こだわり : Ibushi gin

食べ物は定番メニュー以外のものがカウンター上の黒板にある。
旬ものが豊富でおいしそう。

この日は牡蠣は早々に終了とのことで、マリネをいただく。
くわいの素揚げは日本酒に合う一品。この後から家でもこれを作るようになった。

チーズの盛り合わせは、段原のフロマジュリー Pinot 広島店のものだそう。
発酵もの同志は、冷酒でも冷や酒にも燗酒にもよく合う。

テリーヌはワインのほうが合うように思った。

日本酒にこだわるだけあって、肴も工夫とひと手間加えられた日本酒によく合うものばかり。

でも日本酒だけではなく、他の酒類も豊富にあった。

お酒もメニュー以外のものが冷蔵庫にあり。その前で好きに選んで注文する。
時々、それはもっと飲み進めてからのほうが・・・、食後に近いほうが・・・など指導が入る。

広島純米燗酒推進委員会加盟店とかで、ほとんどのお酒を燗で飲むことを勧めている。
燗においしい酒はごまかしがないもの、だそうな。それを集めると山陰地方のものが多くなるそうだ。

基本はぬる燗ではなく熱燗をとのこと。燗の途中に少しづつのんで、同じお酒の温度による違いを楽しむことも一興と教わった。

お酒が変わるたびに、猪口を変えてくれる。
自分で好きなものを選ぶのはよくあることだけど、そのお酒をより味わうためのものが供される。

すこし黄色がかったお酒には、深川青磁の白磁に山里の鳥が飛ぶ絵があるもの。
これにお酒が入ると、ぼんやり黄色になって黄昏時の風景になるのだ、と。

細にこだわったお店だった。日本酒に対する一考を伺った。
でも、もうちょっと自分の好きなように静かに飲みたいかな。