珈琲店の終着地 : Koohiiten Kofuia

兼ねてよりとても気になっていたお店。マスターは今は無き吉祥寺「もか」さんで修行された後、此方を開業。「もか」さん系譜のお店では最も有名で、珈琲ファン憧れのお店となっている。
この度、満を持しての訪問。

《インドネシア（マンデリン スマトラ）》
ネルにて抽出。芳醇な香りと強いトロッと感がある。フレンチ程度の苦味、ワイニーとも少し異なる果実味、甘味をほぼ同時に感じられる。そのため味に厚みと丸みがある。後味はスッと抜けていく。今まで飲んできたマンデリンとは全く異なる味わいに驚いた！
珈琲の持つ、全ての味を凝縮したような素晴らしい味わい。

《イエメン（マタリ・モカ）》
ネルにて抽出。フレンチ程度の苦味と、ほぼ同時に華やかで複雑かつフルーティな強い甘みと強いコクを感じられる。余韻も素晴らしい。
先程のマンデリンとは味作りの工程が異なると感じた。こちらの方が王道的な味わいと言う印象。
豆によってここまで味の作りを変えられる、焙煎技術と抽出技術に驚いた。

《珈琲のエキス》
濃厚なミルクと甘み、それに負けない珈琲の苦味を感じられる。珈琲部分はかなりの濃度だが、苦味が丸く旨味と感じる。究極のミルクコーヒーと言える品。

《ブラジル》
豆を購入。フルシティとフレンチの中間程度の苦味と甘み、弱い酸味を同時に感じられる。マンデリン同様、厚みと丸みがあって素晴らしい。


今まで味わった事のない珈琲を頂けました。ハードルを相当上げていたのですが、それを超える素晴らしさに思わず唸りました！
訪問して良かったと心から思います。
店内は古き良き喫茶店と言った雰囲気で、居心地も良かったです。
珈琲は豆の生成や焙煎・抽出など、様々なものが今なお進化し続けており、終わりは見えていません。しかし歴史や唯一無二の完成された味わいを考えると、此方は珈琲店における終着地の一つであると強く感じました。
遠くても必ず再訪したいお店です。また珈琲豆は400gから電話注文できるようなので、定期的に購入します！
これからも永く続いて欲しいです。ごちそうさまでした。