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This restaurant is registered on Tabelog as a corporate member. Business information is released by the staff.
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酒がものがたるもの
(初代)Mr.SAKEこと店主さんの仕事ぶりは、以前笹塚の兎屋にいらっしゃったお店の時から関心していました。その店主さんが満を持して五反田に出店されたと聞いて、早々に友人とお邪魔しました。桜田通りの三菱UFJ銀行脇の路地を入り、鍵型に曲がってそのまま進んだところにあるお店は、2階ということもあって気が付かないと行き過ぎてしまうかも。
カウンター6席、4人卓3つのこじんまりとしたお店なので、できれば予約したほうがいいでしょう。コースはお任せコース5000円の他、2500円の懐石前半セットがあり、いずれもワンドリンク付きで+3000円で日本酒を少量づつどんどん提供されるコースもあります。
SAKE Story という店名ですから日本酒がメインですが、日本酒しかダメなんていう堅苦しい雰囲気はなく、クラフトビールや焼酎などもあります。そして店名からも想像できるとおり、お酒を飲むだけではなくその周辺の物語を感じ取れるような工夫がいくつか。「旅する様に日本酒を」をテーマに定期的にテーマを掲げて、お酒だけでなく料理や器などもそろえられます。お酒もメジャーなものばかりではなく、地元流通のものやトライアルのお酒なども。訪れた時は「会津」がテーマでした。
今回は前半セットにアラカルトを追加していくことにしました。最初に出されるお通し御重だけでも飲ん兵衛的には食べでがあります。お蔵の話や料理との相性の話をざっくばらんに聞けるのがカウンター席のいいところ。状況が許せば店主さんと相談しながらあれこれいただいたお酒は奈良萬、会津娘、会津中将など、会津で焼かれた酒器でいただきます。
追加でどんちっち鯵のコンフィ焼きを。頭からバリバリと食べられるコンフィ状に焼かれたトロ鯵、これは美味い、そして酒が進みます。
個人的な意見になりますが、私は酒を呑むときは、できればそのお酒が醸されたお蔵のこと、土地のこと、その土地の人のこと、風景などを少しでも思うにしています。会津の酒ならば、鶴ケ城と城下町の細く鍵型の路地、米代川と猪苗代湖・磐梯山、山に潜む名も無き湿原、そして会津野菜や蕎麦・山菜などの幸、会津の三泣きと言われる会津独特のお人柄。本当は実際にその場所を訪れて飲むのがいいのですが、せめて頭のなかでそれを思い出してお酒をいただくことで、いっそうお酒が味わい深くなると思ってますし、きっと SAKE Story という店名にこめられた店主さんの思いと重なるところがあるのではないかと勝手に思っているのです。こちらのお店には、またあらためてお邪魔しなければなぁ。名物料理のすき焼きころっけもまだいただいてないし。。ごちそうさまでした。
Restaurant name |
SAKE story
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Categories | Izakaya (Tavern)、Nihonshu (Japanese sake)、Japanese Cuisine |
Phone number (for reservation and inquiry) |
050-5590-3821 |
Reservation Availability |
Reservations available |
Address |
東京都品川区西五反田2-17-8 浅見ビル 2F |
Transportation |
It's about a 4-minute walk from the west exit of Gotanda Station, but it's in a hard-to-find location on a back street. If you are unsure, please feel free to call us. 233 meters from Gotanda. |
Opening hours |
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Budget |
¥8,000~¥9,999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
¥10,000~¥14,999
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Method of payment |
Credit Cards Accepted (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) Electronic money Not Accepted QR code payment Accepted (PayPay) |
receipt |
Invoice-compliant receipts can be issued Registration NumberT8810643962621 *For the latest registration status, please check the IRS Invoice System Qualified Invoice Issuing Business Publication website or contact the restaurant. |
Table money/charge |
There is no service charge charge. |
