Restaurant name |
Petit The(Petit The)
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Categories | Cafe |
03-5769-4661 |
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Reservation Availability |
Cannot be reserved |
Address |
東京都品川区東品川1-8-28 |
Transportation |
京急本線「北品川」駅より徒歩8分 374 meters from Kitashinagawa. |
Opening hours |
Business hours and holidays are subject to change, so please check with the restaurant before visiting. |
Budget |
~¥999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥1,000~¥1,999
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Method of payment |
Credit Cards Not Accepted Electronic money Not Accepted QR code payment Not Accepted |
Number of seats |
8 Seats ( テーブル2席×4) |
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Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed |
Space/facilities |
Comfortable space,Wide seat |
Occasion |
This occasion is recommended by many people. |
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Service |
Take-out |
With children |
Kids are welcome(Elementary school students are welcome) |
Website | |
The opening day |
2016.12.1 |
扉を開けた瞬間から、優しく穏やかで、凛とした空気と心地よい緊張感に満ちた店内。1テーブル空いている状態だったが、店主ワンオペなので注文をとってもらうまでに相当の時間を要した。ただ店主のたたずまいを見ていると、せっかちな性格の自分が、なぜか「早くしてくれ!」というような気持にまったくならなかったのが不思議だった。人間こうありたいと思わせるような、映画に出てくるような老紳士の店主。この方がセレクトして淹れる紅茶と、この方が自ら作られているデザート類が美味しくないわけがない。いや、いただけるのなら全然待ちますよ、というような気持にさせられてしまった。
紅茶はノーベル賞授賞式の晩餐会で供されるという、スウェーデンの「セーデル・ブレンド」をいただく。バニラのような甘い香りを感じたが、バニラではないのかもしれない。それ以外にも、何層にも重なる複雑な香りがする。香りは強い。でも何か特定の香りが主張してくるのではなく、みんなが香っている感じ。調和して、一言でいえば、甘い香りになっていて、強い個性を放っている。ティーカップはウェッジウッドのスウィートプラム。
デザートは北欧パンケーキ”プレッター”にした。クレープより厚く、パンケーキより薄い、だったかな?そんな文句がメニューに書かれている、もっちりした生地のケーキが2枚、レモンの酸味を感じるシロップでひたひたになっていて、生ハムと干しブドウが添えてある。砂糖のじゃりっとした触感が時々ほんのわずか、これがレモンの強めの酸味とあう。時々生ハムを巻いたり、干しブドウを巻いたりしながら、おかわりしたくなるような、初めてのデザートだった。
室内のしつらえも紅茶もデザートも、すべてに店主の血が通っているような、そんなお店だった。ファンが多いのも頷ける。別に言葉が多いわけでもなく、とりたてて会話が弾むというタイプでもないかもしれないが、そこにいるだけで空気が優しく変わるような店主に、ただ、会いに行く、ほかに予定はない...そんな心持で行きたいお店、ではないだろうか。私はまた、必ずリピートすると思う。