Official information
This restaurant is registered on Tabelog as a corporate member. Business information is released by the staff.
「和魂漢才」の中国料理を楽しむ
広尾と南麻布の間。
高級住宅街の一角にある一軒屋レストランです。
シェフは、「麻布長江」「龍吟」での修業経験があり、中華の大胆さと懐石料理の
繊細な要素を併せ持つオリジナリティ豊かな料理を供してくれます。
この日は、日曜の昼の18000円コースでお願いしていました。
アミューズと13品からなる構成です。
1Fはテーブル席、2Fには個室があります。 もうすぐ個室を増築するそうです。
コースには、ワインペアリング、お茶ペアリング、ミックスペアリングを
付けられます。
中国茶には、一方ならぬ興味があるので、お茶ペアリングで。
1、アミューズ 茶油素麺
玉露(クーリン茶)と上湯スープに、三輪素麺です。
清涼感のある一品。
① 茶 「茶膳花」 東方美人のスパークリング
泡を馴染ませてから供しているそうです。
2、毛蟹竹孫 北海道産毛蟹を絹笠茸に詰めて、玉子とじに。
絹笠茸のふわっふわの食感が楽しいです。
3、叉焼 広東式で、水あめで。
苦瓜、茗荷、大豆を香辛料炊いたものと。
4、海蠞皮 くらげ
くらげの頭と足、甘酢、アオサ海苔、とろろ
くらげの食感の違いがいいです。
② 茶 緑茶
安徽省、太平猴魁(たいへいこうかい)
長い茶葉で、押し花のようにプレスしています。
2017年春摘み。 雨が少なく、旨みが凝縮。
グラスに、茶葉だけ先に入れ、そこに湯を注いでくれます。
ほのかな甘みが。
③ 茶 鉄観音
これは本当に上質な鉄観音でした。
5、明蝦春捲 車海老真薯の春巻
桜海老も入っています。
頭を炒めた海老油で。
ふわっと巻いた衣がさくっさく。
④ 茶 雲南省、肉桂烏龍茶
深いローストです。
6、雉雲呑上湯 奥浜名の雉の極上スープ
雲呑、クレソン添え
雉の出汁と上湯が得も言われぬ品のあるスープに
7、四川排骨 大和豚スペアリブの四川 香り炒め
大和豚を蒸し煮して、コーンスターチをつけて
焼いています。
たっぷりの鷹の爪と朝天唐辛子、
赤、青山椒と絡めてあります。
心地よい辛みと香りが。
⑤ 茶 野菜春芽 青茶
8、箸休め メニューになかったのですが、
いちじくと話梅(ファーメイ)。
話梅は、梅の塩漬けを砂糖漬けしたもの。
9、紅焼排翅 ふかひれ姿煮
自信あり、とのことで、白湯だけで煮ています。
まったり、こっくり。 極上です。
⑥ 茶 高山金箭烏龍
10、荷葉功刀鱒 くぬぎさんが育てている鱒を、
モリーユ、夏草花と蓮の葉に包んで。
鱒の弾力と香りを楽しめます。
鱒の皮はチップスで。
⑦ 茶 文山包種茶
⑧ 茶 日本茶
京都の玉露 2日かけて出す凍り出し
甘味があり、するするっと入ります。
11、炒紅見菜 千葉 中台農園の紅ひゆ菜の瞬間炒め
無農薬の中国野菜を専門に作る農園の
紅ひゆ菜をシンプルに炒めて。
⑨ 茶 ハーブティ
麻椒(マージャオ)、ローリエ、シナモン、
レモングラス、ローズダマス
目の前にで抽出を。
12、孜然羊肉 NZ産羊肉炭火焼き クミンの香り
クセのない羊肉を、ちょっとエスニックに。
麻辣味(マーラーウェイ)、老虎菜(ラオフーツァイ、
グリーンペッパー)、パクチーで。
⑩ 茶 高山金箭烏龍 ホットで。
⑧と同じものを温で。
13、涼担担麺 冷やし担担麺
白ごまと豆乳、干しエビの出汁。
14、茘枝珍珠紅茶 台湾式ライチ紅茶とパール
ライチ紅茶のゼリー、ライチソルベ
15、温冷杏仁豆腐 二つの温度で。
杏仁豆腐はもともとは温かいものだった、とのことで、
昔のレシピで。
温は、吉野葛で。
これは、かなり楽しめました。
料理は、唸るものが多かったですが、サービス陣がまだまだ
追いついていないところ、多々。
例えば、素材やお茶の名前の漢字を確認しても、すぐ答えられなかったり、
料理担当とお茶担当の人の役割分担がきっちり分かれているので、
担当以外のことはまったくわからない様子。
お茶のマリーアジュとセレクトはかなり興味深かっただけに、より深く
勉強してほしいです。
雉のスープと、ふかひれは、心に残る奥深さがありました。
(漢字は、一部異なるものがあります)
Restaurant name |
Sazen ka(Sazen ka)
|
---|---|
Categories | Chinese |
Phone number (for reservation and inquiry) |
050-3188-8819 |
Reservation Availability |
Reservations available
営業中、店休日などお電話に出れない場合がございます。 |
Address |
東京都港区南麻布4-7-5 |
Transportation |
12 minutes walk from Hiroo Station on the Hibiya Line 14 minutes walk from Azabu-Juban Station on the Oedo Line 14 minutes walk from Shirokane-Takanawa Station on the Namboku Line 7 minutes by taxi from Ebisu Station on the JR Yamanote Line 7 minutes by taxi from Roppongi Station on the Hibiya Line 615 meters from Hiro o. |
Opening hours |
|
Budget |
¥50,000~¥59,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥80,000~¥99,999¥20,000~¥29,999
|
Method of payment |
Credit Cards Accepted (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) Electronic money Not Accepted QR code payment Not Accepted |
