☆一言で言えば:　Depth of flavor meets expectations : L'Octave Hayato KOBAYASHI

＊＊＊　マロワン＜Malouin>の Smug tongue,,,,, Just for your information,,,,,

◎心はどれだけ幸せだったか？

どの皿も良い素材に手間をかけた力が入ったもので舌はかなりうなる。
2種あるコースのうちMenu L'Octaveでお願いしたが、品数、量ともに程よい満腹感。
それぞれの皿には素材の組み合わせや使用される皿を含めてプレゼンに工夫があり、美味しいだけでなく楽しい。それらは昨今のモダンフレンチで多い、奇異をてらったものではなく、あくまでも視覚を含めた味覚を高めてくれるもので、心はかなり幸せに。
Cozyなワンオペ・スタイルの店としては都内でもTop-Notchと感じた。


◎舌はどのくらい唸ったか？◎◯△▼

アミューズ１　天使のエビの小コロッケ　△
皿を見せるための一品かも（w

アミューズ２　信州サーモン　○

これもアンチョビー缶を模した皿が秀逸。添えられたキャビアと穂紫蘇が意外な組合せ

槍烏賊　◎

烏賊の周りの放射状の黒線は皿の模様でなくイカ墨。烏賊の中に詰められたトマト、クスクス、ナッツのピューレが爽やかでイカ墨のソースと合う。

新玉ねぎのオニオンスープ　○

くり抜かれた玉葱の中に熱々で。蓋の裏の玉葱を齧ると甘い。

牡蠣　◎

岩手の大粒の牡蠣のソテー。三陸の牡蠣としては濃厚で旨い。かけられた菊芋揚げとピューレ状のソースは意外だったが、いい組み合わせ。添えられた白セロリも薬味のように両者をつなぐバランス役を果たす。

イサキと新筍　○

筍の皮を被せてのプレゼンが楽しい。

ブルターニュのオマール　◎

ブルトンは、カナダやメイン州のものとは、やはり食感も味わいも違う。
どちらの海岸も険しい岩礁と砕け散る荒波の荒々しい自然はほぼ同じだが、ここまで違うというのは不思議だ。
今回は、シャンパンと八朔のソースが軽やかにオマールの旨味をもりたていてとてもよかった。
ただ、やはり個人的には最漁期の産卵を控えた濃厚なコライユを蓄えた雌を、そのコライユを使ったアメリケーヌで味わいたい。とりわけ、Malouinとしては（w

仙台牛フィレ　◎

低音調理かと思ったが、シェフは真空系は一切やらず、時間をかけてオーブンで丁重に火入れしているとのこと。トロッとした素晴らしい仕上がり。

熱いフォンダンショコラとナッツのアイスクリーム　◎

アイスが自家製かは聞き忘れたが濃厚でとても旨い。そして熱々のフォンダンはカカオ味が深く、シンプルな構成ながらとても良いディゼールだった。

アップルパイ　○

シェフの遊び心。当然ながら、アクリルの台の下にあるイヤホンは林檎社の製品。


◎足が自然と、またここへ来たいと動くか？

近いうちに足は自然とここへ来たいと動きそうだ。


◎会計担当の我が家の財務大臣の反応は？

The price matches the contents of the plate. Wine price by the bottle is questionable.


☆In a word ~一言で言えば:　 

Depth of flavor meets expectations.

●他の人は言わないかもしれないA straight tip

愉しくて美味しいこの店で、些か気になったのが、椅子とワインリスト。

椅子はクッションがヘタリすぎ。１時間以上座っているとかなり辛い。

ワインリストを料理コースの値段にシンクロさせて、もう少し、8,000-15,000円ぐらいのものを増やした方がいいと思う。シャンパンも20,000円以下のものが薄く、１０種類程度のリストの半分が40,000円~50,000円以上では使い勝手が悪くなりうる。シェフとしてはペアリング推しなのかもしれないが、食べ手によっては好みのボトル志向も強いだろうから。

どちらも、比較的容易に刷新、改善できる気もするので、、、、、