Number of seats |
18 Seats ( 6 seats at counter, 4 seats at table, 8 seats in private room (4 seats x 2)) |
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Maximum party size | 18people(Seating) |
Private dining rooms |
OK For 6 people、For 8 people We have a private room that can accommodate 6 to 8 people. |
Private use |
OK Up to 20 people |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
not allowed |
Space/facilities |
Comfortable space,Counter |
Set menu |
All you can drink, All you can drink set-menus of three hours or more |
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Drink |
Japanese sake (Nihonshu),Japanese spirits (Shochu),Particular about Japanese sake (Nihonshu) |
Occasion |
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Location |
Secluded restaurant |
Service |
Extended party hours (more than 2.5 hours),Sommelier |
With children |
We only accept visits with children on Saturdays. We ask for one child per adult customer. |
Dress code |
Please refrain from wearing strong perfumes or those with tattoos that may make you feel intimidated. |
Website | |
The opening day |
2017.8.8 |
Phone Number |
03-6431-9198 |
Remarks |
This is a difficult to understand entrance to a very difficult to understand place. If in doubt, please feel free to call us. Bringing your own alcoholic beverages is 3000 yen per 720ml bottle. If you make a reservation that includes a full course of sake, you can bring your own sake for free. |
昨今の禁酒法、もといアルコール自粛ムーヴメントの中、心ある飲食店はランチ営業をされたりテイクアウトを充実させたりと、生き残りのために様々な模索をされています。
日本酒メインのこちらのお店も、現在はアルコール提供なしで営業されています。でも、ただノンアルコールでこれまでと同じ営業形態ではなく、酒造や食品メーカー、生産者とのつながりと営みを守るためにも、さまざまな工夫をされています。
私が訪れたときは、予約のみ数席の営業でうどんを提供されていました。メニューは、えびめん(白海老のビスク風せいろ)、すじめん(松阪牛すじせいろ)、そしてその両方が楽しめる二味せいろ。うどんは佐藤養助の稲庭うどん、酒粕は福島の会津娘、料理酒として仙台のあたごの松、料理米として神奈川の泉橋の酒米、お揚げは京都の平野とうふ、などを使われています。
料理を待つ間にノンアルコールビール(龍馬1865)で突き出しを楽しみます。守口漬などを口にすると本当は日本酒をいただきたいところですが、早くそんな日が戻ってこないかと思う一方、まずは今こうやってがんばられているお店や生産者たちを応援しなければ、とも思います。
メイン登場。うどんの上には白エビの素揚げときざみ揚げ。まずは香ばしい白エビとうどん、しみじみと味のあるきざみ揚げとうどんでした食べてみますが、うーんこれには普通の醤油系のつけ汁がほしくなります。次にオリジナルの汁で。松阪牛のスジ肉の旨味たっぷりのつけ汁は間違いのない美味しさですが、濃厚なビスク風に仕上げられた白エビのスープが素晴らしい。両方とも酒粕を使っているということですが、言われなければ酒粕とは気が付かないかもしれませんし、でも酒粕を使うことでうどんにあう味に仕上がっています。そして、これだけ濃厚なつけ汁と喧嘩せず、むしろ従えて主役をしっかり持っていく稲庭うどんがすごい。まるで小劇場で名優たちのヴィヴィッドな演技を見ているようです。
デザートにおつまみチーズケーキをいただきました。これも酒粕をたっぷり使っているそうですが、やはり酒っぽさはほぼ感じずしっとり落ち着いた和風のチーズケーキ。これはスイーツが苦手な飲兵衛の口にもあうでしょう。
2021/6にノンアルコールで営業を再開されましたが、2021/8末から再度休業に入られてしまいました。こちらのお店を含め、早く世の中大手を振ってお店でお酒が飲めるようになりますように。このおうどんは通常営業になってもいただきたいけれど、手間がかかりすぎちゃうかしら。。ごちそうさまでした。