古典技法(ふるき)を踏(ふ)まへ、新規性(あらたしき)を摸索(さぐる)。
"Tさま✨.:*゚:.。:."の訪問記(はなし)に觸發(いろめきた)ち、
熟々(つらつら)插繪(さしゑ)よりその技倆(ちから)を推察(うかゞふ)に、
「"星鳗(はかりめ)"の鮮美(よきあぢ)は敢(あ)へて噉(くちにす)るまでもなく、
"鷄卵炙(たまごやき)"も正宗・正統派(まとも)なるべし!」
かくして、疾(と)く、地圖(ちづ)と照合(てらしあは)せ、
市街(まち)の景觀(けしき)をも併(あは)せ調査(うかゞ)ふに、
浦和停車塲(ステンショ)より此處(こゝ)に到達(いた)る道程(みちすぢ)には、
栞(しをり)せしを含(ふく)め、懸想(きになる)見世(みせ)が幾軒(いくつか)。
「かくなる上(うへ)は、豫約(あらかじめせきをとる)までもなく、
當家(こちら)を第一候補(まづ、いやさきにたづ)ね、
無空席(あきな)くば、至近(ちかく)の"法國菜(おフランスめし)"でも、、」
と、勇躍(いさみたち)、中山道浦和宿(なかせんだうゝらわじゆく)に、、。
西洋土圭(せいやうどけい)十一字半(じふいちじはん)、
「御すし 宇佐美」なる白暖簾(しろのれん)潛(くゞ)りて肆内(なか)に、、。
莞忝(につか)と歡迎(むかふ)るは御内儀(おかみ)、
廚房(くりや)には主人(あるじ)、と云ふ陣容(かほぶれ)。
開店早々(くちあけ)ゆゑ、廚房前(つけばのまへ)に無人(ひとなし)と云へど、
食桌(めしづくゑ)へと案内(とほ)さる。
かゝるが故(ゆゑ)に、"點菜・嗜好(このみ)"を諦(あきら)め、
"一人前(ひとりまへ)"に、何個(いくつ)"が追加(くはふ)ることに、、。
"煮切醬油(にきり)"は引(ひ)かで、
各自(みづから)"桌上醬油(つくゑのうへまめびしほ)"以て調劑(あぢつけ)。
但(たゞ)し、
"星鳗(はかりめ)"と"煮纜魚(にいか)"には豫(あらかじ)め"煮詰(につめ)"。
内譯(うちわけ)は冩眞(ゑ)のごとし。
"甲烏賊(すみいか、=かふいか)"と"小鰭(こはだ)"は"新仔(しんこ)"。
"鰕(えび)"は、瀹(ゆが)き置(お)きたる活(いけ)の"鞘卷(さやまき)"、
i.e.,(すなはち)、"對蝦(くるまえび)"の仔(こ)。
因(ちな)みに、
"小鰭(こはだ)"が"鱅魚(このしろ)"の若魚(わかいを)なるは勿論(いふもさらなり)。
但(たゞ)し、古文書(ふるきふみ)の中(なか)には、
「京坂(にし)では"このしろ"、江戸(えど)では"こはだ"」と記述(しるす)ものも、、。
ともあれ、
"一人前(ひとりまへ)"に、"新仔(しんこ)"二種(ふたくさ)、
"鞘卷(さやまき)"、叮嚀(ねんごろ)に炰(や)きたる"炙鷄卵(たまごやき)"、
を含(ふく)む構成(なかみ、くみたて)は尊敬(うやまふ)に値(あたひ)す。
"甲烏賊(すみいか)"と"黃蓋鰈(まこがれひ)"はその儘(まゝ)口(くち)にするも、
一無過不足(すぎたるもおよばざるもなし)!
そも、"纜魚(いか)"に"柑橘類(ゆ、すだち、かぼす、のたぐひ)"は、
昔(むかし)の波斯(ハルシヤ)、今(いま)イラン・イスラム共和國(いらん)。
況(ま)して"錦巨勝(にしきごま)"とは、
笑止千萬(へそでちやをわかし、あざけりわらふほかすべなし)。
"黃蓋鰈(まこがれひ)"の身(み)は輭(やはらか)く、"鮮(うまみ)"有(あり)。
これを怪訝(いぶかる)に、「"海帶醃(あらめじめ)"にして厶(ござ)りまする。」と。
妄(みだ)りに"昆布(ひろめ)"の味(あぢ)强(つよ)きは、
"鰹脯(かつをぶし)"の風韻(かをり)の勝(まさ)る"椀(わん)"に同類(おなじ)。
その觀點(みかた)からすると、
この"海帶醃黃蓋鰈(まこがれひこぶじめ)"は佳味(なかなかによきあぢ)。
次(つ)いで"鮪(しび)":
茲(こゝ)で慢慢地(ゆるり)"酢飯(すめし)"を觀察(うかゞ)ふ。
顏色(いろみ)からするに"米醋(こめす)"なることは無懐疑(うたがひもなく)、
その調劑(あぢつけ)は"鹽(しほ)"と適度(ほどよ)き"沙糖(さたう)"歟(か)?
