Official information
This restaurant is registered on Tabelog as a corporate member. Business information is released by the staff.
Online booking
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Restaurant name |
Meno Sou(Meno Sou)
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Categories | Japanese Cuisine、Seafood |
Phone number (for reservation and inquiry) |
050-5592-7848 |
Reservation Availability |
Reservations available |
Address |
東京都新宿区神楽坂4-3 |
Transportation |
5 minutes walk from Exit B3 of JR Iidabashi Station 7 minutes walk from Exit 1 of Kagurazaka Station on the Tozai Subway Line 408 meters from Iidabashi. |
Opening hours |
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Budget |
¥10,000~¥14,999 ¥2,000~¥2,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥10,000~¥14,999¥3,000~¥3,999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) Electronic money Accepted (Transportation electronic money(Suica)、nanaco、iD、QUICPay) QR code payment Accepted (PayPay) |
Number of seats |
14 Seats ( 6 seats at counter, 8 seats at table) |
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Maximum party size | 14people(Seating) |
Private dining rooms |
OK For 4 people、For 6 people、For 8 people |
Private use |
OK Up to 20 people |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed Coin parking available nearby |
Space/facilities |
Comfortable space,Counter |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu),Japanese spirits (Shochu),Wine,Particular about Japanese sake (Nihonshu),Particular about Japanese spirits (Shochu) |
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Food |
Particular about fish |
Occasion |
With family/children |Business |With friends/colleagues This occasion is recommended by many people. |
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Location |
Secluded restaurant,House restaurant |
Service |
Extended party hours (more than 2.5 hours) |
With children |
Kids are welcome |
Website | |
Phone Number |
03-3267-8180 |
人ひとりしか通れない、石畳に風情ある細い路地裏にあった。まさにひっそりと佇(たたず)む、路地裏の隠れ家と言った表現がぴったりだった。
その日は友人のバースデー、会食の場を設けた。なかなかお互いの都合が合わず、今日、この日の会食までに、かなりの間が空いてしまった。
その日は午後から、休暇を取っている。
天気予報では、夕方から雨マークが表示されていた。昨日までの晴天とうって変わって、日差しがない分肌寒かった。
9分発の総武線に乗れば、待ち合わせた時間には間に合うはずだった。
扉をガラガラと開けると、すぐに調理場がある。
調理場前はカウンターで、数人が料理を楽しんでいた。
調理場の、店主と思われる男性、そして高齢の女性は、入るなりこちらを見た。女将に予約名を告げると、すぐに奥の仕切られた部屋を案内してくれた。
こじんまりしたスペースは、テーブルは2卓あり、そのひとつでは既に女性ふたりが会食を楽しんでいる。
落ち着いて静かな空間は、何故かゆったりとした時間が流れているかのようだった。
ここ“め乃惣”を調べてみると、必ず明治を代表する作家、泉鏡花の“婦系図”が登場する。この作品で“めの惣”という魚屋が書かれていた。これが神楽坂の老舗料亭“うを徳”を興した、萩原徳次郎氏をモデルにしていた。この“うを徳”の次男坊が、“め乃惣”の主だった。
料理は電話で予約した、ランチ限定、“結〜yui〜”となる。
呑まない友人は、台湾黒茶、自分はキリンラガーとした。
まずは“前菜”からの提供だ。蛍烏賊、もずく、厚焼き玉子と、お酒に合う料理で幕は開いた。
次はお造りの提供だ。
料理の提供の間合いは良い。客の料理の進み具合を、見ているのかも知れない。
ビールではなく、本来なら日本酒を合わせたかった。相手が呑まないこともあり、ビールで進めよう。
お皿に歪(いびつ)な揚げた、団子状の球体がふたつ提供された。
名物の“海老しんじょう”となる。熱々のうちに、急いで口にした。ホクっとした衣の中から、餡が口いっぱいに広がった。そして細かく割かれた海老の食感が、舌の上を心地よく泳いだ。
ビールがなくなったので、さらに一本追加しよう。
“茄子田楽”がテーブルに乗った。大ぶりの茄子に、味噌がたっぷり乗って食べごたえの良さを感じる。
茄子田楽には、よく米ナスを使う。長茄子を大型にした形をして、 皮がしっかりして、詰まった果肉は厚みがある。煮崩れしない特徴があって味噌田楽、茄子グラタンなどこってりした味付けに合う。
茄子田楽を食べ終えた頃に、ご飯、浅利の味噌汁、香の物が提供された。実はご飯か“涼風中華そば”を選べたが、この日はご飯の気分だった。
この日の〆に相応しい、会食で大団円を迎迎えた。
最後は、オレンジとイチゴでリセットした。甘酸っぱい、早春のひとときだった。
石畳の路地を抜け、もと来た道を歩いた。
キミは地下鉄、ボクはJRだった。何も話さなかったが、キモチは、キミへのバースデーの想いは、伝わったはずだ。
地下鉄のB3出口でキミと握手をして、ひとりJRへと向かった。