Restaurant name |
Godaimenodaiwa(Godaimenodaiwa)
|
---|---|
Categories | Unagi (Freshwater eel)、Dojo (Loach) |
Phone number (for reservation and inquiry) |
03-3583-7852 |
Reservation Availability |
Reservations available
※ご予約はお早めにお願いします。 |
Address |
東京都港区東麻布1-5-4 |
Transportation |
地下鉄大江戸線赤羽橋駅、又は日比谷線神谷町駅より東京タワー方面へ徒歩5分 349 meters from Akabanebashi. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget |
¥8,000~¥9,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥8,000~¥9,999
|
Method of payment |
Credit Cards Accepted (VISA、Master、AMEX、JCB、Diners) Electronic money Not Accepted |
Table money/charge |
サービス料10% |
Number of seats |
75 Seats ( テーブル16席、座敷59席) |
---|---|
Private dining rooms |
OK |
Private use |
OK |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
OK 当店でご飲食された方は、東京タワーパーキングセンターを無料でご利用いただけます。 お帰りの際にお声掛けください。 |
Space/facilities |
Comfortable space,Wide seat,Tatami seats |
Drink |
Japanese sake (Nihonshu),Wine,Particular about Japanese sake (Nihonshu) |
---|---|
Food |
Particular about fish |
Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
---|---|
Location |
Secluded restaurant,House restaurant |
Service |
Take-out |
Website | |
Remarks |
※出前・おみやげ・通販あり。お届け範囲・お土産・通販詳細につきましては、お問い合わせください。 |
東京タワーの麓にある老舗のうなぎ屋「野田岩」さん。麻生のビルの谷間に佇む昔ながらの一軒家。およそ20年前に一度来たことがある。それ以来だ。
天然モノが入荷したと噂を聞きつけ、馳せ参じた。うなぎの大きさにより細かく料金設定がある。今回はほぼ1匹モノをオーダー。岡山産天然うなぎを堪能した。天然は¥2,000増しで¥7,480。
最近は、流通するうなぎのほぼ100%が養殖を占める。だから天然モノは希少中の希少。まだ少し時期が早いが天然うなぎを久しぶりに堪能した。お重が来るまで、お店の設えなどに目を配る。
待つこと約15分。お重とのご対面。初見は、見た目も、そして味でも、はたして美味しいという表現が当てはまるのか、という感じだ。
まず時期そのものが早めなため、まだ身が薄く脂の乗りは極めて少ない。さらに関東の蒸しで、より淡白な味わいが強調されている。だから白身の魚を食べている感覚に違い。最近の脂の乗ったうなぎを想像していると、きっと物足りなさを感じるだろう。
だが、この食材の凄さは、普通に味わうという域を超えている。パリッとした皮、ふわっとした身、などという表現からは程遠い全く別の代物である。
江戸前で天然モノを食すには、それなりの心構えが必要だ。味は淡白である上、脂も少なく味覚を最大限に開かないとその奥ゆかしい旨みは伝わってこない。いや、、もしかしたら、いくら味覚を開こうが、旨みは伝わってこないかもしれない。
そう、、今回天然物を食すことで普段の味覚が絶望的なまでに養殖物の餌食になっていると感じざるを得なかった。
正直、味覚に美味しさを感じるには、脂の乗りに依るところが大きい。それは動物実験でも明らかだ。それを推してまで、今回、天然うなぎの桁違いの凄さを、どうして感じたのか。それは、、食した後だった。満足感である。
実は、入店時、本館が結構混んでおり、待っている間、女中さんから、歩いて数分の別館を案内された。しかし、慌てて食べることもなく、そのまま待たせてもらった。いつもだったら、うなぎ屋の梯子よろしく、もう一食ペロリと平らげてしまう。だから、「よし、別館があるなら、梯子して養殖物と食べ比べよう」と目論んでいたが、食してみると、違うのだ。満足感があり、もうお腹が、一杯と言っている。これでやっと合点がいった次第だ。
なるほど、自然に近い食材は、少量でも満足する、ということ。飽食の時代の申し子になっていた自分を見つめ直した。
世の中、物価は上昇、給料は低迷。そんな中、コスパだけ考えて、食べ放題や飲み放題の店に走る。そして本当の食の在り方から、いつの間にか意識が遠のいてしまう。
今回の天然うなぎは、そんな食の在り方を考えさせられる逸品だった。
もちろん天然うなぎは希少であるから値段も高い。だがその味は、私たちに本物の凄さを教えてくれる。本物は出しゃばらず目立たない。そして奥底から心身を変えるチカラを持っている。そんなことを感じた一食であった。
食材に感謝。職人に感謝。自然の味に感謝。