町蕎麦探訪記:目指せ百迷店 #81 銀座六丁目ソニー通り
日曜日のお昼です。
銀座です。
昨夜からの冷たい雨が銀座の通りを濡らします。こんな時は汁蕎麦で身体を温めるに限ります。
銀座の蕎麦屋は日曜休みが多いのですが、此方は大丈夫。
一時前に暖簾をくぐりますが、ほぼ半分の入り。
狙うは海老天蕎麦ですが、メニューを見ると、大海老、才巻き、桜海老のかき揚げ、小海老と気の弱い小デブを惑わせます。
才巻きと小海老の違いは活か冷凍だなと分かりますが、べつに深いこだわりは無いので、小海老天蕎麦をお願いします。
程なく着丼。
10cmほどの小海老をのした天ぷらが5、6個、お汁に浮かびます。
どうデェ、なんて大海老のような主張は有りませんが、これはこれで良し。
だって目当ては蕎麦ツユですもんね。
ウンマイ。
溜息が混じります。
ウンマイ。
しつこくて御免なさい。
蕎麦ツユは日本人の魂に寄り添うなぁ〜!
そしてご馳走さまでした。
蕎麦屋酒で虎河豚
月曜日の夜です。
銀座です。
髪の毛が伸びてきました。側頭部のそれが伸びれば伸びるほど、頭頂部のザビエルハゲが際立ちます。
昔々つるっぱげの落語家があまりのテカリの秘訣を訊かれ一言。『卵の黄身を塗ってるのよ!』
子供心に『ホンマかいなぁ?』と訝りましたが、試すなら今でしょ!
でもその前に床屋さんで整髪。一ヶ月半ぶりですからね、3ミリのバリカンで刈り上げてもらいます。
『今日もマッサージをされていきますか?』と店長。その後ろに控える小柄な女子が、ひと仕事に備え指関節をマッサージしています。
いかん。月曜日から悶絶死してしまう。
『いや、今日はね七時から飲み会があるので、残念、時間がないのよ・・・』と慌てて大人の嘘で逃げます。
やはり昇天するのは週末に限ります。翌朝二度寝ができますからね。
床屋を後にし、五丁目から八丁目をブラブラ歩きます。七時を過ぎているので、夜の蝶々も羽を伸ばし始めたところ。艶やかですね。見ているだけで幸せになります。
今夜訪ねたのは、ほぼ十ヶ月ぶりのこちら。
蕎麦の名店です。前回はお昼でしたので、蕎麦前を肴に一献とはいけず、しばらくは心残りでした。
暖簾をくぐります。二人用のテーブルを一つ残して、満席。皆さま宴会コースなのでしょうか、鍋の前で早くも赤ら顔の状態です。
いただいたものは以下の通りです。
そしてご馳走さまでした。
<おつまみ>
●お通し:
卵豆腐のイクラ添え。ふむふむ及第点
●ポテトサラダ:
湯がいた蕎麦の実入り。これは美味い。気の利いた居酒屋以上
●焼き穴子と胡瓜の酢の物:
小デブの好物は焼き穴子。出し割の酢も残さず飲み干します。う〜っ、酸っぱい。目が覚める
●虎河豚唐揚げ:
それなりのお値段ですが、天然とは書いていないので養殖でしょう。まぁ小デブの舌では食べ分け不能ですが。
ボリュームはあるけど、身だけのピースはほんの二個。それ以外は骨付きばかりでした。身はテッサに割り振られるので致し方ないか。でも骨に付いた身は文句無しに美味い。衣の味付けも好み。指を油まみれにしながらピースをつまんでシャブリ尽くします。猫もまたぐ仕上がりに、中居のお母様も思わず『こんなに綺麗に食べていただいてありがとうございます』とニッコリ。
●虎河豚刺し:
唐揚げだけでは不満足、続いてテッサもお願いします。中居のお母様が『あらまあビックリ。よろしいんですか』とのこと。
ひとつまみほど、酢橘だけで口に放り込みます。ムニュッ、ムギュッ、グミュッ、美味い。熟成度合いもどストライク。皮も薬味も乾いておらず、回転の良さを痛感。
●小田原上板蒲鉾:お正月にいただくような上物
●角箱仕込み焼き海苔:炭火を入れた木箱に有明一番が収納。海苔の香りが引き立ちます。金沢の乙女寿司のようなお点前
●大海老天蕎麦:小海老と大海老が選べます。大海老は大正海老。身質がブラックタイガーに近く硬めなので、車との違いは明らか。
お出汁は美味い。全て飲み干します。中居のおば様も嬉しそう
<お酒>
●春鹿:超純米辛口、奈良市
●出羽桜:桜花吟醸、天童市
カモーン、鴨せいろ
土曜日のお昼です。
映画のスノーデンを観に、銀座まで出てきました。
お昼の選択は無限です。銀座の懐は深い。でも小デブの財布は薄い。
といっても中途半端な外食にお金を払うのは嫌なので、以前からレビュアー様のお勧めだった蕎麦屋に足を向けます。
いい感じの昭和の叔母様、アイロンの効いた白衣を纏ったイケメンに、だからザギン、これぞザギン、と納得します。
正午前なので、なんとかひと席空いておりました。
隣はいかにもザギン住まいの親父様が、お昼からお酒を嗜んでいます。
銘柄は分かりませんが、透明のガラス徳利を傾ける度に、芳しい香りが隣の小デブにも届きます。瓢箪型なので、ポコッポコッと空気の抜ける音も聞こえます。
たまんねー!