"山蓼(わさび)"は眞正(ほんものにしてまがひものにあらず)。
主人(あるじ)、
右手(めて)に攫(つか)みたる舎利(すめし)を櫃(ひつ)に戻(もど)すと云へど、
巧妙(たくみ)に成形(かたちをとゝの)へ、碟(さら)に盛(も)る。
"鮪(しび)"には、少量(わづか)な醬油(まめびしほ)以て堪能之(これをあぢはふ)。
形(なり)も、崩潰性(くちのなかでのほどけやすさ)も吉(よし)。
"鮪肥肉(しびのあぶ)"は厚(あつ)めの刀工(きりつけ)。
想定外(おもひのほか)に鮮美(よきあぢ)。
第二碟(ふたさらめ)には、
老骨(それがし)嗜好(この)む、"星鳗(はかりめ)"・"小鰭(こはだ)"に加(くは)へ、
"蝦夷馬糞靈螺子(えぞばふんうに)"に"鞘卷(さやまき)"まで、、。
"鞘卷(さやまき)"は眼前(めのまへ)にて湯瀹(ゆが)くに不如(しくはなし)。
とは云へ、"蝦夷馬糞靈螺子(えぞばふんうに)"は上質(なかなかのしな)。
"小鰭(こはだ)"には"魚鬆(おぼろ)"と、
傳統技法(いにしへよりつたはるやりかた)を瞻(まも)る。
"醃(しめ)"も淺(あさ)く、銀座(ざぎん)『小笹』の"それ"を髣髴(おもはす)。
"星鳗(はかりめ)"の華味(うま)さは勿論(いはずもがな)。
扨(さて)、茲(こゝ)で追加(たのみ)し"二品(ふたしな)"が此方(こなた)に、、。
輒(すなは)ち、"煮纜魚(にいか)"に"醃眞鯖(しめたるまさば)"。
「"鯖(さば)"は"松輪(まつわ)"、"纜魚(いか)"は"白纜魚(しろいか)"」とのよし。
そいや、
直前(すこしまへ)『うを德』にても同種(おなじもの)に邂逅(めぐりあひ)しは、
唯(たゞ)の邂逅(わくらば)に非(あら)ず!
「魚市塲(うをいちば)の時季(とき)に適(かな)ふもの」と斷言(いふほかなし)。
两店(どちら)も、
「軈(やが)て"盛時(さかり)"に向到(いたらん)とする、
上質素材(よきもの)を眼力(えらびぬくめがき)ゝ、
それを活(い)かす確固(たしか)なる技倆(うで)も有(あり)」、と云ふこと。
"醃眞鯖(さば)"は"二枚醃(にまいづけ)"。
薄片(うすくそぎたる)を二枚重(にまいがさ)ねにして用(つか)ふ。
『奈可久』鈴木隆久(すゞきたかひさ)親方(おやかた)考案(あみいだしたる)、
"三枚醃(さんまいづけ)"の變形(かたちかへたるもの)歟(か)?
"煮纜魚(にいか)"の輭(やはらか)さにも驚愕(おどろかずといふことなし)。
その食感(はごたへ・したざはり)は、
眞言(まこと)、所謂(いはゆる)"漬込(つけこみ)"の等類(たぐひ)。
これもまた、「類稀(たぐひまれ)なる手煆煉(てだれ)の廚藝(わざ)」。
掉尾(いやはて)に、"炰鷄卵(たまごやき)"と"鐵火卷(てつくわまき)"。
"焙鷄卵(たまご)"は平(ひら)たき"鞍掛(くらかけ)"。
「浦和一(うらわいち)」と定評(うはさ)の鮓店(すしや)は"溏油卷(だしまき)"。
"まく"ものは、管(くだ)と蜷局(とぐろ)に、種(たね)、左(ひだり)。
冢中枯骨(それがし)、生來(うまれついて)の正眞正銘(ふだつき)馬鹿(ひだりまき)。
公安(いぬ、をかッぴき)の尾行(あとおひ、つけねらひ)撒(ま)くのも、
盜人(ぬすびと)and/or左翼過激派(ひだりまき)の技倆(うで)。
捕縛(ぱく)られて、麥飯(くさきめし)噉(くら)ふは蒙御免(ごめんかうむる)。
官憲(さつ)は捕物(とりもの)、朱明(なつ)は酢物(すのもの)。
白藏(あき)の醋(す)を"空巣(あきす)"と喚做(よびな)すは虛談(まッかなうそ)。
"醯生薑(くれのはじかみすづけ)"には"甜(あまみ)"有(あり)。
されど、その出自(いへがら、おひたち、)不詳(つまびらかならず)。
留置塲(ぶたばこ)の麥飯(くさきめし)とは異(こと)なり、
當日(このち)の午餔(ひるめし)は、總體的(おしなべ)て鮮美(よきあぢ)。
辭別(いとまごひ)せんとするに、御内儀(おかみ)、外(そと)まで見送(みおく)り。
何(いづ)れ、吉日(よきひ)を卜(えら)み再訪(ふたゝびあしをはこば)ん!
