脂が落ちてしまうのだろうか。
最近は、ココばかりで、そう感じてから他店で食べていないので、今度、食べ比べてみようと思う。同じ池袋西口のロサ会館の1階にも吉野家は在るのだが、どうしても利用が深夜になることが多く、24時間営業でない店は利用頻度が当然少なくなる。
中学時代、「吉野家」がつぶれる?
えっ、困るよぉ~って思った記憶もある。
また、ちょうど10年位前にアメリカ産牛肉の輸入禁止で牛丼が食べられなくなり、こちらは瀕死の状態で待ち焦がれたこともあった。
あの時は、どうやって飢えをしのいでいたか頭が朦朧としてあまりよく覚えていない。(ちょっと、大げさかぁ。)
でも、吉野家の牛丼は、ある意味確実に僕の身体に沁み込んでいる。
京都の太秦には吉野家が無かったから、バイクとばして円町まで人数分よく買いに行ったなぁ。
なんだか特に冬が多かった気がする。
牛丼の温かさが身体にも心にも伝わってきて、ちょっと幸せな気分になれたなぁ。
東京、有楽町高架下の吉野家。ある人は、1号店につづき、「聖地」と呼ぶ。
山手線と有楽町線の乗り換え時に、よく行った。スゴイ回転率の吉野家。昼時ともなれば、すぐ後ろに待ち客が立って、次から次へと客が回転する。「はやい、やすい、うまい、そして客もはやい」そんな感じの店だった。最近行ってないなぁ。
その他にも、日本各地30~40店舗は行っているだろう。住んでいた場所や、職場があった場所はもとより、長旅でご当地グルメに飽きたとき、深夜どこも開いてないとき、移動中の幹線道路沿いで見かけたとき、そして何より、「牛丼」が食べたくなったとき、あのオレンジ色の看板がやさしく微笑みかけてくれ、「吉野家」はいつも万全の態勢で僕を迎え入れてくれた。
感謝しています。「吉野家」さん、ありがとうございます。そして、今後ともよろしくお願いします。 敬具
※ 評点は、自分でつくってみた経験上、CPが4.5以上にならざるを得なく、総合4.0とした。(大分、ひいき目)
また、他の牛丼屋に喧嘩を売っている訳ではないことを申し添えます。
(2013.8)
(※写真は、後日掲載。)
Restaurant name |
Yoshinoya
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Categories | Gyu-don (Beef bowl)、Izakaya (Tavern) |
03-5979-5075 |
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Reservation Availability |
Cannot be reserved |
Address |
東京都豊島区西池袋1-24-1 |
Transportation |
池袋駅北口20b出入口から80m / 徒歩1分 211 meters from Ikebukuro. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget(Aggregate of reviews) |
~¥999~¥999
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Method of payment |
Credit Cards Not Accepted Electronic money Accepted QR code payment Accepted |
Number of seats |
40 Seats |
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Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed |
Space/facilities |
Counter |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu) |
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Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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With children |
Kids are welcome |
Website | |
Remarks |
吉呑みチョイ |
地元でも、もちろん、「吉野家」。
地元の吉野家は、他店より高評価である。
もちろん、ほとんど知り尽くした街で、あえて選ぶのであるから、かなりの吉野家の牛丼の口になっているからでもある。
ソレに、気持ちが入ってからの、圧倒的な移動時間である。
「牛丼・アタマの大盛」(547円)+「あさり汁」(173円) ーー 写真の通り。
この店は、いままでもさんざん書いてきたので繰り返さない。
出会ってから50年近く経った今もまだ、何ら変わらず愛し続けている。
かけがえの無い幸せな時間なのだ。
出会えたコトに感謝もしている。
ごちそうさまでした。
吉野家よ永遠なれ。
(文責:京夏終空、2022.3.12)
(50件/3.12)