小デブは理性を失いそうになります。そんな大袈裟なことでも無いのですが、昨夜も深酒しているし、これから映画なので、下唇を甘噛みしながら我慢します。
昨夜の居酒屋の鴨味噌漬けに悶絶した記憶から、鴨せいろをお願いします。白衣のイケメンが問うような眼差しを向けます。
ああっ。なるほど。
足りますか?と聞いているんだな、と察し、せいろを二枚にします。
スマホをいじっていると程なく昭和のオバサマが運んできます。
うん。
せいろは二枚が正解。
イケメン。大したもんや。こういう表に出ない掛け合いが小デブの琴線をくすぐります。
蕎麦は文句なし。
ずるっと、音を立てて胃に落とします。
お汁は濃く、辛め。
お江戸の味ヤァ〜、と広島の田舎者は思わず白眼を剥きます。
鴨。弾力あり、旨味が充満。しかも分厚い。合わせると100グラムくらいか。
締めは蕎麦湯。
七味をまぶしながら、五杯かけて漸く全てを飲み干しました。
壁を見れば、ツマミの数々が。
単品は銀座値段ですが、垂涎です。トラフグの唐揚げって、どんな形で出てくるんやろう、なんて、食いしん坊のハートをシェイクします。
うん。
次回は夜にお伺いしよう。
そしてご馳走さまでした。
점포명 |
Meigetsu Antanakaya Ginza Hon Ten(Meigetsu Antanakaya Ginza Hon Ten)
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종류 | 소바、우동、이자카야 |
예약・문의하기 |
03-3571-8228 |
예약 가능 여부 |
예약 가능 |
주소 |
東京都中央区銀座6-6-19 |
교통수단 |
地下鉄「銀座駅」B9出口より徒歩3分/JR「有楽町駅」より徒歩6分(ソニー通りみゆき通り交差点そば) 긴자 역에서 181 미터 |
영업시간 |
영업시간/휴무일은 변경될 수 있으니 방문 전에 점포에 확인해주시기 바랍니다. |
가격대(리뷰 집계) |
¥6,000~¥7,999¥5,000~¥5,999
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지불 방법 |
카드 가능 (JCB、AMEX、VISA) 전자 화폐 가능 QR코드 결제 가능 |
좌석 수 |
80 Seats |
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개별룸 |
가능 (있음) |
카시키리(기간을 정하여 빌려줌) |
불가 (없음) |
금연・흡연 |
완전 금연 |
주차장 |
불가 (없음) |
공간 및 설비 |
차분한 공간 |
음료 |
일본 청주(사케) 있음,소주(쇼추) 있음,외인이 있음,일본 청주(사케)에 고집 |
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이럴 때 추천 |
많은 분이 추천하는 용도입니다. |
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아이동반 |
어린이 가능 |
홈페이지 |
土曜日のお昼です。
銀座六丁目です。
今朝は冷え込んだ、アハッ\(//∇//)\
北風こそ吹いていないものの、気温は低め。こんな時はやはり鍋焼きうどんに限る。
日比谷駅から七丁目、六丁目と歩いてようやく見つけたのがこちらの【明月庵 田中屋】さん。
レビューを紐解くとおよそ三年ぶり。
中を覗くと幸い壁際の二人席が空いておりました。素早く入店し、座るとすぐさま『鍋焼きね』と呟き、待つこと十分くらいで着丼。
一瞬、小さい土鍋や、と感じたけど、意外に深いのでこれはこれでモーマンタイ。
猫舌なので、小鉢に適度に装って冷めたところをズズズズズッのズッパッパァーーー!
具材は、甘めの卵焼きと上質なプリンプリンの蒲鉾にタケノコ、白ネギ、三つ葉、煮椎茸に大きめの海老天が一本、と入ったところ。
質の良い具も口に合うけれど、やはりなんと言っても辛めのツユが好き。
うどんは手打ちかな。しっかりとコシが残っていて、お値段相応の仕上がり。
そしてご馳走さま。