---------------------------------------
【暗匣】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡珠】:旭光學 賓得(Pentax)S-M-C 琢磨(Takumar)1.8/55 @F2.8~F4
高千穗光學(Olympus)Zuiko Auto 3.5/21 @F11
점포명 |
Osushi Usami
|
---|---|
장르 | 스시(초밥)、해물 |
예약・문의하기 |
048-833-0783 |
예약 가능 여부 |
예약 가능 |
주소 |
埼玉県さいたま市浦和区岸町4-25-20 |
교통수단 |
JR浦和駅より、徒歩約7分 우라와 역에서 370 미터 |
영업시간 |
영업시간과 휴무일은 변경될 수 있으니, 방문하기 전에 식당에 확인하시기 바랍니다. |
예산 |
¥8,000~¥9,999 ¥2,000~¥2,999 |
예산(리뷰 집계) |
¥10,000~¥14,999¥3,000~¥3,999
|
지불 방법 |
카드 불가 전자 화폐 불가 QR코드 결제 불가 |
좌석 수 |
15 Seats ( カウンター5席、テーブル10席(2人卓×1、4人卓×2)) |
---|---|
개별룸 |
불가 |
카시키리(기간을 정하여 빌려줌) |
불가 |
금연・흡연 |
완전 금연 |
주차장 |
불가 近隣にコインパーキングあり |
공간 및 설비 |
차분한 공간,일식 난방(코타츠; 마루청을 뜯어 그 위에 설치한 열원을 갖춘 밥상)있음. |
음료 |
외인이 있음,일본 청주(사케)에 고집,엄선된 소주 |
---|---|
요리 |
생선 음식을 고집함 |
이럴 때 추천 |
많은 분이 추천하는 용도입니다. |
---|---|
서비스 |
테이크아웃 가능 |
此度(こだみ)は漬塲前(つけばまへ)。
漬塲前(こゝ)では"煮切醬油(にきり)"を引(ひ)く。
叮嚀(ねんごろ)に引(ひ)くため、半點(いさゝか)"鹹(しほけ)"が强(つよ)め。
舎利(しやり)を捨(す)つるは、『ほかけ』や嘗(かつ)ての『水谷』に同類(おなじ)。
否(いな)!、昔(むかし)の親方(おやかた)の過半(おほく)はこれ。
前囘(まへ)と異(こと)なり、"小鰶(こはだ)"、"星鳗(はかりめ)"が附屬(つか)ぬ。
かゝるが故(ゆゑ)に、この两箇(ふたつ)を追加(くは)へ、
對價(あたひ)、三千九百六十圓也(さんぜんきふひやくろくじふゑんなり)。
"纜魚(いか)"は鮮(なま)の"烏賊(すみいか、=かふいか)"と、
"槍烏賊(やりいか)"を傳統(いにしへよりつたは)る"印籠詰(いんらうづめ)"に、、。
眞言(まこと)、輭(やはらか)!
舌(した)に滑(なめ)らかにして、臼齒(おくば)に頼哩(あらが)ふこともなし。
"舎利(すめし)"は"前囘(まへ)"と比(くら)べても嫩(やはらか)め歟(か)?
典型的(よくある)昔氣質(むかしかたぎ)の親方(おやかた)の"それ"。
若手(わかて)の"それ"に較(くら)べ、水分量(みづけ)が多(おほ)く、
舌(した)に纏(まとは)り、臼齒(おくば)に膠粘(ねば)る傾向(かたむき)あり。
"雞蛋(とりのこ)"も若手(わかて)の"それ"が優越(まさ)り、
"小鰶(こはだ)"の〆も半點(いさゝか)强(つよ)め。
とは云へ、この價格(ね)でこれほどに眞面(まとも)なる鮓(すし)は、
法外・不當高額請求(ぼッ●く●)跳梁跋扈(はびこ)る今(いま)や稀有(まれ)。
---------------------------------------
【暗匣】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡珠】:福倫達(Voigtlaender)Apo-Lanter 2/50 Asph. @F2~F5.6
福倫達(Voigtlaender)Super Wide-Heliar 4.5/15 Asph. III @F11