Table money/charge |
サービス料10%(個室の場合15%) |
Number of seats |
28 Seats ( 14 seats in the main dining area, 10 seats in two private rooms on the second floor, 4 seats in a private room on the first floor) |
---|---|
Private dining rooms |
OK For 4 people、For 6 people Private rooms on the second floor: 2 rooms for 4 and 6 people Private rooms on the first floor: 2 rooms for 4 people |
Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables Please refrain from smoking during meals, including electronic cigarettes. Thank you for your understanding. |
Parking lot |
not allowed |
Space/facilities |
Stylish space,Comfortable space |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu),Wine,Particular about wine |
---|---|
Food |
English menu available |
Occasion |
|
---|---|
Location |
Secluded restaurant,House restaurant |
Service |
(Surprise) Party accommodations,Sommelier |
Dress code |
Men are not allowed to wear shorts or sandals. Also, because we want you to enjoy the aroma of the food to the fullest, we ask that you also refrain from wearing perfume or cologne. |
Website | |
The opening day |
2017.2.10 |
Remarks |
Reservations for the following month begin on the 1st of each month. |
超予約至難店となり、
なかなか再訪がかないませんでしたが、
この度、御縁あって伺うことができました。
以前より、数段進化されていて、正直
驚きを隠せません。
広尾の閑静な住宅街。
お迎えの女性が、入り口で待っていて
くださいました。
この日は、1階奥のお席に。
着席するとすぐ、川田シェフがご挨拶に
いらしてくださいました。
折り目正しいその姿勢が、
すでに、日本一に輝くお料理を
語っています。
この日の内容です。
1,青山緑水
素麺と緑茶
あとから、茶のオイルを加えて。
すがすがしいスタートです。
2,酒酔大蝦
牡丹海老の紹興酒漬け
新鮮な牡丹海老に、
洗練された紹興酒で、
口の中でとろけます。
3,文蛤春巻
蛤と蕗の薹の春巻です。
春巻の皮が繊細で、さくさく。
まさに、春を巻いています。
4,香港焼味
目の前に、七輪が運ばれます。
網の上には、艶々に光を放つ
豚が。
まず、これをいただくと、
さらに、手羽先が。
先に揚げてあるそう。
別皿には、
大豆と独活。
5,山葵海哲
青々とした山葵の葉の間に、
山葵の葉を細かくカットしたものを
まぶしたクラゲが。
演出も、歯ごたえも楽しい限り。
6,雉雲呑湯
雉の雲吞スープです。
スープの品の良さにうっとりします。
7,清蒸虎福
蒸した河豚です。
中国醬油とナンプラーのソースを、
目の前で。
ここで登場した美しいナイフは、
釜朝商店さんのもの。
8,腰果鳩翅
四川風手羽先
鳥の形をした大きな器に、
山盛りの唐辛子。
その中に、手羽が隠れています。
見た目の迫力もあり、
豪快さも感じます。
手羽を持つための、蓮の葉が
用意され、それでいただきます。
別皿に、カシューナッツが3つ。
9,お口直し
苺の真ん中だけ。
苺を丸くくり抜いてあります。
サプライズのあるお口直し。
10、紅焼魚翅
フカヒレです。
気仙沼の青鮫。
黒酢を目の前で、2滴。
コクといい、風味といい、
食感といい、これ以上のものに
なかなかお目にかかれません。
スープに、ご飯を入れて。
もう、なにも言えません。
11、今日時菜
菜の花、豆腐、蟹
12、茶禅排骨
スペシャリテともいえる逸品。
大皿に、花のように美しく
盛りつけられて登場。
豚バラと茄子の超うす切りが
交互に重ねられ、
茄子の皮目には、細かい包丁が
入れてあります。
まさに、芸術。
しかも、この極薄で、手切りとのこと。
土鍋炊きのご飯が用意されます。
川田シェフのご親戚が、新潟で
作られているコシヒカリ。
13、清鶏湯麺
美しい出汁と麺。
別皿に、XO醤であえた毛蟹が。
14、デザート1
ココナッツアイス
キウイ
タピオカ
レッドグレープフルーツ
別グラスに、キウイソース
15、デザート2
杏仁豆腐 2種
冷温です。
16、白胡麻団子
17、野生白芽
お茶です。
専属の茶師がいて、
フロアーの一角で、
淹れています。
お供は、紹興酒 3種
・大越貴酒 30年
・石庫門 上海老酒 20年
・石庫門 上海老酒 30年
この順番で供していただきました。
石庫門 30年は、別格でした。
極める、ということの意味を
改めて、嚙みしめた宵となりました。
このクオリティを維持されるために、
どれほどの努力をしていらっしゃることか、
想像を超えます。
日本が誇る中華です。