しみじみ美味しい・・・in 新富町
約1年ぶりの訪問となります。
その間、色々なお店を「通って」、感動あり、落胆あり、そして改めてここを訪れて、「ただいま」って心底思えました。
このお店はぶっちゃけ独り占めしたいです(^◇^;)。
お通しは6種類の品々。
例の見目麗しい茗荷の握り、蛸の柔らか煮、いさき、ばちこ、さつまいも、茄子のガクの部分の胡麻和え。
一つ一つがしみじみと美味しい・・・。
続いて暑い季節に潤菜と鮑。
鮑も華美にではなく、ほんのちょこっと千切りに。これがちょうど良い。
赤ずいきの餡掛け。
僕の中でここまで「ずいき」っていう食物と向き合うことってなかなか無いです。
生姜が良い塩梅に餡掛けにマッチして、それにしてもなんて落ち着くんだろう・・・。
雲丹のゼリー寄せ。
この「ゼリー寄せ」ってのがメチャクチャ美味しくて。一番出汁に鯛の中骨を加えて拵えたもの。
これ、どっかで売ってくれないかなぁ。。。
鮑と紫蘇の唐揚げ。
こんな風に素材の味をMAXに活かしながら、こんなにもエアリーでサクっとした食感で揚げられる技術があったら、毎日唐揚げでしょうね・・・。
お造りは鯛の松笠造りと赤穂の湯煎。
お醤油もポン酢醤油も酢橘も、とにかく全てが合いまくりでこれの5倍食べたい・・・。
お椀には鱧と冬瓜。
この季節の定番感が心地良い・・・。ホッとします。
鮎を蓼の酢と。
まあ、これも季節の定番感なやつですよね。どんどん弛緩していきますね(^^)。
そしてまた出ました、蓼の葉!これが目を覚ましてくれます!
ニシンと茄子。
京都の美味しいとこってなんでこんなにニシンがハンパなく美味しいんですかね・・・?
例の昆布を鰹出汁で泡立つほどかき回したのをトッピングした〆の出汁ご飯。
サラサラ〜っと。
やっぱ白米と出汁ってすごいなぁ。。。
日本人の原点の味がまさにこれなのでは!?っとすら思えます。
わらび餅。
プルンプルンのモチモチです。
どの一品が、ということではなくて、トータルでこのバランスというか調和というか。
これがハンパなく心地良いのです。
時代が変わって、原価が高騰してどんどん飲食店が値上がりしまくっても、和食にキャビアやらトリュフやらを振り撒いたり、映え重視の皿たちを出すお店がチヤホヤされまくっても、決してブレない、確とした芯、軸がある、とても貴重なお店だと思います。
そしてそれが、ただ舌の安心感だけでなく、心の安心や信頼、信用、絆を産んで、次の世代に紡いでいくのかもしれないなぁ、、、
なんて柄にもなく、高尚な事に思いを馳せながら、帰途についた次第。
とっても美味しかったですし、色々と整いました!
郡司大将、ありがとうございました!
ご馳走様でした!
シンプルで精巧な匠の味わい in 新富町
この日は会食でお取引様にこちらの席をご用意頂きました。
あの伝説の名店、京味さんのお弟子さんがやられているお店とのことで楽しみに伺いました。
頂いたのは下記です:
○八寸的な先付け:枝豆、葱、押し寿司、蛸のやわらか煮など
◎雲丹、鯛の出汁のジュレ
ー雲丹ももちろんですがこのジュレの美味しさがヤバいです
○芋茎
ーあまみとほんのりの苦味がいい感じです
◎無花果に味噌を乗せて
ー無花果にこんな食べ方があったなんて!味噌と合うんですね!目鱗でした!
○鱧と銀杏のあられ揚げ
○鯛の松皮造り、お刺身
◎鱧と冬瓜のお椀
ーこのお出汁はちょっと美味しすぎますね。じゅん菜なんかも入ってて、酢橘でちょっと後の方で味変なんかも楽しめます。毎日飲みたい逸品です。
◎鮎の塩焼きと一夜干し
ーこちら、希望者には頭と骨をキレイに取ってくださいます。僕は恥ずかしげもなくお願いしました(^◇^;)。それとこの一夜干しがまた絶品でした。
○賀茂茄子、海老・枝豆・鮑の餡掛け
○〆のご飯
ー白米と昆布と鰹節だけの味付け、昆布をめっちゃかき回してトロトロネバネバ!お茶漬けみたいで〆にピッタリです。
◎わらび餅
ープルンプルンのモチモチです。
流石名店の系譜という、本当にシンプルなんですが、ものすごく厳選された素材、念入りな下拵えがあってこその一品一品なのだろうなと感じました。
シンプルが故にお腹にスルスルっと入っていきます。
最後のご飯をおかわりしてお腹の調節をすることもできるのが良いですね。
いやぁ、美味しかったです!
ご馳走様でした!
Restaurant name |
移転Ajihiro(Ajihiro)
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Categories | Japanese Cuisine |
Address |
東京都中央区湊3-13-15 |
Transportation |
5 minutes walk from Shintomicho Station. 7 minutes walk from Tsukiji Station. 543 meters from Shintomicho. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥40,000~¥49,999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted (JCB、AMEX、Diners、VISA、Master) Electronic money Not Accepted |
Number of seats |
7 Seats ( Counter only, 7 seats) |
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Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
OK Up to 20 people |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed |
Space/facilities |
Comfortable space,Counter |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu),Particular about Japanese sake (Nihonshu) |
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Occasion |
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Location |
Secluded restaurant,House restaurant |
移転前最後の訪問になろうかと思います。
今宵もまた素晴らしき。
シンプルにしてしみじみと美味しい。
飾り気なく淡々と出される一品一品がどれも最大限素材の味を大事にしたもの。
なんだか心の底より安心して食せます。
郡司大将も多くは語らず、聞かれればちゃんと答えてくれて、とお客さまの半歩後ろな感じの接客姿勢も居心地良き。
軒先に干されていた自家製カラスミの食感も素晴らしかったですし、蟹も嬉しかったし、ほぼここでしか頂くことのない白芋茎は相変わらずパーフェクト、白子焼き、海老芋、お造里、お椀・・・からいつもの昆布出汁泡立てご飯に至るまで、正に死角無し!
来年は程近い新しきお店でのスタートとなられるとのこと。
またそこでしみじみと味わわせて頂くのを楽しみにしています!
本年もご馳走様でした!